環境
墓参り
文化祭が終わり、修学旅行が近づいてきた。
学校の生活は最悪だが、悪霊、浮遊霊対策は順調。
そして、ある日が近づいてきた。
父親の命日だ。
神様は一般的に特別な存在とされている。
でも、実際は違う。
神様は良くも悪くも、強い霊なだけ。
生きてた頃は動物かもしれないし、虫かもしれない、人間かもしれない。
悪い神様は悪霊とか、怨霊とかの集合体の場合や、どちらとも言えないものが悪いものを取り込みなる場合もある。
一様、良いものを取り込ませたらマシにはなる。
では、どう対策するか。基本は、神社にて封印して、時間をかけて良いものにする。
だけど、その封印さえうまくいかないことがある。
その時は、『生贄』
気質のものを殺し、それに感謝し捧げる。
そして、いつか封印できるようにする。
ある意味妥当と言えば、妥当だろ。無理して封印して、熟練の者を亡くすよりも、気質をもつの命で済むなら。
ただ、神の強さによって生贄の人数も変わる。気質が多ければ一人で済む場合でも、気質が少ない人だと五人もいるというふうに。
父はこの考えに否定していた。ただ、4年前少し遠い地方の荒れ狂う神を抑えるために生贄の方法を使うことが決定した。その時、父は自分が生贄になるといい、父のことを邪魔だと思っていた上は許可した。
それから、父のことを話すことは禁句になった。
だから、こうやってお墓参りに来るのは私ぐらいだろう。
ビューー
生暖かい風が吹き抜ける。
雨、降りそう。早く終わらせないと。
生えた草を抜いて、殺虫剤をまいてと。線香を炊く。
もし、東北で何かあれば、誠也を守ってください。
別に思うだけは問題ないから。
あくまで、日まで生きてもらわないと組織的に問題だから。
謎に言い訳しながら、荷物をまとめる。
ーこの!組織は、おかしい! 目を覚ませっ! こん。な儀式間違ってっ!いる!ー
「はっ、馬鹿馬鹿しい」
ポト ポト ザー
「あーあ、結局雨降ってきちゃった」
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