第2話
今日も一日働き家に帰っている途中でSNSの通知チェックを行う。
別に頻繁に連絡をとる友人も多くないのでどちらかと言えばフォローしている芸能人の投稿を見るくらいだ。
ただ、その中にみはるさんの投稿もあり、彼女の投稿は必ず見てリアクションをしている。
彼女にとって僕がどう思われているかよりも、リアクションで自分の思いを表したいという現状がある。
もしかしたら“律儀な人”かもしれないし“全部に反応する気持ち悪い人”かもしれない。
でも、どんな評価でも結果として深読みしてテンションが下がることは間違い無いので、彼女に聞くことはしない。
僕なりの意地みたいなものだ。
その時ちょうど彼女から連絡が来た。
リアクションをした効果だと思っておこう。
〈のぞむさんこんにちは!!
最近もお仕事忙しいのかな?
しばらく会えてないし、またお時間ある時に会いに来て欲しいな!
行きたいお店もあるから終わったら遊びに行こうね〉
こんな営業と分かるような内容でも堪らなく心が弾んでしまう。
つい昨日他のお客さんのシャンパンを見てテンションが下がっていたのに単純なものだ。
ちょうど前回遊びに行ってから1月たつな、とカレンダーを確認してから僕はみはるさんに今週末に遊びに行くことを返信して携帯をしまう。
きっといつもの流れでどこかでご飯を食べて、同伴出勤になるのだろう。
今回はどこに食べに行くのだろうと、みはるさんとの時間や美味しいご飯のことを思い浮かべると帰り道が少し明るく感じた気がする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます