他人と自分

 これは、知人の話なんですが。


 知人はなんでもできる人なんです。

 ある時、さらっと頼まれごとをこなしていました。

 私には到底できません。


 それをすごいなぁと思い、褒める言葉が自然と口から出ていました。


「なんでもできてすごいっすね」


「なんでもはできないよ。ゆる弥さんには俺にできないことができると思ってるよ。逆で、ゆる弥さんにできないことで俺にできることもある。できる人がやればいいんだよ」


 私の人生でこんなこと言ってくれる人いませんでした。

 感動したんです。

 すごい考え方だなって。


 こう考えているから、誰にも自慢することなく。

 他人を敬えているんだな。

 本当にすごい人だなと思いました。


 人生の経験してきたことが、私とは違うんだなと思いそうになりました。

 たぶん知人が言いたいのは違うんですよね。

 ひとそれぞれが違う経験をして、その経験の元に今があるんです。


 まったく同じ人なんていない。

 他人にできても、自分にできないことは当たり前にあり、その逆もある。

 人を羨むのではなく、敬って生きていこう。


 なんだか視野が開けた。

 そんなできごとでした。


 みなさんも誰かの語った、心に残った言葉はありますか?

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