第7話 ロレンツィオ、ロレンツィオ様よね?
「ロレンツィオ、ロレンツィオ様よね?そうなのよね、ロレンツィオ?私には分かります、ロレンツィオ様。」
「ああ、そうだ。あのロレンツィオだ。約束したマリエッタだよな?最強のハイエルフの聖騎士の?」
ギルドの集会場を出た二人は、マリエッタはロレンツィオと腕を組んできた、互いの宿で荷物を、いつでも旅に出られるようにしているから持てる程度にしかない、まとめて背負うと、その足で再洗礼派の教会に向かって、結婚式を挙げてしまった。日頃寄付をしていたから、神父は彼の無理な依頼を渋々だが聞いてくれた。市外にでるには、もう既に市の城壁の門が閉まっていた、翌日にせざるを得なかったからだ。
そして、2人は恋人達が泊まる宿で、夜を迎えていた。
その部屋で向かいあってから、マリエッタは気持ちと記憶を解放して、ロレンツィオに抱きついていた。
くちゅくちゅと音をたてながら、涎が流れ落ちていた。舌も絡ませあいながら、互いの唾液を送りあい、お互いの体の感触を感じ、確かめ合った。
「ロレンツィオ様の体の感触・・・。」
「ロレンツィオでいいよ。俺達は、人間とハイエルフの冒険者でしかないのだから・・・。マリエッタの感触・・・気持ちいいよ・・・、そして匂い・・・。」
「今日・・・今夜と思っていなかったから、湯屋に・・・。」
と今さら、マリエッタはピクリとして、体を離そうとしたが、ロレンツィオはそれを許さなかった。
「大丈夫だ。俺は、マリエッタのこの臭いも好きだ。」
「ろ、ロレンツィオ・・・の変態。だったら、私もこうしてあげます。」
と音をたてて、彼の体臭を嗅ぎ始めた。
「お前も変態じゃないか?変態同士でいいじゃないか?」
「もう、ロレンツィオ・・・ったら。」
そして、がまんができなくなったというように、互いの衣服を脱がせ始めた。脱がせ終わると、彼は少し体を離して、彼女の裸体を嘗めまわすように、というよりはもっと上品かもしれないなかったが、
「美しいよ、本当に。やはりマリエッタだ。」
本心からだった。その表情はなにかホッとしたかのようなものだった。その目が恥ずかしかったが、嬉しくも、心地もよく感じるマリエッタだった。
「嫌、恥ずかしい。あの女よりもきれい?」
「きれいだよ、お前の方が。それに、臭くない。」
「もう、ロレンツィオ・・・ったら・・・変態。」
二人は、また抱き合った。互いの裸体の感触を楽しむ様に。"ああ、心地いい。""か、彼の体の感触・・・。"もう一度長い口付けをかわす。それが終わると、
どちらが押し倒したのかわからない形でベッドの上に、2人は倒れ込んだ。あとは、くんずほぐれつ、上になり下になり、舌で嘗められ、指を這わされてマリエッタが喘ぎ、一体となって動き出し、マリエッタの喘ぎ声が大きくなるまでには、それほど時間はかからなかった。
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