第6話

私はそのあと家へ帰った。

家に帰ってスマホを見てみると美沙ちゃんからメールが来ていた。


 亜由美ちゃん大丈夫だった?



そう来ていた。

大丈夫ではなかった。


 大丈夫だよ。心配しないで


だけど心配をかけたくなかった。

これは私の問題だ。私自身で解決するしかない。だけど……


 由里香ちゃんはやめてくれるのか


そう言う考えが浮かんできた。

いや、そんなことを考えちゃダメだな……

大丈夫なはず…多分。

私は考えることをやめ、ご飯を買いに行った。

家から出て、何分か経ったとき、


「あ!亜由美ちゃん!」


と後ろから声をかけられた。後ろを振り返るとそこには美沙ちゃんがいた。


「あ、美沙ちゃんだ! どうしてここに?」

「今日親が仕事だから買い物しにきた!」


美沙ちゃんも私と同じで親が仕事らしい。


「亜由美ちゃんは?」

「私も同じ! 親が仕事だから買い物!」

「え! 奇跡じゃん!」


嬉しかった。美沙ちゃんと話せるのが。

そう考えてた時、


「由里香ちゃんのこと大丈夫だった? 由里香ちゃんに呼ばれて大丈夫だった人いないから。」


そう言われた。由里香ちゃんに呼ばれて?

 だって始まってから2日目だよ?

 そんな人いるの?


「え? どう言うこと? 私が来る前にも呼ばれた人いたの?」


私はそう聞いた。すると、美沙ちゃんは


「私、由里香ちゃんと同じ小学校だったんだ。」


こう言った。


「え? 同じ小学校?」

「そう、だからよく知ってるの。由里香ちゃんのこと。聞く?」


美沙ちゃんは由里香ちゃんのことをよく知っているようだった。

どうしよう……でも、聞いておいた方がいいのかな……

そう思い私は


「うん。聞きたい」


そう答えた。

このことが参考になると願って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る