第20話 新しい仲間2



「コンコン」「マストルさん、ダイスケです」


「ああ 入ってくれ」


扉を開け中に入る


「マストルさん、戻りました」


「ダイスケよく無事で、戻ってきてくれたな、そちらの人たちは?」


マストルさんは、僕の後ろにいるペンドラゴンさん達の方を向いて聞いてくる


「ええ 紹介しますね」


「ああ自分でするから、構わない」


ペンドラゴンさんが僕の言葉を遮り


「ノースガルド帝国の皇子でノースペンドラゴンです、どうぞよろしく」


「ノースガルド帝国の聖女キャスリーンです」


「賢者スーラだ」


すごい、ぶっきら棒だね、二人とも(笑)


マストルさんも苦笑しながら


「このコンテントの街で、ギルド長をしてますマストルです、どうぞよろしく殿下」


あれ、やけにアッサリ信じるんだな?


「マストルさん、もしかしたら偽物かもしれないのに、随分アッサリ信じますね?」


ペンドラゴンさんが僕に


「いや私たちはワイバーンで来たんだ、ドラゴンライダーは珍しいしね


僕らの情報はそれなりに知っているはずだと思うけど?」


ああ なるほどね、僕はあのタイミングで来たから、まず偽物じゃないって思えたんだけど


マストルさんが咳ばらいをして


「で?殿下この街にいったいどのような要件が?」


「ダイスケ君に付いて、来ただけで、この街に用事がある訳じゃないよ」


僕はマストルさんに頷き


「ええ 経緯はラルテントの報告と一緒にしますね」


「分かった、では、お客さんも腰を下ろしてください」


僕はマストルさんに、ラルテントで起きた事を話した


「そうか、そんな事が、しかし魔王とは信じられん」


まあ、そうだろうな、普通なら、おとぎ話だよね


「マストルさん、魔王の存在が信じられないのは、分かります


でもラルテントの街は


その魔王によって滅ぼされました、それだけは動かしようのない事実です」


ペンドラゴンさんも頷きながら


「ああ魔王の存在は、私たちも確認はしていないが


あの街が何者かに滅ぼされたのは間違いない」


マストルさんは難しい顔しながら


「ふむ 魔王の存在が間違いないとして、ギルドとしてどうすればいいんだ?」


「それは、マストルさんが考えてくださいよ、僕はもう、やることは決めてますから」


マストルさんが僕に目線で話の先を促している


「僕は魔王を倒します」


「そうか、ダイスケこれからどうする気だ?」


「はい、魔王がどこかに拠点を、作っているのは間違いないみたいなんで


それを、探そうと思っています」


マストルさんは少し考えながら


「魔王の拠点か?それらしい情報は聞いたこともないな」


「そうですか、僕はとりあえず、魔王の側近、魔王の翼が飛んで行った


東の方を調べようと思うんですけど、マストルさん


東の方で拠点になりそうな所に、心当たりないですかね?」


「東の方向か、随分大雑把な条件だな(笑)」


たしかに、方向だけじゃね(笑)


「拠点までは分からないが、まず港町イーストリバーに行き


そこで情報を集めたらどうだ?


あそこなら色々な情報が集まるはずだしな」


ペンドラゴンさんも頷き


「たしかに、その方がよさそうだな」


僕もその意見に賛成かな


「ダイスケ君、この街で旅の準備をして、イーストリバーに向かわないか?」


「はい、僕もそうしようと、思っていました」


キャスさんやスーラさんも、賛成みたいだ


「よし、準備はギルドでやるから、今日は俺のおごりだ


好きなだけ飲んでくれて構わないぞ(笑)」


そうだな、この三人とも出会って間が無いし、親交を深めといたほうがいいよね


「じゃあ、ご馳走になりますね、ペンドラゴンさんたちも、よければ一緒にどうですか?」


ペンドラゴンさんも僕の意図を察してくれたのか


「わかった、私たちもご一緒させてもらおう(笑)」


キャスさんもスーラさんも 笑っていてくれている


その夜は遅くまで4人で飲み明かした





その二日後、僕たちはイーストリバーに向けて飛ぶ


シーザの上にいた


「ペンドラゴンさん、イーストリバーにはどれくらいで、着きそうですか?」


「そうだな、この調子なら1週間ってところかな」


「そうですか」


イーストリバーかそこで決戦が始まるんだろうか?

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