アーディルは男爵家の嫡男で、学院で優秀な成績を修めて第二皇女セスリーンの取り巻きになった。
しかし、セスリーンはアーディルに暴力を振るったり、ひどいことを言ってばかり。
そんな中、武術大会の将帥となったセスリーン。相手は、セスリーンが女生徒に大けがをさせたことで婚約を解消したオストロス。
だが、セスリーンのもとで戦う戦士たちが欠場するという事態に。
よくあるざまぁ展開とは少し異なる本作。アーディルがセスリーンの仕打ちに耐えてきた理由とは? 武術大会でそれが明かされる時、物語が大きく変わって見えてくる。
残忍と恐れられる皇后の、意外な行動も見どころ。
読むと、きっとアーディルを応援したくなります。