第5話 お前なんてキュキュのキュだぞ
なんだテメェやんのかあんんっ!!
こちとら舐められたら終わりの商売よガン付けんなら命賭けなと意気込んだは良い物の目の前に居る生物がどう見ても赤ん坊にしか見えず思わず困惑どうすんだこれ?とりあえず考えた色々考えたそして考える事を辞めた。
俺が思考放棄している間もこの世界の主人様は俺を見ている、俺はそっと人差し指を目の前に差し出し右に傾ける、そうするとどうでしょうこの世界の主人様の首が右に傾いてたではありませんか次は左に次は右に主人様は左右にユラユラしてそして最後にキャッキャと笑いましたとさ、めでたしめでたし。
駄目だコイツただの赤ん坊だ何とかしないと
分かった事があるあのポンコツは俺に嘘を付いたこれがイレギュラーかどうかななんて関係ない些細な問題だ、本来なら契約不履行だクーリングオフ案件だと騒ぎ立てる所なのだがコレは俺にとってもまさにイレギュラーだった。
俺はここに来る前に神の前でペラペラぐるぐるフル回転でペラを回して有る事無い事を騒ぎ立てた、曰くこの転生に今後の全てを賭けている、曰くこれから起きるどんな困難も試練だと思い迅速に対処してみせるだから俺に全額投資しろ!と有る事無い事騒ぎ立てた結果今がある明日がある涙は枯れた。
俺は死人予定だった人物の頬を突きながら喋る
「僕ちゃんちょっと話がちゃいますやんその席俺のなんですよ勘弁して下さいよ、なんならその首ちょっとキュキュとしちゃいますよいいなら返事下さい」
当然返事はない、指を上下に上げ下げするがどうやら上下運動はまだ難しいらしく言質は取れない様だ命拾いしたな。
俺は今選択を迫られている今後に関わる重大な、現在イレギュラーにより死亡予定の僕ちゃんがまだ生きているその上体の所有権は僕ちゃんの物で俺はただの置き物とかしている殺すのは簡単だ首でも〆るだけで簡単に死ぬだろう、ヒャッハ〜首置いてけ
視線を感じる、見られてる、とてもとても見られている。
困った可愛いいじゃねえか。
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