第十九話 脱出

「あううぅ~……幸庵様ぁ」

 情けない寝言のような声で佐那は目を覚ました。

「お、重い……って、声が出せる?」

 自分の喉に手を当てる。縛められていた手足も自由になっていた。それなのに、潰されたように重い理由は簡単だった。

「ちょっと、鈴姫! 起きて! 重いんだって!」

 元が和錠のあやかし。鉄の塊で作られていたのだろうか。背格好は佐那より少し高い程度なのに、幸庵よりも重く感じてしまう。佐那は苦労してその下から脱出した。

「いやですぅ、幸庵様、見捨てないでくださいましぃ」

「だからあ、目を覚ましてってば!」

 鈴姫の手が佐那の腰へと伸びてくる。再び押し倒されてはかなわない。佐那は実力行使とばかりに、眠っている鈴姫の頬をつまむと、ぶに~んと横へ広げた。

「はっ……わひゃひはひったひ……」

 ぱちくり、と目を覚ました鈴姫は何度か瞬きをする。佐那は頬から手を離すと周囲を見回した。

「二人とも徳利の中に吸い込まれちゃったみたい」

「のええええっ!?」

 半身を起こしていた鈴姫は、そのまま腰砕けになったようにへたり込んだ。

 二人の周囲は薄暗い空間が広がっていた。微かにきらきらとした反射があるおかげで、お互いの姿が確認できる程度には光源がある。だが、上も見えなければ、行きつく先のような壁も見えない。

「犯人は付喪神だったのねえ」

 誰かに盗まれたわけでも、鈴姫が誤って記憶していたわけでもなかった。徳利自身の力で移動していただけなのだ。あの徳利は、この店に引き取った時から強い妖力を持っていた。おまけに毎晩、幸庵のような妖力の強いあやかしに使われていたのだから、早いうちに付喪神へ変化してもおかしくはない。

「はううぅ……そうだったの。これでは、幸庵様に捨てられてしまいますわ……」

 地面に顔を伏せ、おいおいと泣き始める鈴姫。その姿は世も末といった感じで、身に纏う妖力が外へ流れ出してしまっている。このままでは、あやかしの力を失くしてただの錠前に戻ってしまいそうだ。

 佐那は慌てて側にかがみ込むと、鈴姫の背中――妖力が流れ出している場所に手を当てた。

「そんなに落ち込まないでよ! ちょっと失敗しただけじゃない。幸庵は優しいから、このくらいのことじゃきっと怒らないって!」

「お前に何がわかるというのですの」

 着物の袖に顔を埋めたまま鈴姫はすすり泣いた。

「何度も盗賊に破られ、見た目だけと称されたわたくしが、なぜか付喪神になってしまいました。それを幸庵様に拾っていただき、あまつさえ大事な蔵の管理もまかされたのですわ。それなのに、ここでもお前に錠前を破られ、挙句の果てに勘違いで付喪神に吸い込まれてしまった。これが役立たずと言わずして、何と言うのでしょう」

「鈴姫……」

 あやかしを狩れない陰陽師。鍵の用を成さない錠前。

 佐那にもその気持ちは理解できる。最も肝心なところで役に立たない。期待をされている場所で無能を晒してしまう。それが認めて欲しい人の前であれば、余計に堪えることだろう。

「ごめんなさい。あたし、鈴姫のこと勘違いしてた」

 流れていく妖力を何とか繋ぎ止めながら、鈴姫の頭を自分の胸元に引き寄せる。

「あたしはね、陰陽師の家の娘だったの。だけど、どうしてもあやかしを狩ることが出来なくて、ずーっと落ちこぼれだって認めてもらえなかった。陰陽師の卵なのに、あやかしのことが好きだったの。だから、鈴姫の気持ちもわかる。一番望まれていることで役に立てないのは辛いよね」

「ええい、うるさいですわ!」

 鈴姫は顔を上げると、佐那の手を振り払った。今にも壊れそうな危うい気配を纏ったまま、佐那から距離を取ろうとする。

「泥棒娘などの同情は受けませんわ! わたくしは……あうっ!」

 立ち上がりかけた鈴姫は、悲鳴を上げるとその場に崩れ落ちてしまった。右足を押さえて痛そうに顔を歪めている。

「うっわ、酷い傷」

 鈴姫の元にしゃがみ込んで佐那は顔をしかめた。落下した時に痛めたのか、それとも徳利の妖力にやられたのか、足首が真っ黒に黒ずんでいる。

「少しじっとしててね。すぐに治してあげるから」

 佐那が精神を集中すると、その右手に淡い光が灯る。何を勘違いしたのか、鈴姫の顔が恐怖に引き攣った。

「お、陰陽師……わたくしを滅そうというの!?」

 相変わらず鈴姫の妖力は流れ出している。これ以上は本当に錠前に戻ってしまう。四つん這いになって逃げようとする鈴姫の足首を掴むと、強引に己の力を流し込んだ。

「いいから、黙って受け入れる!」

「ひいぃぃ、滅されてしまいますうぅ……って、これは?」

 断末魔の悲鳴……とはならなかった鈴姫は、呆気に取られた様子で佐那の手元を見詰める。あやかしを滅するための力ではなく、癒すための力だと理解したのだろう。信じられないといった表情へと変わっていく。

「……こんなわたくしに、優しくしてくれるというの……? あなたにとって、わたくしは敵ではないのかしら……?」

「そりゃあ、無駄に苛められてるって感じてたけど、今の話を聞いたら助けないわけにはいかないじゃない。それに、あたしにとって、あやかしは敵じゃないから」

 足首の治療が進むにつれ、鈴姫の顔が今度は別の意味で歪んだ。滝の如き涙がその頬に流れ始めた。

「ああ、佐那さん! わたくしも間違っておりましたわ。幸庵様の恩寵を受ける姿を見て、嫉妬をしておりましたの。このような優しいお方は、幸庵様に認められて当たり前ですわ。どうか、わたくしのことを許してくださいませ!」

「げふうっ……だーかーら、重いってばああ!」

 縋り付かれた佐那は再び押し倒された。その重量に辟易しながらも、やはり鈴姫は操縦しやすい性格だと再認識する。鈴姫に告げた内容は本心であることは間違いないのだが、これほど簡単に和解できるとは思っていなかった。

「さて、原因もわかったことだし、あとはここをどうやって脱出するかなんだけど」

 鈴姫が落ち着いた頃合いを見計らって、佐那は立ち上がった。鈴姫の身体から流れ出す妖力も止まっていて安心する。

「あやかしのことはよく分からないんだけど、こういう場合って頼んだら出してもらえるものなの?」

「どうなのかしら……この徳利は付喪神になったばかりで、力の制御が上手くいっていないように見えましたわ。明確な意識もまだ形成されていないようでしたし……」

「それって、待ってても出してもらえないってこと?」

 嫌な予感が佐那を襲う。だが、鈴姫は余裕の表情だった。

「安心くださいませ。ここまで来れば、遅くとも数か月後には、ちゃんと付喪神としての意識も形成されるはず。そこで頼めばきっと出してもらえると思いますわ!」

「……数か月って。あたし、出る頃には骸骨になってそう……」

 出口を探して歩きながら、くらりと眩暈を感じてしまう。あやかしである鈴姫は平気なのかもしれないが、人間である佐那は飲まず食わずで、数か月もは生きられない。

「そ、それは大変ですわ! あ、こちらに何かありますわよ」

「え? 何も見えないんだけど」

「妖力が集まっている場所がありますわ」

 小走りになって鈴姫が先導する。しばらくその背中を追っていると、佐那にも妖力を感じられるようになった。

「ほら、やはり。これでお水は確保できましてよ!」

 徳利の壁なのだろうか。崖のようになった上の方から、ちょろちょろと透明な液体が流れ落ち、泉のようなものが形成されていた。

「うーん。お水だけで数か月はやっぱりむ……ぶへっ!」

 佐那は両手にすくって一口飲みかけ――反射的に吐き出していた。

「こ、これお酒なんだけど!」

 どれどれ、と鈴姫も同じように口に含み、「あら、美味しいですわ」と感心していたりする。

「そっかぁ、徳利のあやかしだからなー」

 いつもお酒を入れられていた徳利だ。付喪神と化してお酒を生み出すとなれば、それは納得もできるというもの。

「さ、佐那さん! 人間はお酒では生きられないのですの!? ほら、お酒ばかり飲んで恰幅のいい人間もいるではないですか!」

「あはは。あれはお酒もだけど、肴も一緒にたくさん食べるからだね。お水みたいにお酒を飲んでたら、別の病で死んじゃうよ」

「そ、そんなぁ……」

 心底落胆した様子で、がっくりと鈴姫の肩が落ちた。

「せっかく仲が良くなれたと思いましたのに、こんなにすぐお別れとか嫌ですわ……」

「ちょっとちょっと、さっさと殺さないで欲しいんだけど! あたしはまだ諦めてないし!」

 鈴姫がこのお酒の泉を教えてくれたことで、佐那には希望が湧いていた。あやかしといえど、無から有を作り出すことは出来ない。全ては妖力が必要だし、この泉にも妖力を感じる。この先を辿れば、外部への脱出経路を見つけられるかもしれない。

「この流れてるお酒、どこからなんだろうね」

 佐那の問いかけに鈴姫が視線を上げた。お酒の流れている先は見えないが、きっと脱出に繋がる鍵があるはず。

「これをたどれば、どこか外部へ繋がっているかもしれませんわ。でも、どうやって?」

「それをこれから考えるの。式神の一つでもあればなー」

 まさかこんなことになるとは想像もしておらず、陰陽師が扱う小道具は手持ちにない。

「これは使えませんですこと?」

 鈴姫が耳飾りを外して妖力を籠めると、それは形を崩して何間もの長さのある細長い紐へと変じた。徳利の外で佐那を縛ったものと同じだ。

「縄だけじゃな~……」

 佐那は鈴姫の反対側の耳に注目した。

「その耳飾りも使えないかな?」

「ええ? これでは長さが足りないと?」

「ううん。引っ掛ける先がないと縄だけあっても登れないでしょう?」

「なるほど! さすが佐那さん。これぞ盗賊の知恵というものなのかしら」

 今までの蔑むような視線はどこへやら。感嘆したような視線が向けられる。清々しいくらいの手の平返しだ。

(どっちの意味でも、真っ直ぐな性格なんだろうなあ)

 佐那は苦笑しながらも、空中に指で熊手のような形を描いた。

「小さくていいんだけど、こんな形って作れないかな? 縄も一直線じゃなくて、結び目を一定間隔に」

「ふむふむ。わたくしの手に掛かればお安いごようですわ!」

 錠前のあやかしの範疇外かと心配したが、すぐに鈴姫は熊手のような形に髪飾りを変えた。縄の方も注文通りに結び目が作られる。佐那は柄の部分を縄できつく縛ると、思いっきり上空へと投げた。だが、縄が半分もいかないうちに落下してくる。

「むー……けっこう高い」

「わたくしにお任せくださいな」

 鈴姫はぐるぐると頭の上で熊手を回し、「そぉれ」という掛け声とともに頭上へ投げる。しばらくして「かつん」という音がした。

「ちゃんと天井があるみたいですわ」

 ぐっ、と鈴姫が力を籠めると、縄がピンと張った。

「すっごおい!」

「こ、このくらい、わたくし程度のあやかしならば当然のことですわ」

 照れたように頬を染める鈴姫。佐那も自分は単純だと思っているが、鈴姫はそれに輪をかけて単純なようだ。もしかして、この素直な部分が、鍵のあやかしとしてマイナスに働いていたのでは……そんなことも考えてしまう。

「出口があるか分からないけど、とりあえず登ってみよ!」

 佐那は縄へ飛びつくと、縄の結び目を使いながら、身軽に上へ上へと手足を動かした。義賊の仕事で、このような縄を登るのは慣れている。

「さ、佐那さん。待ってくださいぃ」

 しばらく登っていると、遙か下から声が聞こえてくる。気が付けば鈴姫を大きく引き離してしまっていた。

「ごめんごめん。ゆっくりでいいから、落ちないようにねー!」

 縄の結び目に足の指をひっかけ、楽な体勢を取る。目の前の壁には、ちょろちょろと相変わらず流れ落ちているお酒。

(ん~……あれ?)

 佐那は目を細めてもう一度見返す。なんだか水量が多くなっている気がする。

(気のせいかな……?)

 考え込んでいると鈴姫が追いついてきた。ぜーはー、と息を荒げている。

「だ、大丈夫?」

「大丈夫ですわ。あやかしが体力で人間に負けるなどありませんわ!」

 まったく大丈夫そうには見えないが、ここは頑張ってもらうしかない。佐那は少しだけ休憩してから、ゆっくりと上を目指した。

「――あー、上は行き止まり……」

 やがて、熊手が引か掛かった場所へとたどり着く。少し出っ張りがあるも、出口らしきものは見つからない。

「えええ、ここまで来ましたのに……」

「あ、でも、何かあるよ!」

 佐那は出っ張りに足をかけて身体を引き上げると鈴姫を呼んだ。がっくりとうな垂れていた鈴姫だが、佐那の真似をして同じ位置に上がる。

「これは……妖力の源ですわね」

 川の源泉のように、お酒が流れ出している裂け目があった。人間一人がかろうじて通れるかといった狭い空間。この奥に外への手がかりがあるかもしれない。

「あたし見てくるね! 鈴姫はそこで休憩してて」

 鈴姫の心配そうな視線を背中に、佐那は身軽に裂け目へ指をかけた。狭い空間に、自分の身をねじ込むようにして進んでいく。

(外に繋がってたらいいんだけど……って、んん?)

 ごごごごご。

 突如として聞こえてきた地鳴りに、佐那は耳をすませた。嫌な予感がする……と思う間もなく、目の前から大量の水――もとい、お酒が佐那を押し流さんと襲い掛かった。

「わぷっ! きゃああああっ!」

 逃げ場もなくもろに浴びた佐那は、手足が滑り裂け目の外へと放り出される。

「佐那さんっ!」

 鈴姫の悲鳴が聞こえ、伸びてきた縄が佐那の身体をしっかりと絡み取った。そのまま鈴姫の位置まで引き上げられる。

「あー、びっくりした! ありがと!」

「わたくしも驚きましたわ……」

 熊手から伸びる紐の位置まで降りて、二人は呆然と裂け目を見上げた。どばどばと勢いよく吹き出す大量のお酒。裂け目は次第に大きくなっていき、とうとう滝のような酒が二人にも降りかかった。

「うわっぷ……これ、どういうことっ!」

「わかりませんわ! もしかしたら、付喪神が暴走してしまったのかもしれませんわ」

「暴走!?」

「珍しい話ではありませんわ。付喪神になりかけの時が一番不安定な瞬間。もし成り損ねてしまった場合は、せっかく集まった力が崩壊してしまいますの」

 崩壊……と聞いて、佐那の顔が青ざめる。

「……あたしたち、どうなっちゃうの?」

「永久にこの空間に閉じ込められるしかありませんわ……」

 佐那が視線を落とすと、空間内に溜まった大量の酒が、みるみる水位を上げて迫ってきていた。

「その前に水死してしまいそうね……」

 いや、酒死とでもいうのだろうか。それを見た鈴姫が、がしっ、とばかりに抱き付いて来た。

「佐那さん、わたくしのせいですわ。せめて寂しくないよう、一人で逝かせはしませんわ!」

「だからあ、さっきから諦めるのが早い!」

 ジタバタと暴れているうちにも水位は上がり、二人の身体は酒の中に浮いてしまう。天井が迫り、このままでは幾らもしないうちに溺れてしまうだろう。

「幸庵様たちが気付いて、暴走を収めることができればいいのですけど……」

「暴走、暴走……か」

 絶望したように呟く鈴姫の言葉に、佐那はピンと脳裏に閃いたものがあった。

「あたし、やってみる。暴走を収められるかもしれない」

「ええ!? そのようなことできますの?」

「わかんない!」

 佐那は正直に事実を言った。半信半疑の鈴姫にしっかりと告げる。

「だけど、何もしないまま死ぬのなんて嫌! 鈴姫とだってせっかく和解できたのに。出来るだけのことはやってみるから、鈴姫はあたしが溺れないように支えていて」

 佐那の決意に鈴姫も心を動かされたのだろう。佐那の腰に手を回し、抱きかかえるようにして泳ぐ。

(お願い……今こそ役に立って、あたしの力!)

 精神を集中する佐那の全身が、ぼうっと光を帯びた。空間を満たしていく春の陽光のような暖かい力に、鈴姫の目が見開かれる。

 あやかしを倒すのは得意でなくても、癒すのは昔から得意だった。家族には見せるわけにはいかなかった能力。ここで役立てなければ、どこで役立てればいいのだろうか。

(まだ強く……まだ強く……!)

 力を放出しているうちにも水位は上がり、完全に徳利の中の空間を満たしてしまった。ぶくぶく……と息を止めて耐えるも、すぐに続かなくなる。

(もう……だめ……)

 耐えきれなくなったその時、不意に呼吸が出来るようになった。鈴姫が空間に鍵をかけて、酒の中に一人分の水泡を作ってくれたのだ。酒の中で微笑んだ鈴姫が、ごぽりと大きな泡を吐き出し、白目を剥いて佐那の腕の中で力を失くす。

(鈴姫っ!)

 佐那を信じてくれて、最後の力を託してくれた。

(ありがとう……絶対に、絶対に助ける!)

 陰陽師としての力を絞り出すようにして集中すると、佐那の全身がさらに強く光り輝いた。鈴姫の身体を足にしっかりと絡め、壁の出っ張りを使いながら、酒の出る裂け目へと向かうと、彼女を迎え入れるように開いてくれた。それに力を得て前へ前へと進む。

(あとちょっと……あと少し前に……!)

 鈴姫の作ってくれた泡もなくなり、佐那は息を止めて手足を動かす。今度こそ息が続かなくなったところで、不意に遠くから明るい光が差し込んできた。

(開いたっ!?)

 そう感じた次の瞬間、今度は水流の動きが逆になった。中へ中へ、となっていたのが、外へ外へと変わる。その急激な変化に佐那は追いつけず揉みくちゃにされた。ぐるぐると上下に視界が回り、しこたま酒を飲んでしまう。

 意識を失いかけたところで、身体が空中へと放り出されるような感覚。直後に大きな衝撃。

「……っ! 佐那!」

 幸庵の声が聞こえたような気がした――と思う間もなく、口の中に指を突っ込まれ、佐那は思い切り胃の中の液体を吐き出していた。

(た、助かった……?)

 よく知った暖かさを感じる。薄目を開けた先には焦ったような幸庵の姿。

「こうあ……あふぅ……」

 脱出できたという安堵で、佐那の意識はそのまま闇へと落ちていった。


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