文化祭

思わなかったこと

あれから、なんとか暇な時間があれば対策と、体調を整えるように意識をした。

まあ、といっても、癒しになる推し活の時間を増やしただけだけど。

やっぱ、ストレスを溜めないためには、楽しいことが大切だと思った。


そんなことしてたら、テスト期間が終わり、修学旅行の話が進んできた。

まあ、その前に文化祭があるが。まあ、文化祭はまあ適当に、塩を落としといたり、拍手で十分。


と思っていたが、なんでこんなことになっているんだ?


「なんで、私が主役に・・?」


土日だからとグループで少し出張したが、嵐に煽られ帰れなくなり、1日休んだ。

それだけのはずだ。

なのに、学校を登校すると、黒板に役欄の下に私の名前があった。


「あれー? 驚いた?」


犯人、浅川さんかい。

だとしても、何故?


いや、嫌がらせだとしてもこうなるか?


「いっつも、誠也君といっちゃいちゃしてさー? 目立つの好きなんでしょ?

だ・か・ら。特別に私たちがー。舞台を作ってあげたんだよー?」


「いちゃいちゃなんてしていないんだけど」


文句があるなら、構いにくる誠也に言え。


「はぁ? あー、そっか。当たり前だもんね。まあ、っていうことでよろしく」


「・・・」


いや、よろしくじゃない!


「あ、先生は丸め込んでるので、乙です! これ、台本ね!」


「・・・」


反射的に投げられた台本をとる。


いや、先生。ちゃんと、働いて。

ただ、どうしようもないよね。もう。これ。


てか、何やるの?

台本をさーと目を通す。


えーと、世界はファンタジーで、堕天使。

ふむふむ。


ん?

んー。

んー?


なんか。仕事している時の私ぽくないか、これ?

なんか、こんな感じだよね?


現実と分けるために演じるキャラを決めるときに、その時の最推しを真似たんだっけ。そしたら、不思議っ子×お嬢様 になったはず。


なんで、同じ感じになっているの?

いや、まあ。演じやすいけど。毎晩、毎晩やっていると身に沁みるからね?

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