完治!

ん?

何かいる? 撫でられている?


人じゃない?

もしかして、親神様?


何か言っている気がするけど、上手く聞き取れない。

山口なら聞き取れるのだろうか?


にしても、落ち着く。

もう少し寝ていたい。 

けど、もうそろ起きないと。


目を開けた瞬間、気配が霧散した。


「ありがとうございます」


気配がないけど、届いただろう。


「ん?」


紙?


『学校に行っとるで。布団とか置いとっていいからな』


もう、朝を超えているいらしい。

あ、連絡していない。

けど、もう遅い。

まあ、2日体調が悪くて休んだんだ。別に、おかしくないだろう。


帰ろ。羽織を脱いで、持つ。流石に、この格好を夜以外でするのはまずい。

京内を出ると、太陽が上にあった。

めっちゃ寝れたらしい。


社でお辞儀をして、家に戻る。




運よく、悪霊類も雑魚しかいなく、結構早めに寝れた。

そのおかげか、薬のおかげか、親神様のおかげか。

流石に、もう学校に行っても問題ないだろうと考えて身支度をして、外に出る。


「おはよう。天音」


「ん。おはよう。何見てるの?」


「ちゃんと治ったかなってな」



「治っているから、学校に行くんでしょ」


「そうだが。だって、天音は優等生だからなーw」


「・・。いっつも、その時の話をするよね」


「いやだってw w いつも、何をしても澄まし顔なのに、ぶっ倒れたんだからw w

熱が出てるのに、先生の頼みだからって普通やらねぇよw w」


誠也が話しているのは小6の時のことだ。

優等生というか、仕事の忙しさで学校を休むのはと思い、行ってみると熱だったという落ちである。


「はい。はい。修学旅行って話進んだ? 昨日、HRあったでしょ?」


「そんなにだが。ちょっと、震災について勉強しましょーねーみたいな」


「ふーん」


まだ、場所は出てないか。

マジで、場所さえ分かれば対策が立てやすい。

空き家が多いとか、森が近い、死者数が多かったとか。

少しでも、対策をしないと本当にやばい。


「おい、何ぼーっとしているんだ? やっぱ、風邪治って」


「治ってる。電車乗るよ!」


「本当かよ?」


「ほんとだよ!」


『出発します。出発します』





ーーー

作者から

ノートの設定に、登場人物についてなどいろいろ増やしました

❤️いつもありがとうございます!めっちゃ励みになります

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