第30話 唐突にチャンスは訪れる
曇天は席を立ち教壇に向かう。
「今日は非常に威勢の良い転入生がやってきたようだな。裃様が席を外しているから、俺様が代理として転入生を歓迎してやるぜ。ガハハハハハ」
曇天は教壇に立ち耳障りの悪い声で笑う。
「
「絶対無理~~~~~~~」
纏は顔を引きつらせながら大声で叫ぶ。
「お前は状況を呑み込めていないようだな。俺に逆らうとどうなるのかわからないのか?」
「わからなぁ~い」
纏は曇天をバカにするように煽る。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ。お前みたいなバカなヤツは初めて見たぞ。先生もいなくなりここは誰も助けてくれない監獄だ。裃様のおもちゃに傷をつけたくはないのだが仕方あるまい。お前らそいつを押さえつけろ」
数名の男子生徒が纏を取り囲み羽交締めにして動きを封じる。
「何をするのよ」
纏は顔を真っ赤にして涙目になる。
「ウホホホホ!」
恥ずかしそうにする纏を見て曇天は猿のように無邪気に喜ぶ。
「ゲヘヘヘヘ、ゲヘヘヘヘ。もっともっと恥辱に満ちた表情を見せろ」
「お・・・お願い。離して」
纏は俯いて涙を流す。
「お前ら、纏ちゃんのでっかいおっぱいを拝みたくはないか?俺様が服を脱がす許可を与えてやる。手始めにどんなブラジャーをつけているか鑑賞しようぜ。ガハハハハ、ガハハハハ」
「イヤァ〜、脱がさないで」
纏は抵抗するように体をゆさぶるが、男子生徒は纏の腕を外さない。それどころか、他の男子生徒が淫欲に満ちた目で纏の白のブラウスを強引に引きちぎる。すると、勢いよく純白のブラジャーに包まれた大きな胸があらわになった。
「うひょ~~~~」
曇天は純白のブラジャーからはみ出そうな大きな胸を見て、シンバルを叩く猿のおもちゃのように、胸元で手を叩いて大喜びをする。
(あんこちゃん、ある程度の生命減は吸収できたはずよ。これ以上喜ばせるのも腹が立つから
今回俺は纏の体の中に入っていた。猫の姿でなくても
(纏ちゃん、もう少し曇天の欲を満たして生命源を奪った方が良いのでは?)
(もう!あんこちゃんも私のおっぱいを見たいのでしょ。でもサービスシーンは終了よ)
(
纏は世界を入れ替える。
そこは漆黒の闇が支配する場所、空には不気味な赤い満月が輝き、限られた地点のみをスポットライトの如く赤く照らす。地面はガラスのように透明で、地中の奥まで見渡すことが可能だが、奈落のように深く暗闇しか見えない。
(纏ちゃん、今朝来た時より明るくないか?)
今朝、
(今回は生命源が8%残っているわ。だから、暗黒生命体の行動範囲が広くなったのよ。見て!曇天の真の姿もビックサイズだわ)
月明かりの中心には緑色の異形の豚が奇声をあげている。
(ホントだな。でもあの豚めっちゃバランスが悪くないか?あんな姿で動けるのか?)
異形の豚は、頭は3mとバルーンのように大きいのだが、体の部分は50㎝くらいでかなりアンバランスな姿をしている。どう見ても、頭が大きすぎてすぐにでも転んでしまいそうだ。
(エロ豚さんの頭には脳ミソが1㎜も入っていないから、見た目よりも軽いと思うわ。私をこんな格好にさせたエロ豚さんには、きつ~~~いお仕置きが必要ね)
纏の上半身は純白のブラジャーのみである。少しでも動くと大きな胸が今にも零れ落ちそうだ。
(纏ちゃん、その姿で戦えるのか?)
(あんこちゃんのエッチ!あんまりジロジロと見ちゃだめよ)
暗黒球に来た俺は纏の体から離れて猫の姿に戻っている。纏のセクシーな姿に俺は目のやり場に困りながらも、やっぱり纏の体を見てしまう。
「おっぱ最高!おっぱ最高!」
エロ豚の垂れた大きく細い目は纏のオッパイを見て興奮し、マンホールほどの大きな二つの鼻の穴からは黄色い汁が溢れ出ている。鼻水は地面に落ちると地面は溶けてしまい、大きな穴ぼこができあがる。
「おっぱぁ〜〜」
エロ豚は欲望を抑えることができない。枝のように細い4本の足を激しく動かして、纏の胸を目掛けて走り出す。
「おっぱ、おっぱ、おぱぱぁぁぁ〜。あぁ〜〜」
エロ豚は、見かけから想像できないほどのロケットスタートをしたが、自分が作り出した穴ぼこに足がはまり、激しく頭から倒れてしまう。そして、あまりにも勢いが強かったので、でんぐり返しをするように頭からゴロゴロと転がり出す。エロ豚は激しく回転しながら、大きな鼻から流れ出る鼻水を四方八方に撒き散らす。
(あんこちゃんあぶない!)
勢いよく纏に向かって転がり出したエロ豚の鼻水が俺に向かって飛んできた。纏は素早く俺を抱き上げて鼻水を避けようとしたが、紺のプリーツスカートに鼻水が付着してしまう。すると、プリーツスカートは一瞬で溶けてしまい、纏の純白のパンティーが姿を見せた。
「おぱおぱぱんぱん、おぱおぱぱんぱん」
エロ豚は転がりながらも纏の胸とパンティーはしっかりと見ていた。
(纏、大丈夫か!)
(大丈夫よ)
プリーツスカートが溶けただけで纏の体には傷1つ付いてはいなかった。
(エロ豚は、生命源を少しずつ増やしつつあるわね。これ以上のご褒美は危険だわ)
エロ豚は40mほど転がると頭を下にした姿で止まっていた。しかし、よく見るとエロ豚の頭が大きくなっていて5mはありそうだ。
「おぱおぱぱんぱん、ぱんぱんおぱおぱ」
逆立ちをした状態になったエロ豚は足をバタバタさせながら起き上がろうとするが頭が大きくなりすぎて起き上がることができない。
(纏ちゃん、今がチャンスなのでは?)
(そうね。相手がバカでよかったわ)
纏は
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