第31話
と、本当は貰ったのだが、見栄を張り不満そうに言ってみた。
「誰かが、店を開けていたのかな?
そんな事は無いと思うのだけど。
そうだ、修さんの写真が、携帯に保存されているよ。
見ますか?
ちょっと、こっちに来て。」
と、人通りの邪魔になると思ったのか女性は、僕を歩道の端に寄せた
「これよ、これ。二年前に撮った写真よ。
この人が、修さん。この人が娘の瞳さん。」
と、何故か明るくスマホの写真を見せてくれる。
私は、その写真を見て驚きで声を出す事が出来ない。
全身に悪寒が走り、小刻みに震えがきた。
だが、その震えは数秒で止まった。
どれくらいの時間写真を観ていたのだろうか?
「この横に写っているのは、この人の娘さんですか?」
と、やっと口が開けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます