第33話 唐突に晴天は教室に乱入する

 「はぁ~はぁ~はぁ~」



 ここは男子トイレの個室の中、そこには2人の男女が居た。



 「恵梨香、遅刻した罰だ。もっと俺の〇んこをしゃぶれ」

 「はい」



 晴天は男子トイレに恵梨香を呼び出して性的虐待をしていた。


 

 「はぁ~はぁ~はぁ~。恵梨香、竿だけでなく袋も舐めてくれ」

 「はい」



 恵梨香は言われるがままに奉仕する。



 「あぁ・・・」



 晴天は絶頂を得て白い液体を恵梨香の顔にぶちまける。



 「やっぱりお前は最高だな」

 「私・・・何でもするから太陽の側に居させてよ」


 「安心しろ。他の奴隷ガールズと違ってお前は俺が可愛がってやる」

 「太陽・・・愛している」


 「俺もだ。ところで新しい動画は撮影してきたか?」

 「・・・」


 「恵梨香、俺はお前の恥ずかしい姿を誰にも見せたくはない。でも、これは裃君の命令なんだ。逆らうと俺はただでは済まないし、お前も奉仕活動をしなければいけなくなる。これは2人のためなんだ」

 「・・・昨日、動画のことで知らない人から脅迫されたの」

 

 「脅迫だと!」

 「うん。動画を拡散してほしくなかったら言うこと聞けと言われたの」


 「それでお前はどうしたのだ!」

 「公園に呼び出されたけど、急にその人が倒れて黒服の人に連れて行かれたの。何が何だかよくわからなかったけど、私は助かったみたいなの。それで今日は学校に遅刻したのよ」


 「そうか・・・。でもお前が無事でよかった」

 「太陽・・・私の動画はネットで販売されているの?」


 「あぁ。でも顔は消して特定できないようにしているはずだ。今回は不手際があったに違いない。俺から裃君に言っておくから安心しろ」

 「本当に・・・大丈夫なの?」


 「俺が信じられないのか?」

 「そんなことない。私は太陽を信じる」



 『ピンピンポンポン~ピンピンポンポン』



 スマホが鳴りすぐに晴天はスマホをとる。



 「もしもし、晴天です」

 「晴天君、確認したいことがあります」


 「はい。なんでしょうか?」

 「おそらく、今日私のクラスに転校生が来ていると思います。その転校生は非常に危険な人物なので、恵梨香と直美を使って例の体育館に呼び出してもらえないでしょうか」


 「私ではダメなのでしょうか?」

 「晴天君ではダメです。奴隷ガールの方が都合が良いのです。そして、できるだけ転校生に気付かれないよう奴隷ガールに任務を伝えてください」


 「了解です」

 「晴天君、これはとても大事な任務になります。くれぐれも私の指示通りに動いて下さい」


 「了解です」

 


 晴天はスマホを切る。



 「太陽、裃君から指示がきたの?」

 「察しがいいな。今日、新たな転校生が来ているらしい。裃君は恵梨香か直美に依頼を任せたいと言っていたが俺も協力してやる」



 晴天は俺の逃亡を防ぐことができなかったので名誉挽回をしたいと思っていた。そんなところに裃からの依頼を受けたので、絶好のチャンスだと思い、裃の忠告を無視して自ら加わることにした。



 「私たちでしなくても良いの?」

 「お前を危険な目にあわせるわけにはいかない」



 晴天はどのように転校生を連れ出すか考える。晴天は転校生がどのような人物か把握していない。先に恵梨香に教室に入らせて、転校生の素性を確認させてから連れ去ろうと考え恵梨香に説明をする。



 「わかったわ。転校生と仲良くなれば良いのね」

 「そうだ。できれば一緒に帰る約束をしてくれ」



 晴天は恵梨香と一緒に教室に向かう。



 「どうなっているのだ!」



 廊下側の窓から教室の中を見た晴天は愕然とした。晴天は恵梨香を押しのけて教室に飛び込んだ。



 「曇天!曇天!」



 教室の席には曇天が背筋を伸ばした綺麗な姿勢でおとなしく座っていた。曇天の異様な姿に危険を察知した晴天は慌てて曇天に声をかけたのである。



 「……」



 曇天からの返事はない。まるで屍のようだった。



 「曇天、曇天、どうしたのだ!」



 激しく曇天の体を揺さぶるが返事はない。



 「おい!お前ら。曇天に何をした」



 晴天は鬼の形相で叫ぶ。しかし、誰も声を発しない。



 (纏ちゃん、アイツが俺をイジメていた晴天だ。新人間ニューヒューマンで間違いないぞ!)



 俺は第三の目サードアイを使って晴天が新人間であることを確認した。



 (あんこちゃん、このまま変人アグリィヒューマンと戦ってみる?)



 纏は嬉しそうに俺を見る。



 (危険じゃないのか?)

 (あの変人は怒りで冷静さを失っているわ。怒りは7欲とは相反する感情、生命源を減らすのは難しいわ。相手は変人だし、今回は生命源を減らすのは諦めて、改造でなく回収するわ)



 晴天は怒り狂っている。考えている時間はない。俺は纏の意見に賛成することにした。



 (わかった)



 纏は俺の了承を得ると魔法の言葉を呟いた。



 「Changeチェンジ the Worldワールド



 纏は世界を入れ替える。

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