第3話 家

 光に包まれて、目を開けるとダンジョン入り口付近に立っていた。


「お、おい、急に人が現れたぞ?」

「どうなってんだ?」


 っと、ざわざわとし始めて俺の周りを取り囲んできた。


「おい、あいつの隣に美少女いねえか!?」

「ほ、ほんまや」


 俺の後ろにダンジョンマスター(元)がついてきていた。


「ね、ねえ、もしかして私ダンジョンの外にいるんじゃ無いの?」

「い、いくぞ!!」


 俺は、ダンジョンマスター(元)の手を引っ張り人がいない方に走り出した。


「ねえ、なんで私も巻き込んでのよ!!ねえ!!」

「知らんわ。勝手に、このブレスレットが光って地上に出ただけじゃ無いか。」

「酷い。私をこれからどうするきなの!?」

「いや、お前はダンジョンに帰れ」

「うあ〜ん!!私はもうダンジョンマスターじゃ無いからモンスターに襲われてきっと殺されるのよ!!この人でなし!!管理者である私をここに連れてきたのだから、貴方が私の面倒をみなさい!!」


 っと、命令口調で行ってくる。


 もう、ほっといて家に帰ろうかと思ったが、一応...俺にも火がある事は認めているので、俺の家に入れてあげる事にした。


「はぁあ、しばらくの間だけだからな。」

「そうでなくちゃ。」


 そういうと、女性は嘘泣きだったのかケロッとした顔になった。


 さっそく、俺は今言った言葉に後悔してしまった。


「着いたぞ。」


 俺が住んでいる家は、ニートをしているが一人暮らしである。一人暮らしなのに、ニートができるのか?そう思う人もいるだろうが、まあ、色々あったんだよ。


「へえ〜意外におっきいじゃない。ニートのくせにこんな立派な家に住んでいるなんて」

「うぇ!?、は、な、な、何で知ってるんだよ。」

「それは、寝言でニートって自分で言ってたもの。」


 俺、寝言でそんなこと言っているのか?


 きおつけよ....


「意外に、和風って感じの家もいいわね。」

「で、お前はどうするんだこれから。」

「ねえ、私気になってた江戸、お前って言うのやめてもらっていいかしら?」

「じゃあ、名前なんて言うんだよ。」

「リリスよ。」

「俺は、斉藤拓真だ。」


 そんな感じで、ダンジョンマスター(元)と暮らすことになった。


****


1:ダンジョンパイ毛:

 ニートが一角千金ねらってダンジョン行ってきます。


2:ダンジョン@匿名

 ニート乙w


3:ダンジョン@匿名

 >>1 こいつ、死んだな。2日も反応ないから。


4:ダンジョン@匿名

 乙。それより、ダンジョン内で人が光ってダンジョンから出てきたぞ。


5:ダンジョン@匿名

 >>4それ、ガチ?


6:ダンジョン@匿名

 それ、俺も見た。なんか、光に包まれてた。それに、後ろにめっちゃ可愛いい女の子いた。外人かな?


7:ダンジョン@匿名

 どうなんだろ?それより、ダンジョンからテレポートするとか聞いた事ないぞ?


 拓真が建てたスレが、別のことで少し盛り上がっていたが、スレを建てた本人は色々あり眠っている。


気づくのは、明日の昼頃である。

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