5.雨を待つ午後

空覆う 重くて暗い 雲の群れ 

  ピアノの調べと 雨を待つ午後






朝から雨雲が広がっていた。

いつ雨粒が落ちてきてもおかしくないくらい。

空気も湿気を含んで、肌にまとわりつく。


そのうち風が、しんと冷たくなって。

五月なのに肌寒さを感じてしまった。


ああ、雨が来る。

早めに洗濯物は取り込んで。買い物も済ませてしまいましょう。


せっかくの休日なのに。

でも休日だから、余裕をもって雨を待てる。


少し痛む頭を抱えつつ、素敵なジャズピアノの調べと共に、

雨を待つのも悪くないかも。


そんな、五月のある日曜日の午後。







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