第13話 嫌な予感
宿に戻り部屋の鍵を閉めると……
「………………ふぅ〜〜〜〜!!!」
「怖かったーーーー!!!」
「あと一歩、探知のスキルが遅れていたら……」
「考えるのは、やめましょう。」
「そうだな! 今日は、もう寝るか……」
「はい……疲れました。」
そうして、俺もフィンもその日は爆睡した。
翌朝! 起きると俺達は、昨日換金し忘れた魔石をギルドに持って行くと、いくらかの小銭となった。
「何だ!? あんなに合ったのにこんなモンにしかならないのか!!!」
「まぁ、スケルトンの魔石ですから……」
「そうなのか!? なら何の魔石なら高く売れるんだ?」
「普通に強い魔物の魔石ですよ!
ダンジョンの深い層に居る。」
「なら! 今日は、そこに行ってみよう。」
「……まぁ、ドックなら問題ないかと思いますが、あまり無茶はいけませんよ。
昨日みたいな事にならないとも限りませんから……」
「分かってる。
でも、お金は必要だ!!!
お前の妹を助ける為には、ダンジョンの深い層に行かないといけないだろ。
その為にもレベル上げとお金は大事だ!」
「分かりました。
では、注意しながら行きましょう!」
そうして、向かったダンジョンの深い層……
*
*
*
「確かに、モンスターは強くなるが……
魔石から得られるポイントも多いから何とかなりそうだな!」
「……そうですね。
それにしても、ゴースト系の魔物から手に入れた。
その見えざる手! 凄く便利ですね。」
「ああ……この手のお陰で、戦闘はフィンに任せて! 俺はサポート専念出来る上に、魔法を放てるし。
相手からしたら無詠唱で魔法をボンボン打って来る敵なんて、ほぼ無敵に近いんじゃねーか!? 俺達!!!」
「そうですね。
凄いのは、全てドックの力ですが……」
「そんな事ないだろ!
フィンだって、こうやって……俺が敵を見えざる手で抑えれば!
今だ! フィンやれ!!!」
そう……俺が敵を抑えた後に、フィンが剣で斬りつけて倒す! 俺達の必勝法!!!
しかも、フィンが倒しているのに何故だか俺だけレベルが上がる。
元々フィンは、レベルが上がりにくい体質みたいで……
俺は、あっという間にレベル6となり。
魔石とレベル効果でスキルポイントは、かなりの数になっていた。
しかし、ステータスの伸びはイマイチだった。
基本的に、HPもMPと防御力も10づつしか上がらない為……ほぼスタートと変わらない。
しかし、元々が高い為に
まぁ、問題は無かった。
そして、フィンと共にダンジョンを奥へ奥へと進むと……広い空間に出た!
「ここは……!?」
「僕にも分かりませんよ。
こんなに深い階層には、来た事がありませんから!」
「へぇ〜……そうなのか。
突然ダンジョンBOSSとか出てきたりしてな!」
「怖い事、言わないで下さいよ!」
「何者だ!!!
我が眷属では無いな!!!」
「…………何だ!? この声?」
「嫌な予感がします……」
「お前達は、何者だ!!!
ここで何をしている!!?」
それは、姿を現した。
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