【忌生転下】

何もない。

ただの空虚。

空虚に芽生えて

忌み嫌われる。

そのような生き方に意味はなく。

何かに縋り滑稽な愚者のように生きる

それが自分だと言うのなら

それでも認められないと言うのなら

縋り、足掻き、認めさせろ。

それでもなお認められず

見向きもされないのなら

自分を贄として

自らの意志を焚べて

自らを糧として

生きろ。

誰かに縋るのではなく

自らに縋り

自らの糧とし

自らを焚べよう。

忌み嫌われる自らを焚べて

忌み嫌われる自らを糧として

忌み嫌われる自らを贄として

それらを転じて降せ。

己の意志を認めさせろ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オリジナル詩集 Sorya《そーや》 @hiirokitunemiyabi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ