話の最後にはオチをつける

 前回、カタルシスの話をしたので、今度はオチの話を少々。

 最高に盛り上がるシーンのあとは、その話がまとまっているかどうか。つまりオチがあるか。


 もちろんオチは無くても話はまとまりますが、あったほうがスッキリするかなと思います。

 読み切りやショートストーリーなら、毎回オチがあり、連載ものは途中途中に小さなオチと最後に大きなオチがくる。そんなイメージです。



 エッセイ主はよく、長編は旅行にたとえるのですが、エンディングが目的地で、各エピソードは経由地点です。

 東京から北海道(エンディング)に向かう。その途中に立ち寄る、埼玉、青森……など、そこで起きる騒動が各エピソード、という地図マップをたどるような作り方をしています。

 そうすると、個人的には物語が把握しやすいですね。オチもつけやすいです。



 ただ、紙の本とWebでは一ページの構成が異なるなと最近思います。

 紙では一冊もしくは、上下などを想定して中身が構成されているようなので、話が地続きといいますか、最後のページに向かって走っているイメージがあります。(ショート集を除いて)



 ですが、Webですと、一話が区切りのいいように作られている。

 もっといえば、一話のなかに【始まりからオチ】までが入っている日記みたいな……短編とはまた違う、次に話は繋がっているけれど、ここにもオチがある。日常ものの連載漫画のような作り方だなと思います。

 おそらくこの理由は隙間時間に読むので、がっつり読みこむ内容よりも、さらっと読めるものが好まれるのではなかろうか。



 これは余談ですが、紙の本を想定して書いたものをWebに出してもあまり良い評価はもらえないような気がします。

 区切り(オチ)までが長いと、それまでに読者さんが離脱してしまう。なるべく短いスパンでオチをつけてスッキリする展開が受けているなと感じます。



 なので、ただいま連載中の『氷の魔女の料理屋さん』も毎話完結型で書きました。掲載は文字数の関係で3つ~5つに分割して載せていますけど、短いお話ですね。

 なるべく短い間隔で話の結末にたどりつけるような構成です。



 個人的には長編よりも作るのが楽かな。いちおうはショート集とはいえ、エンディングとなる目的があり、最終話でロゼが料理屋を開いた理由が明かされるという……。


 なお、そこで終わり(オチ)です。


 ええ!店を開く理由はわかったけど、目的達成してないじゃん!で、完結しますけど、そこでおわりです。

 なぜなら、本編となるゼノの話が進まないと、彼女の目的は達成出来ないからですね。ここは初めから地図の最後がここと決まっていました。

 店を開く理由が判明したところで、オレたちの店はまだまだ続くぜエンドでいいやと。いうて日常ものだしと。

 だらだらと料理の話を軸に回を重ねていくだけの話ですので、いつでも止められるし、いつでも再開できる。そんな仕様ですね。

 いつも最後まで走り続けるタイプの話を作るので、こういったタイプはエッセイ主にとっても珍しい作りかたでした。



 などなど、なんだか話がだれてきたので、おわりです。ちなみにオチがないとこんな風になります。でもエッセイは思ったことをダラダラ書いているだけなので【オチ】などありません。

 よって!なんかつまんない世間話をしている感じなんですけど、物語にはちゃんと【オチ】を作るから許してくれ。



Next→『作品のウリを考える』

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