第15話 神と悪魔と僕



ロミナさん アステルさんがいなく なった後


とにかく大変だった


家は瓦礫になるし


あの派手な音に光だ すごい大騒ぎになった


伯爵やマストルさんには すごい詰問されるし


全部 話すかすごい迷ったけど とりあえず誤魔化すことにしといた





「はあ 疲れた」


僕は元の宿屋にもどり ようやく休めると


眼を閉じた







またか まあいい僕も言いたい事があるしね


「こんばんは 如月大介君」


あの悪魔がまた卓袱台でお茶を飲んでいた


随分頻繁に出てくるけど悪魔って暇なのかな?


「いやいや そんなことはないよ これでも忙しいさなか時間を作ってるんだよ(笑)」


「それに君も 私に何か言いたい事があるんじゃないかい?」


そうだ 言いたいことがたくさんある


「そうですよロミナさんとアステルさんに、何したんですか?」


「いや何したって 見ての通りだよ 魔王とその側近にしたんだけど?」


いや 知ってるけど僕の聞きたいことはそれじゃない


「はは もちろん分かってるよ彼女たちには人を


超えた存在になってもらい ある使命を与えたんだよ」


「使命って 僕を倒すことですか?」


「そうそう それだよ」


「まず聞きたいのはなんで あの二人を選んだんですか?」


僕は怒りからか つい口調が荒くなってしまうけど 悪魔はまったく気にならないようだ


「うん それなんだけどね 誰でも良かったんだけど


誰にしたら君が一番驚くかなと考えて決めたんだ(笑)」


やっぱり悪魔なんだな性格が悪いな


「そうだろ このクソビッチは最悪だろ?」


え 後ろから 突然 


神さま? この好々爺した姿 あの時のままだし 間違いないみたい


だけどなんで ここに?


「やあ 久しぶり 変わりがないようだね まあ お茶でも飲んでいくといいよ(笑)」


悪魔はまったく動揺してないのか 神様にお茶をすすめてる


神様もにこやかに席に着くが


「おいクソビッチなに 悪ふざけ始めてるんだ?」


悪魔は苦笑しながら


「相変らず口が悪いね君は 何って君の不始末の後始末じゃないか


 感謝して欲しいくらいなんだけどね」


「なにが不始末だ神に間違いはない すべては神の意志どおりだ」


いや たしか僕あなたの間違いで死んでますよね?


「ブチン」


え もうですか? どれだけ沸点が低いんですか?


「てめえ人の分際で神に説教か? そこに座れ 立場の違いってやつを教えてやる」


いやもう座ってますし 立場の違いも分かっていますよ


悪魔も呆れ顔で


「君はすこし忍耐を覚えたほうが いいよ」


「だまれクソビッチが神に意見するんじゃねえ」


神さまは激高し悪魔は やれやれってポーズをしている


いやもう 神さまと悪魔さんで話つけてくださいよ


もう話し合いでも 殴り合いでも構いませんから


「おや 私は構わないだけど そうなるとこの宇宙が滅んでしまうけど いいのかい?」


「え そんな おおごとに なるんですか?」


悪魔は僕に頷き


「そうだよ いろいろな宗教の聖典にもあるだろう? 神と悪魔の最終決戦の話?」


あんまり詳しくはないけど ハルマゲドンだっけ?


「まあ それは予定だとあと100憶年は後の事なんだけどね」


「じゃあ その予定通りでおねがいします 今すぐは止めてください」


いますぐ宇宙滅亡とか冗談じゃない


「おいクソビッチ神はそれでも構わないぞ(笑)」


止めてください神さま お願いします


悪魔は苦笑しながら


「ほらほら 彼も困ってるし どうせ我々が戦った所で


いつもと同じ結果しかでないんだから」


「予定どおり進めようじゃないか」


よくわからないけど それで行きましょうよ


悪魔は流れを変えたいのか僕に話を振ってきた


「そうそうダイスケ君も ほかに聞きたいことがあるみたいだしね」


「はい あります えーーと 当初の目的は僕が危ない


魔法とか使わないようにするでしたよね?」


「そうだね」 悪魔は頷く


「じゃあ なんでこんな派手なやり方に? 


ロミナさんいや魔王と戦う為に僕が危険な魔法を使うとは思いませんでしたか?」


「だからね君はもう危険な魔法を使う前提で考えることにしたんだよ」


え どうゆうことですか?


「使うか 使わないか 分からない 


だからもう使う事を前提に計画を考えることにしたんだよ」


「あと始末に100年いや それとも1000年掛かるかもしれない けどしょうがない」


「そう思ったら 派手な祭りにしたくなってね(笑)」


「そんな それだったら僕の能力をもう奪ってくださいよ その方が解決が早いでしょう?」


神様が口を開く


「それは駄目だ神は間違いをおかさないし」


「このクソビッチが神の力に手を出したら そく戦いが始まる」


悪魔が微笑みながら


「まあそんなわけだ 最悪1000年もかかるような後始末するんだ 


ちょとくらい楽しませてもらっても いいだろう?」


理不尽だかなんとなく事情は理解できたけど


「じゃあせめて ロミナさんたちが僕を倒した時の褒美 


未来永劫に暮すってのは無しにしてくれませんか?」


「ほんとに 重すぎます 勘弁してください」


「なんだ そんなこと気にしてるのかい? なにも記憶を引き継ぐ訳じゃないんだし」


「なにが問題なのか理解に苦しむよ?」


いや まあたしかに 記憶を引き継がないなら 問題なさそうに思えますけど


「でも今の僕的に重いんですよ」


悪魔さんは少し考え


「まったく童貞っての面倒くさくっていけないね」


すいません 童貞ですいません ほんとうにすいません


「まったく ああ そうだ」


悪魔さんはニヤリと笑い


「この体でよければ童貞を捨てていくかい?」 


「女をしればきっと君も楽になるだろう」


いや 嬉しいですけど僕は幼女に発情する趣味がありませんし


「ああそうかじゃあ もう10歳ばかし 体を大きくすればいいかな?」


たしかにそれくらい でストライクゾーンです


じゃない ストライクじゃないぞ


「でも それはロミナ君達にもわるいかな?」


「ロミナ君たちのほうも どうやって 初めてを捧げあうか 


みたいなこと考えてるみたいだし」


ええ 僕を逆レ〇プする気なんですか?


そこまで黙って話を聞いてた神様が


「くだらん そんなことはどうでもいい こいつが生涯童貞で死んでも誰も困らんしな」


いや僕が困るし嫌なんですけど


神様が僕を殺しそうな目で睨み胸倉を掴む


「あの なんでしょうか? はは 話せばわかると おもいますよ?」


「いいか このクソビッチのしもべなんかに負けるんじゃないぞ」


え そんなことですか?


「あの すいません たぶん勝てないと思います?」


神様の眼光がさらに険しくなる


「ああ なんでだ?」


「いや だって向こうは 僕と互角ぽいですし それが二人もいますし」


悪魔さんが


「おやダイスケ君 君と互角の力があるのは一人だけだぞ」


え じゃあ もう一人は僕より弱いのかな?


「いやいや なんのために人を超越させたと思っているんだい?(笑)」


「神様 すいません 無理です絶対に勝てません」


「ああ ふざけるな お前は 取るに足らない存在だが 神の手がかかってるんだ」


「クソビッチのしもべに負けるなんてことは 許されていないんだ わかったか?」


そんな無茶な


「じゃあ あの二人に勝てる何かをくださいお願いします」


神様は胸倉を掴んだ手を上に上げ僕を宙釣りにすると


「なに勘違いしてるんだ 神は間違いをおこさない お前はもう完璧なんだ」


「あとは努力と根性でなんとかしろ」


そんなもんで 何とかなる訳ないじゃないですか


悪魔さんも面白かったのか


「いや いいね じつにいいね そういえば君の国の言葉に


素晴らしい言葉があるじゃないか」


「それを君に送らせてもらおう {友情、努力、勝利}いやすばらしい言葉だね」


「じゃあ 祭りを楽しませて もらうから」


悪魔さんはニヤリとしながら


「ああ それともし死ぬ前に童貞を捨てたくなったら いつでも相談に乗るからね」


はい そのときはお願いしますーーー









気が付くと宿屋のベットで


ぐったりとして溜息をつく僕


「ああ にげたい(笑)」

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