四章『再会』~第三話 湖の町~
カルスに教えられた町を目指し、イスパは進む。少しずつではあるが景色が変わってきている。緑が見え始め、ぽつぽつと木が立っている。距離にするとかなりルーガハーツから離れたが、ここは世界のどのあたりだろうか。ルーガハーツから南。遠くにうっすらと山が見えた。
「……んっ」
じっと前を見た。水がある。川が流れているのではなく、大きな湖のような景色。
イスパが高度を上げた。高い位置から見下ろすことで、はっきりとそれが見えた。やはり湖。大きな大きな湖。
風を強め、湖へと向かう。近づいていくと、だんだん湖の全貌が見えてきた。湖の近くには、住居がたくさんある。防壁などはなく、どこからでも歩いて入れる。通路となる道は特に整備されておらず、町としての範囲の中に建物がいくつも並んでいる。周辺は緑も豊富にあり、人間の生活感がある。
それにしても大きな湖だ。中央はどのくらいの深さだろうか。大人の男でも溺れてしまうことだろう。横断するには橋をかけるか、何かに乗って移動する必要がある。
「水……かあ」
水の中にも植物はある。ここは世界の中心ではないはずだが……
「誰かに聞いてみよっと」
町の近くに降りる。ルーガハーツのような賑やかさはなく、穏やかな雰囲気。町としての規模は大きめだが、場所が場所。ここで生まれた人を除くと、訪れるのは旅人くらいだろう。逆に考えると、大樹に関してここはあまり調べられていないはず。ルーガハーツから遠い上、湖の中を十分に調べるのは無理がある。
「ねえ、ちょっといい?」
歩いている人に声をかける。まだ十歳くらいの男の子だ。
「お姉ちゃん、だあれ?」
「魔法の大樹のこと、何か知ってる?」
こんな子供が知っているのかどうかわからないが、イスパはお構いなし。大樹の情報を集めることには貪欲。
「お姉ちゃんも、魔法の木を探しに来たの!?」
情報があるならなんでもいいと思って聞いてみたが、意外な反応が返ってきた。ずいぶん嬉しそうだが、どうしたのだろうか。
「探しに? ここ、何かあるの?」
一見、大樹らしきものはない。神木も見当たらない。まさか本当に湖なのだろうか。
「うん! 湖の底に、魔法の木があるんだって!」
やはり湖だった。大樹でなく木なのは子供の言うことだからか。しかしそんな話は当然、イスパは聞いたことがない。おそらくはこの町の言い伝えのようなものだろう。他の地域の人たちが知らなくてもおかしくないし、この町の住人がそれを信じていたとしても無理はない。ここで生まれ育った人間にとっては、ここが世界なのだから。
「ふーん。誰か見た人はいる?」
「ううん。みんな、危ないから湖に入っちゃだめだって」
それはそうだろう。大人でも十分に死ねる大きさ。子供が一人で落ちたらまず助からない。
単なる噂話。しかし興味はあった。誰にも調べられていない場所。何かある可能性が残っている。何もなかったルーガハーツの『世界の中心』に比べても、希望は持てる。大樹だけを追う段階は終わった。可能性はできる限り試す。ウェルナやバーゼルとの出会いでそう学んだ。
「湖に入るには、誰に言えばいいのかな?」
この町にもきっとルールがある。勝手に入ったり水を全部抜くとかしたら怒られるだろう。
「お姉ちゃん、探してくれるの!?」
少年が目を輝かせる。この子からすれば『魔法の木』の真実を確かめたくてしょうがないのだろう。湖の中を見たところで、あるとは限らないのだが。ない確率の方が高い。それはともかく、イスパも湖の中を見たい。誰か許可してくれる人がいればいいのだが。
「ユウ? 何を騒いでいるんだ?」
そこへ、若い男がやってきた。服装から見て旅人ではなく、この町の人だ。
「兄ちゃん! このお姉ちゃんが、魔法の木を探してくれるって!」
嬉しさ全開で声を上げる、ユウと呼ばれた少年。こちらの男はユウの兄のようだ。
「魔法の……? あ、これは失礼。僕はアルといいます。湖の町ブラウジーへようこそ。旅のお方」
ブラウジー。それがこの町の名前。湖の町と呼ぶに相応しい。
「湖の中、見てもいい?」
用件はいたって単純。湖の中を見る。さすがに水面に浮いているということはないだろうから、底を見る必要がある。
「そ、そう言われましても……危険です。見るのは構いませんが、命に関わるので……」
ユウと違ってアルは乗り気ではない。良識ある大人であれば、湖に入ることは反対するか。
「命? 町の人たちが危ないの?」
イスパは言葉の意味が理解できず、聞き返す。アルは目を丸くして驚いていた。
「え? いえ、そうではなくて……この湖を潜って調べるなんて危険だと」
「潜らないよ?」
アルが何を心配しているのかわからないが、イスパは潜るつもりなど毛頭ない。体が濡れるし、効率が悪すぎる。底は視界も悪いだろうし。
「潜らない……? じゃ、じゃあどうやって?」
「だから、許可が欲しい。大丈夫、水はまた戻すから」
「は……?」
アルもアルで、イスパの言っていることが理解できない。この人は何を言っているんだとばかりに目をぱちくりさせている。
「真ん中を見たい。町の人たちは離れていて」
その話を町全体に伝えるのに、かなりの時間を要した。
許可が下りた。意外にも。町の老人たちも湖の中は見てみたいらしく、イスパの計画についても了承を得られた。とんでもないやり方だが、これが最も効果的ではある。
イスパは今、湖のだいたい真ん中にいる。風で浮いているが、落ちれば途端に水の中。その光景は、見ているだけでひやひやする。町の人々が固唾を飲んで見守る中、イスパは眼下の湖へと杖を向ける。
「水よ」
魔法を使う。水の魔法。ここで使う目的は当然、湖の底を見るため。
「渦巻け」
省略しがちな口上を今日はちゃんと使う。これほど大きな湖をまとめて動かすには、かなりの集中力が必要になる。
しばらくして、轟音とともに湖の中心が渦を巻いて流れだした。遠くから見ている住民たちのところまで水しぶきが飛ぶ。
皆、その光景に驚愕していた。どんな嵐の日でも見たことのない光景が、目の前にある。呆然と見守る中、湖の中心がどんどん姿を変える。渦の中心が底まで届き、水が外側へ逃げていく。湖を溢れさせないよう動きを制御しつつ、イスパはぽっかりと開いた湖の底へ。泥に塗れた石やゴミが落ちている。渦から放り出された魚が必死に跳ねる。
残念ながら、神木が生えているということはなかった。あったとしても今の渦で折れそうだが。魔法の大樹と呼ばれるほどのものなら、この程度で壊れることもないだろう。が、それらしきものはない。
しかしここは大事なところ。イスパは慎重に底を探った。地面を掘る気にまではなれないが、しっかりと見る。
「……うん?」
足元で何か光った。泥に手を突っ込み、拾い上げてみる。
「これって……」
イスパの手にちょうど収まるほどの大きさのそれを拾い上げ、イスパは再び飛び上がった。
「大丈夫でしたか、旅のお方!?」
湖を元通りにして戻ってきたイスパに、アルが心配そうに駆け寄ってきた。
「……それは?」
イスパ本人は無事だが、持っている物にアルは視線を落とす。
「魔石かな。多分」
湖の底で見つけた光る青い石。見たことがない石だが、魔力を感じる。何も知らなければこれがなんなのか見当もつかないところだったが、イスパは話に聞いたことがあった。ウェルナが神木の種として神木を栽培していたという代物。見たことはなくとも、その情報のおかげで想像がついた。石から魔力を感じる。神木と同じ気配を。
「魔石……というのは?」
アルをはじめ、町の人たちは首を傾げている。大樹や神木と違い、この名前は世間には広まっていない。ウェルナ以外に研究している者がいなければ、誰も知らない名前のはずだ。
「この石を使えそうな人を知ってる。もらっていい?」
湖の底に落ちていたものなので、誰のものでもない。ウェルナに渡せば喜ぶだろうが、他に使い道は今のところない。
「石、ですか……綺麗なものですが、この町に置いておいても何もならないでしょうな。どうぞお持ちください。他には何かありましたか?」
町を仕切っているらしき中年の男。湖にあったものだからとこの町で所有すると言い出すかと思ったが、すんなりとくれた。何かすごいお宝があると期待していたのだろうか。
「ううん、他は何も。ただの水底」
「そうですか……いや、ありがとうございました。おかげで、確かめたくてもできないもやもやしたものがなくなりました」
言い伝えになっていたほどだ。大人たちも気になっていたのだろう。結果はこの通り、石ころが一個だけ。しかしこの石ころはイスパにとって意味を持つ。一本の神木からわずかしか取れない魔石。それが手の平の大きさもある。
「そろそろ日も暮れてきます。今夜はこの町にお泊りください。旅人のための宿屋がありますので」
「ありがとう」
人数は少ないが、旅人がこの町を訪れることはある。その時にしか機能しない宿屋だが。
イスパはその好意に従い、今夜はこの町に一泊することにした。
意外にあっさりと終わった。いや、やり方はあっさりなんてものではなかったが。
許可が下りるか、町の人がなんと言うかが今回のイスパの計画の壁だったが、みんなノリが良かった。イスパは魔石一個を拾っただけですっかり町の人気者となり、大樹のことについて多くの人に聞けた。とはいえ、新たな情報はなし。この町では湖の真ん中に何かあると信じられていたため、それ以外の話は聞けなかった。
それでも、魔石の収穫は大きい。ウェルナはこれを集めて神木の種として使った。結果は、小さな神木が生えてきただけ。この魔石はすでに、あの神木よりも大きい。これを種とすれば、もっともっと大きな神木を生やすことができるはず。栽培の成果が魔石の大きさに比例するかどうかはわからないが。
ルーガハーツから適当に進んだにしては、上々の成果。だがいいことばかりでなく、問題もある。
「遠いなあ……」
ウェルナがいるブルームの町は、ここからだと遠い。ブルームから西に進んでルーガハーツに行き、ルーガハーツから南に進んでここブラウジーの町。北東に直線距離で帰ろうにも正確な場所がわからないので、迷う可能性がある。途中で大きな町を見かけたら立ち寄るだろうし、ますます道を見失う。かといって、律儀にルーガハーツまで戻ってというのは遠い。数日、下手をすれば十数日かかる。イスパの決断は。
「……まあ、いいか」
石が腐るわけでもなし。戻る機会があったら渡せばいい。ちょっとかさばるが、幸いにも重量は普通の石よりもかなり軽い。持ち物はいつも最低限。そこに魔石が増えるだけのこと。
「もっと丈夫な袋あるかな」
この町で売っているかもしれないと、イスパは店を探した。ルーガハーツやブルームほどではないにせよ、活気のある町。物を持ち運ぶための袋くらいはあるはず。見物がてらゆったり歩き、見つけた。雑貨や生活用品を売っている店。
「こんにちは。丈夫な袋はある?」
店主らしき女性に声をかける。並んでいる商品の手入れをしていた女性が顔を上げた。
「あら、旅人さん。いらっしゃい。その石も入る袋ね? それならいいものがあるわよ」
快い返事をし、女性は商品を差し出した。皮製で大きめの袋。魔石がすっぽりと入り、触った感じ耐久性もよさげ。
「お宝を見つけてくれた人だし、おまけしておくわね。そうだ、よかったらその石も何かでくるみましょうか?」
「うん。ありがとう」
店主の女性はイスパから魔石を受け取り、その場で布で丁寧に包んだ。イスパはただ湖の底を見たかっただけなのだが、親切にしてもらえる。各地を旅しているが、時々こうして優しくされる。イスパにはその理由がさっぱりわからなかったが、好意はそのまま受け取ることにしていた。もらえるものはもらう。
魔石は布でほどけないようにしっかりと縛られている。これで丈夫な皮製の袋に入れれば、そうそう破れることはない。袋を肩から提げてみる。重さはさほど問題にならなかった。
これで準備は完了。とはいえ、次はどこに行けばいいのやら。ここで魔石を手に入れたが、次の目標が特にない。大樹探しに戻るのはそうだが、具体的に目指す町などがない。
「賊のおじさん、どこにいるんだろ」
カルス=ライマンと他二人。イスパを追いかけてこの町に来ると言っていた。空を飛べるイスパと違い、歩きなら数日はかかる。イスパがここに到着してから一夜明けたが、あちらはまだ時間がかかるだろう。無視しても何ら問題はないが、道案内おじさんがいないとまた適当な方角に進むしかなくなる。この場所からどこに向かえばいいかをカルスが知っているとも限らないが……
「おっ、いたな。約束通り来たぜ、イスパ」
と思っていたら、カルスが来た。ずいぶんと早い。夜通し歩きでもしたのだろうか。それにしては仲間の二人を含め元気だが。
「賊のおじさん。次の町はどこ?」
「カルスだって名乗ったろ? いいけどさ……」
名前で呼んでくれないイスパに頭を抱えながらも、カルスは答えた。
「イスパはブルームの町から来たよな? なら、こっからまた西だ。そっちは小さな村だけどな。南東に行けば大きい町もあるが」
情報のためには、できるだけ大きな町に行きたいところ。イスパの経験上、小さな町や村では大樹に関する情報はない。それが世界の中心から遠いならなおさら。地理的に、ここから西は中心から遠ざかることになる。
「南東の町……うーん」
しかし、手がかりはどこにあるかわからない。今だって、大樹こそ関係なかったが大きな魔石を見つけた。十分な成果と言える。しかし、それを期待して大樹という本命を逃しては意味がない。
「なんか悩んでるのか?」
考え込むイスパに、カルスが声をかけた。
「ブルームに戻る用事ができた」
「ほう。急ぐのか?」
「わからない」
急ぐべきなのかどうかはわからない。魔石がどういう性質なのか、湖に沈んでいた大きな魔石が何を意味するのか。それもウェルナに聞いてみる必要があるのだが、そのためにはやはりブルームの町に戻らなければならない。
「それなら、ぐるっと回ってみたらどうだ?」
「回る?」
カルスが突然何か言い出した。回転の力で竜巻でも起こすつもりだろうか。
「世界の中心に近いほうが、大樹の情報が集まりやすい。中心に近い町を巡りながら、ブルームまで戻ればいい」
そう言ってカルスは懐から何か取り出した。紐でくくられている紙を広げ、イスパに見せる。
「今いるのがここだ。湖の町ブラウジー。南東にある町がこれ。こっちから回ってブルームまで行く。途中には他の町もある。世界の中心から遠ざかるよりは、こっちのほうがいい情報があるだろう」
取り出した紙は地図だった。ブルームやルーガハーツを含め、様々な町や村の名前と場所が書きこまれている。こんなたくさんの情報が書き込まれている地図を見るのは、イスパには初めてのことだった。
「そうしてブルームに戻る頃には、もっと情報が集まってる。土産話は多いほうがいいんじゃないか?」
「…………」
カルスの言うことは一理ある。魔石を急いで持ち帰るというのもあるが、より多くの情報を持ち帰ることは結果的に重要。この魔石は長い間湖に沈んでいたはず。今更数日や数十日放っておいたところで、何も起きないだろう。カルスの言う通り、ウェルナに渡す情報は多い方がいい。
「……じゃあ、そうする」
「決まりだな」
効率の問題。不確定なところに夢を見るよりも、確実に成果の出る方へ。
「それなら、今度こそ俺らと行くか? 道案内が必要だろ?」
二度目のやり取り。以前は一瞬で断った。が、今は違う。カルスに対する印象が変わっている。
「いいよ。一緒に行く」
肯定の返事。カルスは何か期待でもしていたのか、表情がぱっと明るくなった。
「お? なんだ、ちょっとは俺のこと信用した?」
「さあね」
信用したかと言われると否。ただ、同行する理由はできた。
「ふーん? じゃ、理由を聞いていいか? 今回はなんでいいんだ?」
にやにやしながら話すカルスに若干の不愉快を感じるが、いいと言ったのは自分なのでイスパは仕方なく答える。
「その地図、おじさんが自分で描いたんでしょ」
精巧な地図。内容も充実している。町で手に入る地図は普通、その町周辺しか描かれていない。だがこの地図は広い範囲が記録されている。まるで世界の地図だ。
「ここに来るまでが早かった。ルーガハーツのときもそう。普通に歩いてたら、あんな場所で会うわけない」
この世界は広大。イスパの移動が速いのは極めて特殊なこと。風の魔法で自身を押し出しているから、速い。一方、カルスたちは魔法使いには見えない。イスパですら数日かかったブルームからルーガハーツまでの道のりだが、イスパが到着してギルドの仕事をしているうちに、カルスたちはその南側に到達していた。イスパよりも先にブルームを出発したとはいえ、早すぎる。そして今日、すでにここにいる。普通の人が普通に歩いて一日で到達できる距離と地形ではない。
「へえ……鋭いな。無垢な美少女かと思いきや、頭も切れるらしい」
実年齢以上に幼そうな外見だが、中身は全くの別物。カルスも初対面の際にその片鱗を見ている。
「イスパに会えたのは幸運だったかもな。そうだ、一緒に行くんなら、こいつらのことも紹介しとかねえとな」
カルスが黙って後ろに控えていた二人をイスパの前に出す。これまで口を挟まずずっと待っていたあたり、上下関係がしっかりできているのだろうか。
「あ、やっとその話? 息苦しかったよ」
赤い髪の青年が嬉しそうに声を上げた。じっと待っているのが苦手なタイプだったか。
「話すのは初めてだよね。俺はキヒト=エレメス。よろしくね。で、こっちが……」
「クロト=バルターです」
赤い髪の元気そうな青年がキヒト。黒髪でクールな印象のクロト。対照的な二人だが、共にカルスについて行動している。ということは、この二人の身体能力も並ではないことになる。妙な三人組だが、能力はある。イスパが同行を認めた一番の理由がそれだった。
「うん。よろしく」
故に、ちゃんとよろしくする。彼らが何故自分に構ってくるのかはわからないが、確かな能力がある。道案内として優秀だし、何かあっても切り抜けることは簡単だろう。
ひとまずは次の町。最終的にはブルームの町に戻るまで。イスパは奇妙な三人組と行動を共にすることにした。
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