作品の魅力《ウリ》を考える

 シナリオ、キャラクター、カタルシスは考えた。あとは作品の魅力ウリじゃなかろうか?


「盛り上がりはどこ?」と聞かれて、しっかり答えられるかどうかと同じく、「この話の魅力はなに?」と聞かれてハッキリ言えるかも大切なような気がします。



 というわけで、新作である『氷の魔女の料理屋さん』のウリについて、まとめてみました!(※ただ宣伝がしたかっただけ)



【1】主人公ロゼと使い魔ノルの漫才

 最大のウリですね。コメディなラノベが好きな作者としては、会話がぽんぽん弾む話が理想的です。その点ふたりのの漫才は、ずっと喋っているのではなかろうかというくらい続きますね。

 仲がいい。そういうのが好きな人には受けるだろうなと思います。



【2】ほんわか日常劇

 血沸き肉躍るバトル。ハラハラ胸が高鳴るサスペンス。失神するほど怖いホラー……などなど。

 人の好みは千差万別ですが、疲れたときにはほんわかした話が読みたくなるのではないでしょうか。事実これを書いたときのエッセイ主は疲れていた。

 可愛い女の子に『お疲れです』って言ってもらって、おいしいご飯を出してもらう話が見たかった。頭のなかの妄想を書きました。もう、完全にノル目線の発想です。



【3】依頼の達成感

 前々回で取りあげましたが、物語には盛りあがりが必要です。具体的には読む人の感情が動く場面。楽しいとか悲しいとか、わーいみたいなやつですね。

 Webではしんみりするものはあまり受けないと聞くので、ロゼの話はとことん明るい話を心がけて作っております。彼女の心が沈んでも、次には、ぱっと華やぐような展開を。

 その一環で依頼を達成すると少なからず喜びがあったり、人から感謝をされるので、読む側としては心地がよいかなと思います。



【4】ときおり入る謎の決め台詞

「わたしは篝火かがりの魔女。(決め台詞)」

 という台詞を作中でロゼがよく話しています。センスの良し悪しはさておき、毎回決まった台詞を聞くと、これが意外と中毒になるんですよね。だから主人公やそのまわりに口癖があると読者としては印象に残りやすい。

 そういう狙いもあってロゼにはなるべく台詞をキメてもらうようにしています。反対にノルさんはとくに無いですね。せいぜいなにかを否定するときに「いやいやいや!」と『いや』を三回重ねるくらいでしょうか。

 ツッコミ役なのに地味なうさぎさんですね。



【5】ロゼッタの目的

 彼女にはある目的があります。回を重ねるごとに、ロゼを取りまく環境が徐々に分かっていくのですが、そこを知っていくのも楽しみのひとつです。



【6】グルメもの

 ここは一定の人気のあるジャンルですよね。

 がっつり料理描写があるものもあれば、食材を狩ってくるのがメインで、最後においしくご飯を食べようなど。作品に寄りますね。漫画などでは料理シーンの入ったものもよく見受けられますが、小説だと食べるほうをメインにおいたものが人気だなと思います。

 ロゼの話はその二つを半々に取った形でしょうか。メインは依頼達成。そのあとにおいしいご飯を食べるお話です。



【7】ゼノの話と繋がっている

『氷の魔女の料理屋さん』はあくまでスピンオフなので、いろいろ繋がっております。

 もちろん本編を読んでいなくとも楽しめるよう話を構成していますが、知っていると『ああ!』となるやつですね。

 そして、え、実はもしかして……みたいな。はい、作者が楽しいだけの自己満足のお話です。

 ちなみに、本編は小説家になろう様で連載中です!

『不死蝶のゼノ~とある大魔導師の追想譚~』

 記憶を失った主人公ゼノが、ある約束を果たすためになんかいろいろ頑張る話で、4割コメディ6割シリアスな雰囲気です。よろしくね。




今日はここまで!

がっつり宣伝回でした。

次回は、考え中です。

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