第2話 運命分岐デュアリズム


前回のあらすじ上位存在の話を全く聞いて無かった俺は何が分からないかが分からない頭痛が痛い状態になり考える事を辞め力を欲した返答はいかに。



『人の子よ何故その結論に至ったかを簡潔に答えよ』



ですよね…人間様の俺でもそう思う頭の逝かれた奴と思われて急に殺されなかっただけマシか話を聞いてなかったと逆鱗に触れて殺される位なら流れで無理やりごり押しチート貰ってハッピーハッピーハッピー緊急離脱作戦は無駄に終わりを告げ先送りにしていたツケをついに払う時が来たのだ。


     正念場だ気張れよ俺!!


「矮小な存在な私には貴方様がどのような存在なのがわかりませんゆえ上位存在様とお呼び致します。」


まずは牽制のジャブここで何とか会話から情報を上手く引き出し今後の交渉や会話を優位に…



『我はこの世界の神だと説明したはずだが?』



OKOK開幕の1発目のジャブにいきなり右ストレートをカウンターでモロに食らってTKO寸前だよコッチはこの場合のレフリーはすなわち神、レフリーストップ即オワタだが捨てる神あれば拾う神もまたあり



『どうやら話をちゃんと聞いていなかった様だな、状況を飲み込めず呆然とし話を正しく理解できない人間もいる故に我は最初に分からない事があれば聞けと申したはずだ』



ここだ!これが最初で最後の挽回のチャンスここで謝るんだ話を聞いて居ませんでしたと状況に脳が付いて来なかったと今なら許される上位存在がなんだ神が何だ俺ならヤレる、たが脳が本能が訴えてくる冷静に考えクレバーになれと本当にそれが正しい答えか?聞いてなかったと言った瞬間に神の逆鱗に触れ即オワタ、実は聞いて無かった事を隠していた神の逆鱗に触れ即オワタそんな未来もあるじゃないかと?


冷静になった俺は神を自称する物をその時初めてちゃんと目に捉えていた当時異世界転生物を見たり読んでいて常々思っていたイキナリ神の前やそれに連なる物の前に急に連れてこられ、しまいには即転生や転移をさせられるそんな理不尽が冒頭の数分、数ページで終わる何と理不尽で説明不足なのだと。


今なら言える先人は正しかった道は先人が切り開いてくれたのだと、理由はくれば分かる以上。


「申開きもごさいません、矮小な私には神の話に理解が追いつかずあまつさえ自分の知識から神の力を欲しました罰はいかほどにも」


俺はこの存在に全面降伏し全てを諦めた。



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