第11話 初めての夜

僕は今夜 


大人になるかもしれません


そうあれは決闘が終わってすぐの事でした


「ダイスケさまお父様の許しが出ました 今日から新しい家で私と暮らしましょうね」


え あの僕の意志は?


「ダイスケさまもちろん私も 一緒ですからね(笑)」


アステルさんも飛び切りの笑顔でそう宣言した


「あの僕はまだ宿屋に荷物もありますし一旦帰りますね」


これが逃げる最後のチャンスかもしれない


「ダイスケさまの荷物ならもう新しい家に運ばれてるはずですよ(笑)」


ロミナさんも飛び切りの笑顔だ(笑)


「そうなんですか ありがとうございます  はははは」


もう遅かったんですね(笑)




そしていま


考えてみたら ロミナさんもアステルさんも 絶世の美少女だ


そんな二人に好かれてる 男として 二人の気持ちに答えてやるのが義務なんだ


そうだ多少 重すぎるとか 意味が分からないとか ささいな問題なんだ


よし もう覚悟を決めたぞ 


さあ 僕の覚悟は決まった ロミナさんアステルさん 


いつでも僕の部屋に来てもらって構わない


ああ 待つとなると 時間が長いな すごいドキドキしてきた


もう早く来てくれないかな 僕も始めてなんで うまくできるか自信がないけど


みんな初めてなんだ きっと なんとかなるよね


ああ もう待ちきれないよ 


「コンコン」 「ダイスケさまよろしいですか?」


来たーーーー もちろんウエルカムですよ


「はい どうぞ」


「はい ダイスケさまこんな夜更けにすいません」


「ダイスケさまお邪魔します」


あれ アステルさんも 初めてなのに二人供なんて


どうしよう いや男として二人を満足させてあげなければ


二人は僕を挟むようにベットに腰をおろす


どうしたら いいんだ 考えるんだダイスケ 


ガッツいちゃだめだ スマートにいくんだ


「ダイスケさま少し お話をよろしいですか?」


「はい なんでしょうか」


「ダイスケさま 私たちは今日正式に婚約者として父に認められました」


いや もういいですけど その話 僕まったく聞いてないんですけど


「アステルも第二夫人としてダイスケさまに嫁ぐことも了承しましたし」


いや それも 僕 聞いていないんですけど


アステルさんが微笑み僕の手を握ってくる


ああ ついに僕も大人になるんですね


「本当なら今夜にでもダイスケさまにロミナの初めてを捧げたいところなんですけど」


え ところなんですけど?


「母に そういうことは結婚してからと きつく言われまして」


たしかに お母さんの言ってることは 正しいですけど いやでも


「正妻であるロミナ様がまだなのに第二夫人の私が


先にダイスケさまと結ばれるわけにもいきません」


アステルさん なぜですか あなたまで どうしたんですか


二人ともいつもの無神経なまでの積極性はどうしたんですか?


「いや たしかにお母さんの言ってることは 正しいと思いますけど」


考えるんだダイスケ どうすれば いいのか考えるんだ


「わかっています ダイスケさまの言いたいことは よくわかっています」


ロミナさんが強い口調で語り 僕の目をみる


ああ こうゆう時のロミナさんは わかってない(笑)


「この時間が二人の愛をさらに強く そして 


美しい物にすると そうおしゃりたいんですよね」


いやどこから その考えになったか理解できないと おしゃりたいです


「ええ ダイスケさま 私のダイスケさまへの愛も 同じです」


「ダイスケさまも苦悩なさってるんですね そのお顔を見ればわかります」


「ダイスケさま一緒にこの愛を育てましょうね」


そう言って二人は僕の部屋を後にした


しばらく呆然としてた僕は


「えええええ」


なんですかそれは?

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