第7話
そのあと私は、美沙ちゃんに話を聞いた。
最初は由里香ちゃんのことだった。
「由里香ちゃんとは最初は仲が良かったの。だけど、親がお金持ちになってから性格が変わってしまった」
「親がお金持ちになってから?」
「そう、由里香ちゃんの親の会社のイベントが成功したらしくて、お金持ちになったらしい。その後に由里香ちゃんの性格は変わった。
みんなに指図するようになったし、自分が一番って感じだった。」
だから今みたいになっちゃたんだ……
「最初はマシな方だったの。だけど、どんどんひどくなっていった。
由里香ちゃんに逆らった人はいじめを受けてた。その時には蓮くんもいたの。由里香ちゃんの言うことにはずっと聞いてきた。」
じゃあ……今日のことも由里香ちゃんが蓮くんに言って行ったんだろう。
「で、亜由美ちゃんが由里香ちゃんに目をつけられたのは、競技を交換しなかったからでしょ?」
「そうだよ。交換しなかったから。」
そう会った時に言われたからしっかり覚えている。
「もう手遅れかもしれない。これから酷いことをされるかもしれない。
私に相談してね? 抱え込まないで。小学校の時も、抱え込んで不登校になった人がいるから。私、亜由美ちゃんがいないと悲しい……」
美沙ちゃんに心配かけてたんだ……。これから何かあったら相談しよう。
「うん。わかった。」
「じゃあ…今日はこれまでにしよっか。時間もあれだし……」
気づいたら家を出たのは16時30分だったのに、もう17時。30分も経っている。
「そうだね。じゃあね!」
その後私は買った弁当を片手に持って
由里香ちゃんの親がお金持ちになったらそんな性格が変わるのだろうか。
でも実際にそう言う性格になっているからな……
こんなことを考えながら家へ帰っていった。
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