共闘(1)

着いた廃墟は、親が1ヶ月前に払い終わった場所だ。

不備だろうか?


「死神は私のサポート、ライオンを超えるまでは切らなくていい」


(了解した。姫)


「奏は・・。私の守護霊パワーアップできるかしら?」


「できるで。ちょいと待ってな。神よ、神よ、○▷⬜︎○〜」


「どうも」


吹き矢を仕込んで、廃墟を睨む。

こんな、体調が悪い時にやる相手じゃないけど、やるしかない。


封印の石を入り口にまく。ここから出したら、まずい。

塩をなかに投げ込む。


(ううううう〜!)


どこ?

3階から?


封印の札を指に挟んで、一気に階段を登って3階に登る。


来る! 思いっきり、札を投げる。


「青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・文王・三台・玉女。

天の神を導けたまおう。早々とお眠りくださいませ。眠りの果ての、道を示さんと

〜〜〜〜〜。

お帰りくださいこと!」


大麻をバッテンに振るう。


弱ったか?

いや、全然。


元があるのか?だとしたら、奥の部屋。


「どないした!」


(ワン!)


柵を使い、怨霊の後ろに回る。そして、吹き矢をふく。



「神よ、神よ。お通しください。そなたの念を払いなさい。

我の名は祓。許しをこうなら、記せ」


大麻をもう一度振るう。


来た。ダメらしい。


「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前・成」


(ワン)


小夜吉が後ろから噛んでくれた。


その間に、部屋にはいる。


どこだ? こいつの、大元。

これでガチでなければ、退避を考えるしかない。

あった。


木箱か。

振ってみる、砂っぽい?

急ごう。

小夜谷が戦っている間で、終わらせないと。


ペンを出して、星をかく。

そして、箱を開ける。

灰。

塩をかけて、袋に入れて閉める。


「ケホ、ケオ。急急如律、鎮まれ」


もうちょっと、持って、自分の体調。

羽織から、もう一枚札を出す。


「神よ、神よ。名を借りすんことお詫び申す。〜〜〜」


ほぼ勘で、振り向いてお札を貼る。

もう片手で、空中に格子を描く。


「斬られろ」


払えた?

いや、逃げた。

そりゃあ、そうだろうな。

こんな、多分高熱で、絶賛体調が悪い人とがやってもだろう。


「はー、はー」


目まいひっど。

これ、単純に風邪を引いてた?

無理しすぎただけかと思ったけど、ガチめに病院案件だった?


ダッダッダ


「すー」


さっさと家に帰ろう。


「大丈夫か?」


「まあね。ただ、封印はできませんでしたわ。午の方向に逃げ出したわ。一様、その元は処理ましたわ」


「そうかい。おおきに、てか、ほんまに体調大丈夫か? 邪気食らったか?」


「奏に心配されるほどではないですわ。心配してくださり、ありがとうございます。

この件、そっちでよろしくて?」


「あー、いやー。そっちがええならやけど、やってくれないか?人数不足やねん」


それは、こっちもだよと言いたいが。


「しばらく、誠也をどうにかしてくれるのと、東北で手伝ってもらえるならいいですわよ」


今回、逃したのは私の責任だ。

それに、あれを放置していたら、誠也は?


「そんだけでええんか?」


「ええ」


「おおきに」


「じゃ、明日。神社に11時集合でお願いしますわ」

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