第3話
レイジュを従者にしてから私は勉強を教わっていた。貴族としてのマナーから商業まで毎日勉強した。そして本格的に商業を始めた。商品は石鹸から美容品、回復ポーションなどを取り扱うと決めて商品開発しては商品にしていろんなところで商品を売った。
そして現在私は10才になり従者が4人に増えた。
まずなんでもスマートにこなす二人。
黒髪に赤目のレイジュ、セミロングで金髪金目のミカエリス。
ちょっとドジな薄ピンク髪ピンク目のシルキィ。元気いっぱいおカッパ青髪エス。
皆私の命令に忠実に動いてくれる従者だ。
今は5人で一つの家に住んでいる。
バサッ
「ミオ様朝ですよ。」
「うーん…」
「あー!俺が澪様を起こしたかったのに!」
「貴方に任せたら澪様が大変でしょう。ここは第一従者のレイジュが起こすのが一番です」
「一番だからって偉いとかそんなわけないじゃん」
レイジュとエスが朝からワーワー言ってる中朝の紅茶を黙々と準備してくれるミカエリス。服の準備をしてくれるシルキィ。今日も平常運転である。
「そういえば澪様今日の新聞に王家がのっていますよ。」
レイジュが差し出した新聞には仲がいい家族としての特集が飾られている。今の王家は母の事なんてなかったかのようにいつも幸せな家族として街の住人に知れ渡っていた。長男に妹の四人家族。
「ふん、バカバカしい。この程度の事でわざわざ新聞にするなんて紙の無駄だ」
「ほんとほんと」
「そんなことよりちゃんと僕の命令を聞いているんだろうな」
「えぇ、滞りなく。」
「ならいい」
僕は数年前から性別を男として生きている。髪の色も今は平凡な茶髪に返信させている。
あの見た目では商人になれないから。
そして僕の命令というのがこの国の地方からジリジリとこちら側に取り込んでいるということだ。今はまだ目に見えて動いてはいない。ただいろんな商人と仲良くなり、取引をして、なおかつあの国の貧民を対象にこちら側に取り込んで労働力として使っているだけだ。あの国といえど商人が少しずついなくなればどうなるかなんて少し考えればわかる。
今はバレないように着実に首を絞めていく。
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