第6話

17才になった。作戦が最終段階に入った。

少しずつ商人達をあの国に行かないようにして貴族が根を上げ始めた。王都でさえ、かつての活気が失われている。

地方の村などでは餓死する人も出てきた。

なので、自分自らがその村に行き自分達の見方になるなら救うと条件を出して賛同すればすぐに物資を届けさせた。そして、その領地を納める貴族にも王家か自分か選択肢を迫った。意外にも賛同する貴族は多く、それほど困っていたことがわかる。私の従者が貴族達を調べ使えそうならそのままで、犯罪に手を染めているものは自分達側の人間をおいた。



「あの!アイリン様お話があって…」


「なあに?」


「実は私は地方の貴族なのですが、このままでは餓死する人達が出てしまうのです。どうか国王陛下に…」


「何言ってるのよ?ご飯ならあるじゃない。学食だってたべれるし、街を見たでしょう?いろんなお店がやってるじゃない」


「何を…」


「私忙しいからまたね!」


「あ…そんな」


その娘は父に手紙を出す。最後のつてだったが期待できそうにないと。そしてその手紙を読んだ貴族はまたこちら側へと流れつく。

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