第2話

とある路地にていたいけな少女に危機が一刻と迫っていた。

「ふんふふふ〜ん!……だ、誰、誰か居るの?………。」

「にゃ〜ん」

「ほっ…なんだ猫ちゃんかぁ!脅かさないでよね。」

「…にゃあ?……!?シャァァァァ!」

「ど、どうしたの…?…えっ?意識が…」


「………うまく行きましたね。親分!…」

「ああ…まったくだ!よし連れて行け!傷つけるなよ!

「へい!分かりました。」


「ふん今回は邪魔はどうやら入らないようだな。」

「前回は、コテンパンにやられましたからね。いや〜痛かったなぁ…。」

「……おい、浸ってないで、奴が来る前にさっさと引き上げだ。」

「………うす!」


しまった〜どうやら一足遅かったようだな。う〜んどうするかな…んっ…コレは!?よしなるほど奴らが…逃げた先は…あそこか…良し場所は分かった!……待ってろよ可愛こちゃん!今すぐに助けに行くぜ!!



「…?……!?〜ん〜〜ん〜ん~~ん〜〜〜んん〜んんん~!」


「どうやら目が覚めたようだなぁ…ああ何いってんだ!ああそうか喋れないのか…おい外してやれ!…」

「良いんですか!」


「ああ別に体の縄を解くわけじゃないからなぁ…」

「まぁ…良いですけどね…ほいっと!これで…喋れるな…はぁ」


「!?貴方達は…は、一体誰なの?私をどうするつもり…言っとくけど私はそんな簡単には…屈っしないわ!」

「……ほう!面白い…おい…やれ!」

「……へい!」


段々と少女の方へと近づいていく男達!

「……やっぱり…いや!」

「うへへへ…嬢ちゃん観念するんだな…ぐへへへ」


男達の手が少女の服へと伸び破り捨てた。

「いやぁ〜」

「おっと!隠すなよ!うへ、いい体してんなぁ…そろそろ楽しませてもらうとするかぁ〜」

男達が再び少女に近付こうとした瞬間!眩しい光が建物内を照らし出した。その光は悪党の男達にとって…突如…暗闇に放たれ目が潰れる様な眩しい光だったのだ!


「……うぉぉ!何だこの光は……いったい何処から放たれているぅ……探せぇ!」

「はい!」


男が…飛び出して行こうとした時、突如笑い声が響いた。

「は~はははぁ……悪事は俺が許さん!」

「またオメェかぁ…しつこいんだよ!……ちっ!殺れぇぇ!」


「「「「「うぉぉぉぉ!……死に晒せぇ…」」」」」

「口が悪い!ほっと…よっ…ていぃ!」

「ぐはぁぁぁ」

「ぐぶぅぅぅ」

「げべぇぇぇ!」

「「……ほんぼべぇ~」」

ふう…だいたい片付いたかな!さてと…

「後は、お前だけだ!」

「ほ、ほざけぇぇぇ!……てめぇのせいで…俺達は…さっさと…くたばりやがれぇぇ!」


「それは、無理な相談だな…貴様らの様な悪が居る限り…俺は頑固として戦う!…」

「クソがァァァァァ!」

「………てぃぃ!」

「………がばァァァァァ……やはり貴様は…化物だ……「ガクッ」…」


やっとだ!おっと、いかんいかん!まずは…


「もう大丈夫だ!…君を狙う奴らは居ないよ!………うん!」

「ありがとう……おにいさん!」


!!!?おにいさんだと、いい響きだ。

これにて一件落着!………。

は~はっははは…。


!?また…悪事を働いている奴がいる!…許さん!…「誰かが狙われている。うむさらばだ!……とう!」




「はぁぁん〜♥やっぱりかっこいぃぃぃ!!……。絶対に正体を…暴いて見せるんだから!!……!そういえば彼のマントに描かれていたのは『剣と槍が合さった様な紋様』だったような?……」



「聞いたか!また奴が現れたんだってよ…」「またかよ…これで何回目だ!奴も物好きだね!まあ俺達には関係ないがな。」

「……そうだな。そんなことより…せっかくの料理が冷めちまう!」

「おっと…それは、いけねぇ!」


………「へぇ、『少女を救う謎の…人物またもや現る!!』ねぇ!いったい何処の誰なんだい?……気になるねぇ…少し調べてみるとするかな!」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る