私にできること
「ん……」
私が起きたのは自宅のベットの上だった。
「夏希さん!よかった……目覚めた……」
ベットの近くにはマネージャーの
「夏希さん、丸2日眠ってたんですよ?そりゃあ力も入りませんよ。」
奈子は眉を下げながら私の手足を触る。たしかに筋肉も少しなくなってる気がするし、眠り続けたのは久々。これからの部活をどうしよう……そう考えていると奈子が少しクラっとして私のベットに倒れ込む。
「大丈夫!?」
「えへへ……大丈夫です!」
私はこのとき前世の記憶を思い出した。
「奈子、私にアッカンベーして。」
「え?は、はい。」
やはりそうだ。予想通り奈子の目には赤い線が入っていない。これは
「奈子、貧血の症状が出てる。ちゃんと食べてた?」
「うっ……た、食べてないです。それに生理中で
……」
「生理中でも食べないとダメよ。ほら、私の作り置きだけどよかったらレバニラ食べて。」
と言うと奈子が笑って
「夏希さん、お医者さんみたいですね!前だって私の肩こり治してくれましたし!」
そのとき私は思った
「私……みんなのマッサージ役兼医者になる!」
奈子はそのとき勝手に私がとっておいたプリンを食べていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます