第2話
ダンボール箱を階下へ降ろそうとして、そこで私はあることに気がついた。
イタリアン・キッドに一週間前に、注文していたはずの手袋がそのまま預けた状態のままだった。
引っ越し先はもう決まっていて、それもよく知っているところだった。
隣町でよく行く公園にある噴水広場のすぐそばだ。
例え、隣町に住んでも高校生活はそのまま続けてもいいのだ。
だって、隣町から電車で苦も無く下登校できるし、いつも通り教室で勉強できて、いつも通り友達とはしゃいだり、一緒にお弁当を食べたり、時には相談し合ったりできるのだ。
「母さん! ちょっと、出掛けてきます! もし遅くなるようだったら、引っ越し先に直接行く!」
「まあ、荷物は大丈夫なの? ちゃんとまとめたの?」
「うん! もう終わったわ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます