第4話

あの事件の後、他には特に由里香ちゃんにされたことはなく、

授業に取り組め、帰りの会の時間になった。

やはり、あんなことがあったからだろう。

色々な人から見られた。由里香ちゃんのグループの人たちにも……


「これから帰りの会を始めます。」


先生が帰りの会を始めた。しかしまた由里香ちゃんのグループは話している。

しかし先生は話を続けていく。

やはり、由里香ちゃんには逆らえない。

なんで逆らっちゃったんだろう。


「これで帰りの会を終わりにします。気をつけ、礼。さようなら。」


そう考えていたら、いつのまにか帰りの会が終わっていた。

やば、先生の話全く聞いてなかった。あ、美沙ちゃんに聞いてみよう。

そう考え、美沙ちゃんのところに行こうとすると、


「美沙ちゃん、今日は一緒に帰らない?」


美沙ちゃんのグループの1人が美沙ちゃんに一緒に帰らないか、と聞いた。

他にも美沙ちゃんのグループ全員がいた。


「でも……亜由美ちゃんは?」


そう美沙ちゃんは言った。その時、美沙ちゃんのグループのメンバーが振り返って私の方を見た。

その顔は私の方を睨んでいた。


「今日は大丈夫だよ。」


多分、美沙ちゃんと一緒に帰ったら由里香ちゃんに狙われる。そう思ったんだろう。私は美沙ちゃんを巻き込みたくない。と思い、そう答えた。

その時、


「佐久間、4時に桜ヶ丘公園に来い。」


そう高木蓮くんが言った。

由里香ちゃんのグループも私の方を見ていた。

断ったらわかっているよな、みたいな目で。


「わかった。4時ね。」


そう答えた時、由里香ちゃんのグループのみんなが笑った。

不気味に……

そして、高木蓮くんはみんなのグループの元に帰っていき、そのままそのグループで帰っていった。


「大丈夫?亜由美ちゃん」


その時、美沙ちゃんがそう言った


「大丈夫。心配しないで。」


美沙ちゃんに心配をかけたくない、そう思った。

しかし実際は、

これから何が起こるのか、どんなことをされるのか心配だった。

それと同時に


これはもう手遅れなんだ。


と感じた。

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