私にできること
「ん……」
私が起きたのは自宅のベットの上だった。
「夏希さん!よかった……目覚めた……」
ベットの近くにはマネージャーの
「夏希さん、丸2日眠ってたんですよ?そりゃあ力も入りませんよ。」
奈子は眉を下げながら私の手足を触る。たしかに筋肉も少しなくなってる気がするし、眠り続けたのは久々。これからの部活をどうしよう……そう考えていると奈子が少しクラっとして私のベットに倒れ込む。
「大丈夫!?」
「えへへ……大丈夫です!」
私はこのとき前世の記憶を思い出した。
「奈子、私にアッカンベーして。」
「え?は、はい。」
やはりそうだ。予想通り奈子の目には赤い線が入っていない。これは
「奈子、貧血の症状が出てる。ちゃんと食べてた?」
「うっ……た、食べてないです。それに生理中で
……」
「生理中でも食べないとダメよ。ほら、私の作り置きだけどよかったらレバニラ食べて。」
と言うと奈子が笑って
「夏希さん、お医者さんみたいですね!前だって私の肩こり治してくれましたし!」
そのとき私は思った
「私……みんなのマッサージ役兼医者になる!」
奈子はそのとき勝手に私がとっておいたプリンを食べていた。
前世が仮初の薬屋で人殺しだった私がチームのマッサージ役になりました!? 明智 依毬 @moonlight52
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