第11話 反動
11話 反動
はぁ〜〜シリアスモードしてたら肩凝るよな
俺は自室でアリゾナプライムで見れる映画を見ながらコンビニのポップコーンを貪っていた。味はバター醤油な、あの青いストライプな奴。
………おっ、今はジズラシリーズ最新作に合わすてジズラの過去作を全部見れる様になってるな。初代ジズラとか伝説なだけあって良「ピンポーン」誰か来たな
「はーい」
ガチャリとドアを開けると、舞とヨシノが並んで居た。俺はそっとドアを閉じ……ガッ
バッグをドアの隙間に差し込んで来る。どこでこんなの習ったのよこの子は!
「上がらせて貰うわよ」
アッハイ
─────────
「ちょっとは片付けたらどうなの?」
かろうじてちゃぶ台の上と動線にはモノが無いが、他は散らかり放題の部屋を見て舞が顔をしかめる。え〜だってめんどくさかったもん(´・ω・`)
「ふふっ、あんなに頼りになる人もこういう所があるのね。ちょっと安心した」
ヨシノはキョロキョロしたり 近くのガラクタを手に取りながらそんな事を言っていた。
「で?話ならさっさとしてくれよ。今日はジズラ祭りなんだ」
「ジズラなんていつでも見れるでしょ!そうじゃなくて何で私をこの娘に引き合わせる様にしたの!アンタはいっつもそう!1人だけ分かった様にして説明も無しに!兄さんの時もそうだった!」
「え〜………最近ずっとシリアスしてたからそういうのはちょっと今度にしてくれない?」
あっ、ものすごい顔つきしてる。美人は怒っててもサマになるんだからズルいよなぁ
「だったら単刀直入に言います。翠歌蛮の首を取りたいです。そもそも私の父と彼女の両親の事故には不審な点があります。私はどうにかしたいんです!」
あぁ、ここに来るまでに話を合わせて来てるんだな。そして俺はもう蛮派では無いと判断してこうして言って来てるのか。
「ンな事言ってもよ、許せねぇ!殺す!殺した!終わり!みたいな事にはなんねぇんだ。風が吹けば桶屋が儲かる。って諺を知ってるか?パッと見じゃあ直接関係無い様に思える事柄でも、巡り巡って影響するんやってハナシよ」
おれはポップコーンをコーラで流し込みながら一息付く。う〜む納得出来ない!って顔やな。まあ遠回しにアキラメロンって言ってんだからそりゃそうか
「そんな事言ってちゃ何にも出来ないじゃない!昔はそんな風じゃ無かったのに!昨日助けてくれた時にはもしかしたらって思ったのに!」
あー、そうなんだよな。治安が悪化してんだよなぁ。こりゃまたあのアホが妙な事を始めたのかもしれん。ウダウダ言ってる時間はもうあまり無さそうだな
「じゃあ、配信者らしく突撃系でもやるか。今若い女がチンピラに連れて行かれる事件が増えてるらしいしな。船長やカスミさんを襲った海賊の事もたぶん関係あるんだろうし」
〜♪〜♪ スマホに着信だ。と
「ハイも[マッカン!俺の妹が拐われた!俺は追いかける。お前も来れるか?]あいよッ!」
爆速で帽子を被り刀を手にすると2人にラールッドの妹が何者かに連れ去られた事、これから自分も追跡に加わる事を告げる。
「えっ、そんな誰が?」
「妹さん居たんですか?」
「そんなモンは後だ後!お前らはここに残……いやついて来い!俺が離れたのを見計らって海賊がお前ら2人を攫いに来るぞ!」
ガシャァン!窓から何者かが入って来る!咄嗟に刀を振り下ろすが、篭手で上手く受け流される。
刀を振り抜いた姿勢からそのまま相手に倒れ込む様にして頭突きをお見舞いする。
ゴチン!と嫌な音を響かせながらふらつく侵入者を今度こそ斬り伏せる。
「行くぞ」
(ヽ´ω`)窓代出るかなぁ
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お読みいただきありがとうございます(/・ω・)/
今回は当面の敵が見えてきた感じですかね?
面白かったら、チャンネル登録と高評価、よろしくお願いします
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