第10話~神の御業~

 メリダ法国の宮殿で、勇者達を労う宴が催されている時、奥の部屋では、二つの肉体が激しく絡み合っていた。法皇メリダ15世の上で腰を動かしているのはクレアだった。


「んんっ、久しぶりの法皇様、やっぱり素敵ですわ」


 秘部に咥え込んだ法皇のモノは年齢に見合わず堅く直立しており、クレアが腰を沈める度に、奥を容赦なく突き上げた。


「はぁぁ、子宮まで届いてますぅ」


 僅かな笑みを浮かべる法皇の眼前で、クレアは膝を立て、自ら腰をくねらせ、より深い快感を味わおうとしていた。


「はぅぅぅん、いい、いいですわぁ」


 歓喜に震えるクレアの嬌声は、部屋の外で控えている二人の少女にも聞こえていた。少女達はメリダ法国の第2階位純粋な愛の二人、ターニャとネフィーリアだった。


「どうしてなのよ! 魔王を倒したか何だか知らないけど、なんであの女に法皇様のお相手が務まるのよ……」


 漏れ出る声に明らかな嫉妬の表情を浮かべながらターニャが言った。金色の巻き髪を綺麗にまとめ、白磁のような肌を持つ彼女はメリダの貴族の娘だ。第2階位純粋な愛に選ばれた一人で、法皇の寵愛を最も受けていると自負していた。


「聞いた話ですと、3年前は私達と同じように、法皇様に仕えていたそうですわ」


 ターニャの問いにネフィーリアが答える。ターニャとは対称的な流れるようなストレートの銀髪を持つ。ターニャより家格は劣るものの、メリダの貴族の出であった。メリダ法国に生きる全ての少女達にとって、第2階位純粋な愛となることは憧れであり、法皇の寵愛を得ることは、この上ない名誉であった。


「3年前って、もうババアじゃないの」


 《純粋な愛》に選ばれた者は16歳から4年の期間、法皇に仕える。

彼女達は大陸全土から選ばれた魔力の持ち主であり、法皇にその力を捧げる役目も担っている。


「はぁあ、法皇様、もうそろそろ、いっちゃいそうですぅ」


 クレアは限界を迎えようとしていた。胎内を堅いモノで擦られる度に、ゾクゾクした快感と共に、結合部に魔力が集中し、今にも弾けそうだった。

 法皇は立ち上がると。クレアをベットの上で四つん這いにさせた。そのくびれた腰を法皇の手が撫でる。


「宮殿にいた頃よりも、随分と引き締まったのではないか」

「もぅ、そんなことより、早く、突いてください」


 法皇は両手で、クレアの盛り上がった尻肉を掴んで広げた。


「はぅん、早く、はやく来てぇ」


 広げられた秘肉に、再び法皇の巨大な力がめり込んでいく。

「あっぁぁ! さっきより、大きいですわぁ」


 法皇はクレアのくびれた腰を掴むと、リズミカルに腰を打ち付けた。クレアの尻肉に腰が当たる度に、肉がぶつかる音に交じって、結合部からはぷちゅぷちゅと音が響く。


「あぁ! あぁあ、すごい、凄いのが、きちゃいますぅぅぅ!」

「いくぞ!」


 法皇が突き上げた腰のモノが弾け、膨大な魔力を含んだ汁がクレアの中にドクドクと迸る。身体の芯に注ぎ込まれる力の感覚に、腰を痙攣させて絶頂を迎えた。


「うぅぅん、法皇様の力が、私の中に注いできますぅ」


 絶頂と同時にクレアの魔力が放たれ、法皇の力と混ざり合う。結合部を中心に魔力が渦を巻き二人の肉体に満ちていく。


「はぁぁあ、力が溢れてきますぅ」


 射精と絶頂により放出された魔力は混じり合い増幅される。それを互いに吸収することによって魔力を蓄える。それこそが、中央教会の一部だけが知る、失われた神の御業であった。


 

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