第5話 ぶぁかあ!!

「おいぃいい。何してんだ!?」

「え?だって、証拠欲しいって言うから私の写真を載せただけだけど?」


 俺が席を外している隙に勝手に、コメントを打っていた。


68:ダンジョンパイ毛

 本当なんだから。証拠ならあるんだからね。


69:ダンジョン@匿名

 嘘乙〜やけになってるwじゃあ、美少女の写真みせてくれよw

70:ダンジョンパイ毛

 いいわよ。


 っと、本当に画像を投稿していた。


「ぶぁかあ!!何やってんだよ。自分の顔写真を載せるとか何考えてんだよ!!これで、お前がダンジョンでテレポート慕ってバレてそっからダンジョンマスターだったってバレるかもしれないんだぞ!!」

「そ、それって、どんなことされるの?」

「そうだな。ダンジョンにどんな影響を与えるとか、解剖とかじゃないか?」

「そ、それは、嫌よ!!な、何とかしてよ拓真しゃああん!!」


 もう、誤魔化すことが出来ない。


 スレッドが100を突破した。


 俺が、枠立てても10行くか行かないかなのに。


 こんなことしている間にも、どんどんと増えていく。


123:ダンジョン@匿名

 マジかよ。ガチだったのかよ....


124:ダンジョン@匿名

可愛いいね〜こんど、おじさんといいところ行かない〜


125:ダンジョン@匿名

 >>124 変態 通報よろ


126:ダンジョン@匿名

 >>125 了解


こんな感じで、荒れている。


 この枠を消してもいいが、ネットでも拡散されているし消したら誤魔化しが効かなくなる。


 しばらくは、この枠を閉じることが出来なくなってしまった。


 それに、リリスの写真は気づいてすぐに消したがもう保存されて拡散される可能性の方が高い。


「もう、無理だ、お前を売り渡すしかないな...」

「そんにゃこといわじゅに!!私を助けてよ!!ねえ、拓真しゃぁああん!!」


 地面をはいずって俺のズボンを掴み俺の顔を見ながら大の大人のギャン泣きしているのは痛々しい。それに、こんな光景を見ているとかわいそうになってくる。


「わ〜ったよ。ただし、俺と一緒にダンジョン攻略をしてもらう。」

「うん。」

「そして、金を稼いでもらう。」

「うんうん、え?」

「いやなら、いいんだが?」

「はい。私は拓真さんの下僕です。なので、私を救ってください。」


 ちょっと、きつくいいすぎたのだろうか?


 片言で、忠誠を誓ってくるのだが?


 「で、どうするの?」

 「いや、もう、顔とかばれてるんだから、いっそのこと顔を出そうと思うんだよ。動画配信者とかになればお金もらえるしな。お前、美人だろ。その美貌だったら、普通にチャンネル登録者数。100万人は余裕に行くと思うからな。」

「クズね。」

「おい、やめろよ。お金は手に入るし、ダンジョンは攻略できる一石二鳥じゃないか。おい、そんな目で見るな。」


 と言うことで、動画配信者として収益化を目指していこうと思う。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る