第四話
今日は普通に授業を受けた。
三咲は授業を受けてない。
こういう時は大概屋上にいる。
「はい、今日の授業はここまで」
休み時間になったので屋上に行こうとした時
「ワタル~、今日の放課後一緒にバスケやろうぜ!」
(おっと、こいつは)
第四のヒロインである彼女の名前は四ツ葉リク
専用のルートも存在している。
性格はスポーツ系らしく性格はハッキリしている。
違うクラスではあるが一軍の中で中心的な存在だ。
同じく橘ワタルに片想いをしている一花アリサと二見サユリを敵視している。
「いいけど、部活は?」
橘が聞き返す。
「今日は休み!だから、久しぶりにバスケやろうよ!」
「オッケー。でも今日こそ勝たせてもらうぞ」
橘が四ツ葉の誘いに応じる。
「ねえ、私も混ぜてもらっていい?」
一花が口を挟んできた。
(始まったぞ)
面倒ごとが起きると俺は思った。
「はあ?なんであんたも入れないといけないの?」
四ツ葉が不快感を示す。
「いいじゃない。人数は多い方が盛り上がるでしょ?」
一花も負けじと応じる。
(これが修羅場か。ちょっと面白いな)
他の連中もこの応酬を興味深く見ている。
「私とワタルだけでやるから。あんたの席はないの」
「…ねえ、ワタル。私も一緒にやっていい?」
一花が橘にパスする。
「ああ、いいぞ」
橘はあっさり了承した。
「ちょっと、ワタル…」
四ツ葉はげんなりした。
(さて、そろそろ屋上へ行くか)
このやり取りをもっと見ていたが三咲に会うのが先だ。
▼
屋上へ行く。
三咲が校庭を見下ろしていた。
「また会ったな」
俺は声を掛ける。
「……」
返事がない。
無視された。
「そういえば、さっき一花と四ツ葉が橘を巡って争ってたぞ
「あいつは色んな女から好意を向けられている」
「三咲もか?」
「…馴れ馴れしく苗字でよぶな」
(反応からして、三咲も橘に恋しているな)
当たり前の話だ。
というより、三咲が橘に恋してなければ俺がここにいる意味はないだろう。
「いつも仏頂面なのか?」
「楽しい事がないからな」
そういえばゲームでもあまり笑顔を見せなかった。
見るのは泣き顔と悲痛に満ちた顔。
(俺はお前の笑ってる顔が見たい。だからこの世界に来たんだ)
バサッ
「!!??」
「青か」
だから俺は、三咲のスカートをめくった。ちなみに下着の色は青だ。
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