第04話 森野ユーリ その3


  ※※※※


 萩原キリコは森野ユーリとともに、ライブハウス『バーネットニューマン』を出た。

「あ、あの、カズマさんはっ?」

 とキリコが訊くと、西城カズマのほうは二本目のタバコに火をつけながら手を振る。

「オレのほうは別件があってな。キリコちゃんがウチに入ってくれるのとは別に、もうひとり新しいヤツをここに迎えようって話が出てんだよ。オレはそいつと待ち合わせ。ひとつだけ言っておくとキリコちゃんと同じ年くらいの女の子だぜ? いや、歳はオレたちもあんまり変わらねえのか? まあいい」

「そ、そ、そうなんですか――。

 多いんですね、入ってくる人」

 キリコは相槌を打ちながら、なんとなく岩本サクヤのことを思い出していた。自分がアルバイトをしている編集プロダクションが新しい従業員を募集したのは、たしか、事業を拡大するためだったはずだ。では、霊能者もそうなのだろうか。とはいえ、人を助けるために悪霊を再殺する部隊にもっともっと人が必要だという事実に、キリコはほんの少しだけ不気味なものを感じてもいた。それは要するに、この東京で起きている幽霊たちの悪事がそれだけ多いということではないのか。ジギィ=ジグザグにも似たようなことを言われたが、今はそれがもっと現実味を帯びてくるという感じだった。

 カズマはキリコを見ながら煙を吐いた。

「まあ、昔は霊能者はいっぱい死んでたからな。そうでなくても呪われたり治らないような怪我を折ったりして引退することもある。入れ替わりが激しいんだよ、この界隈はな。

 最近はそういう風になるべくならないように、チームを組んで動くんだがな。だが、それでも危険な任務であることには変わりねえしよ、おまけに才能を持ってるヤツらの数も限られてるってわけなんだ。だから、今後も悪霊どもをとっちめるためには、人手は多いほうがいいっていう感じだぜ。これは現時点で最強のキリコちゃんには関係ねえかもしれねえけど頭に入れておいてくれ。いつ誰が死んでもおかしくないんだ」

 そんなカズマの言葉に応じるように、ユーリのほうも、眼鏡の位置を直した。

「今から赴く現場もなかなかに厄介なところではあるのです、キリコ氏。

 そこは児童館でした。が、精神を病んでいたらしい中年の男性に放火されて、建物は全て全焼しています。動機についてはよく分かっていません。どうやら子どもたちが描いた拙い絵を建物外壁の掲示板などに貼って展覧していたところ、そのなかに犯人の狂気を刺激するなにかがあったと言われています。真相は闇のなかです。彼はロクに動機を供述しないで留置所内で自殺をしてしまったので。

 子どもたちと職員は館内に閉じ込められたまま例外なく酸欠で死亡しました。もともと老朽化していたことによる建付け不良が災いしていたという調査結果があります。なかには生きたまま焼かれ死んだ十歳未満の女児もいたそうですね。

 以降、ここは地元住民にとっては腫れ物に触るような場所になっている一方、オカルトマニアの間では知る人ぞ知る心霊スポットになっています。しかし、訪れた人間たちはみな不審死を遂げているのです。どういう死因だと思いますか? 呼吸器系の発作か、錯乱による自死か、あるいは、火の不始末です。なかには、それまで喫煙歴などなかったはずの人間がタバコを購入して、寝タバコによる火災で死んでいます。

 つまり、全ての死亡原因が元々の事件に関係しているということです。火と、息と、狂気なんです」

 森野ユーリはそこまで説明したあとカバンの内ポケットから指輪を取り出す。

「今回は非常に強力な悪霊の可能性があります。覚悟してついてきてください」


 こうして、キリコとユーリは現場に向かって歩いていった。

「それにしても」

 ユーリは不意に声をかけてきた。

「は、は、はい。なんでしょう?」

「いきなりエンゲージのレベルを『冥婚』にするのは度胸がありますね。成り行きでそうしたというのは聞いてはいますけど、それでも、もし自分が同じ立場だったらと思うと肝が冷えますよ」

「えっ?」

 キリコはそんな風にユーリから言われて、不意に、今までなあなあにしていた不明点を思い出した。

 エンゲージのレベル? エンゲージのレベルってなんだろう? そういえば、ジギィさんはエンゲージのレベルを『冥婚』と言っていたけれど、カズマさんは『友愛』と言っていたような気がする。もしかして霊能者と幽霊との契約は、なにか段階のようなものがあるということだろうか。

「そ、その、エンゲージのレベルって?」

 キリコがそう訊くと、ユーリは驚いたような表情で振り返ってきた。

「まさか、カズマからはなにも聞いていないんですか?」

「あえ? は、はい」

「――あのバカ野郎。ちゃんと説明しろって任務だったのに、ったく」

 ユーリは黒い髪をボサボサとかいてから、改めて言葉を繋げてきた。

「霊能者が自分自身の幽霊(契約霊)とエンゲージを交わすにはいくつかのレベルがあるんですよ。代表的なものは、全部で五つ。ランクが低い順にそれぞれ言っていくと、

『義理』

『人情』

『友愛』

『恋性』(レンセイと読みます)

『冥婚』

 です。まあ他にエクストラなレベルもありますけどね。

 つまり霊能者と幽霊の間にある感情的な繋がり、絆が強ければ強いほど、霊能者は幽霊の能力をフルに引き出すことができます。ただの義務的な関係よりも人間的な情が絡んでいるほうがよいし、結婚より強い契約は世界に存在しません。ここについての価値観には異論がある人もいるでしょうが、事実としてはそうです。

 とはいえ、それには当然デメリットもあります。

 彼らの霊力をフルで引き出すということは、こちら側も自身の生命力をフルで差し出さなければならないということです。だとすると、もし自分のキャパシティを超える力があるような幽霊と必要以上のエンゲージを交わした場合、器のほうが耐えられなくなって最悪の場合は死に至ります。

 それにたった一人の幽霊とだけフルスペックで契約すると、複数の幽霊とエンゲージするような応用的戦略が立てられないこともあります」

 いわゆる、メモリの過剰消費というやつですね。そうユーリは言ってから、自分と並んで歩いている二人の幽霊を指差した。それぞれカルト=キャルチュールと、デルタ=デジィールと呼ばれていた老人たちである。

「ぼくはカルトとデルタ、それぞれと『義務』のレベルでしかエンゲージしていません。しかし両者の能力を組み合わせることでそれなりに戦えている感じですね。キリコさんのように優れた才覚がない人間はこういう工夫をしているということです。

 駆け足の説明でしたが、今いきなり暗記する義務はありませんよ」

「は、はい」

 キリコはなんとなく頷きながら、ふと、自分のとなりにいるジギィをちらっと見た。

 ジギィはとてつもない幽霊だ、とボンヌ=ボワッソンさんが言っていたことをなんとなく彼女は覚えていた。そんな彼と『冥婚』の契約を普通に交わしているというのは、実は自分が思っているよりもすごいことなのではないかとキリコは感じた。まだ完璧に自覚できているわけではないが、彼女はほんの少しだけ身震いする。


  ※※※※


 そうして二人は問題の児童館廃墟に到着していた。建物は二階建てで、壁は全て炭焼きのように黒ずんでいる。もともと数の少ない窓やガラス戸は全て割れていたが、これは火災の際に壊れたものもあれば、心霊系ユーチューバーなどのオカルトマニアが中に入ろうとしたとき強引に壊したものもあるらしい。小さな庭には、ブランコや、タイヤホイールを使った簡単な遊具や、煤けた椅子の類がバラバラに置かれていた。キリコとユーリはそんな庭を通り抜けて児童館のなかに入る。

 彼らの能力に触れて、ザワ、と空気そのものが揺れるような感じがする。どうやら敵はこちらを警戒して早めに登場してくるらしい。

「行きましょう、キリコ氏」

 ユーリはそう言うと、ジャケットの内ポケットから蒼色の指輪を二つ取り出し、それぞれを両手の親指にはめた。不思議なことに、ぴったりとユーリの中指にはまるサイズである。特に複雑な装飾や宝石の類が刻み込まれているわけではないのだが、暗がりのなかでも輝いて彼のためだけの灯かりになるようだった。「カルト=キャルチュール、デルタ=デジィール。お前らの力を貸せ」とユーリは呟いてからポーズを決める。指輪の内側には細やかなラテン語でこんな風に刻まれている。

「Justitiam cole et pietatem.(正義と義務を重んじよ)」

 と。

《ではユーリぼっちゃん、我々の力を見せるとしましょう》《幽霊の性能差が戦力の差そのままではないということを新人のお嬢様に教えてあげねば》というカルトたちの声に、ユーリは「当たり前だ」とだけ応じた。

「――エンゲージ」

 ユーリはその瞬間に、コバルトブルーのスーツに姿を変えていた。カルトとデルタはその場から消え去っていた。彼らがいなくなった代わりに、ユーリの両手には透き通った水色の弓と矢が握られている。

「カルトとデルタ、二人の霊力を合わせることで弓矢の姿になるというわけです。彼らの能力はそれぞれ『身を隠すだけの能力』と『目を惹くだけの能力』。これを使って、ぼくの射出する攻撃は二種類存在することになります。まず敵に当たるまで見えない矢と、次に敵の注意を引きつけ続ける矢と、です」

「は、はい!」

「先にひとつだけ伝えておきます。キリコさんのように純粋に人助けをしたいという気持ちはぼくにはありません。ぼくは代々霊能者の家系で育ってきました。そういう意味でカズマとも違います。ぼくの敬愛する祖父は悪霊を討伐する最中に呪われて殺されました。つまり今ぼくがしていることはただの仇討なんです」

「えっ」

「どんな戦いかたにも事情はある、ということを伝えておきたくて。だからキリコさんは自分を必要以上に卑下しなくていい」

 そんなユーリの言葉にキリコは頷いて、自分も漆黒の指輪を、ピーン、と指ではじいて空中に飛ばす。そして自分の薬指にはめた。指輪の内側には細やかなラテン語でこんな風に刻まれている。

「In manus tuas commendo spiritum meum.(私の魂は、あなたの手のなかに)」

 と。

「ジギィさん、お願いします」

《了解》

「エンゲージ!」

 それが合図であった。

 エンゲージとともに激しい黒光が彼女を包み込む。彼女の全身を、ゴシック風の真っ黒なドレスが包み込んでいた。爪も、唇も、死化粧のような黒一色。

 ジギィはその場から消え去っていた。彼がいなくなった代わりに、キリコの左手には、黒艶の鞘に包まれた真剣の日本刀が握られていた。


 ユーリとキリコの同時変身に対して、児童館廃墟の悪霊たちは一気にざわめき、その姿を素早く現した。狭い廊下。その空間を埋めていくかのように、ドロドロとしたヘドロの固まりにも似た亡霊と一人の中年男性が見えてくる。男性の名前は道明寺テル。狂気に囚われたあげく児童館の女性職員に惚れられていると妄想を膨らませ、やがて、それが裏切られると報復として放火殺人を起こしたクソ野郎である。今は自殺後に悪霊と化し、児童館廃墟に居座りながら児童たちの幽霊を使役して人間を呪い続けていた。要するにどこに出しても恥ずかしくない悪党だった。

《ギィィ! こんのクソ霊能者どもがァァ!》

 道明寺テルがそう吠えると、彼の周りにあるヘドロが蠢いていく。

「!」

 ユーリはすぐに弓を構え、矢を放っていく。その矢に宿っているのは『身を隠すだけの能力』である。敵に命中するまでは目に見えず、ゆえに目視で回避することもできない。矢がヘドロに命中すると、真っ赤な血が溢れていった。それと同時に泥のほうも悲鳴を上げていく。

《痛いよォ!》《熱い、熱いッ!》《息ができないィ!》

《おかあさん! おかあさん!》《先生ェ、助けてッ!》

 そんな悪霊たちの悲鳴を聞き、ユーリは顔をしかめた。

「まずいです。おそらくこの廃墟にいる児童の幽霊たちは、既に自我を失っています。自分と他人の区別がつかなくなってドロドロに溶け合っている群体型ですね。そして、強い意志を持っている放火魔の悪霊に使われて、人を呪い殺している。どこまで痛めつければいいのか見えません」

 それを聞き、キリコのこめかみに青筋が入った。

 いま目の前にいる悪霊男は、生きている間に罪もない子どもを殺しただけではない。死んだあともその魂を悪用しているということなのだ。キリコは今までこんな幽霊に出会ったことなどなかった。たとえば、呪いの一軒家にいた赤西ユキノ。たとえば、大学病院にいた菊池ホクト。あるいは、交差点にいた榊原ショウタ。誰だって生前は真っ当な人生を送ってきたはずだ。それと比べたら今回の悪霊は全く違う。生きている間でさえ平然と人に迷惑をかけて傷つけて、何人も殺したあとで、なんの反省もなく悪霊に身を落としているのだ。そんなものを許せるのか?

 答えはNOである。

「ユーリさん」

「なんです?」

「わ、私は、放火魔の悪霊を斬ります。そいつが本命だと思うんです。焼き殺されただけの子どもたちに罪はありません。きっと、悪霊を討伐したらその子たちは天国かどこかに行くことができます。そのためにユーリさんは、今は、ヘドロになっているあの子たちの注意を引きつけてください」

「なるほどです、それに乗りましょう」

 ユーリはそう答えた。瞬間、

《ゴチャゴチャ相談してんなァ! 勝ち組のクズどもがァ!》

 そんな風に悪霊の道明寺テルが吠えると同時に、ヘドロの一部分がキリコとユーリの両方に襲いかかってきた。ユーリはすぐさま熟練の身のこなしでバックステップを決めると、

「デルタ=デジィール、お前の力を借りる」

 と呟いてから、自分の遥か後方に弓矢を放った。その矢に宿っているのは『目を惹くだけの能力』である。要は、ヘドロたちの児童霊たちはその矢に夢中になって追い駆けるしかないというわけだ。

《おかあさん! おかあさんがいるゥ!》《先生ェ! 先生たすけてよォ!》

 そんな悲鳴にも似た声を上げながら、ヘドロは廊下の奥へと消えていった。ユーリはすぐにそれを追っていく。さらにデルタの矢を放って、本命から遠ざけていくためである。

 これが霊能者の戦いかたなのだ。力があるとかないとかではなく、頭を使って工夫をこらしながら悪を討つということ。


  ※※※※


 キリコは日本刀を構えて、残された道明寺テルのほうを見つめる。とりあえずヤツの身を守っているヘドロはほとんど剥がれ落ちて、彼自身の表情も体躯もよく見えるようになってきたところだ。それは炎に焼かれてボロボロの顔であった。ケロイド状の肉の上に、卑劣そのもののような笑顔が乗っかっている。

 キリコは彼のほうに駆け寄っていく。

 だが、道明寺テルはわずかに残ったヘドロを薄く伸ばして、盾のように構えた。同時にヘドロの児童たちが一斉に悲鳴を上げる。

《いやだぁ、やだぁ!》《死神のおねえちゃん、切らないでぇ!》

《もう痛いのむりぃ!》《なんでこんなの熱いのイヤだよぉっ!》

「――ッ!!」

 キリコは思わずそこで足が止まってしまった。

 この子たちを私は斬れるだろうか。斬れない。

 そんなキリコの躊躇を見透かしたかのように、道明寺テルは攻撃を繰り出した。ヘドロたちの一粒一粒が弾丸のように射出されて彼女の身体に命中していく。

「がっ! ああッ!」

《ギャハハハハハ!》

 彼は高らかに嘲る。

《バカじゃねえのォ!? オレたちはとっくに死んでるっつうのに、なァ~に躊躇してんだよォ!? そんなに子どもが大事かァ? まあ、オンナは子宮でしかモノが考えられないバカな生き物だから仕方ねえよなァ!? ――だからあのオンナだってオレを捨てたんだ、オレを捨てたんだッ!!》

「ぐっ――」

 キリコは姿勢を立て直した。

《ああ? タフだなクソアマ》

 驚いた風の悪霊を、彼女は睨みつける。

「要するにあなたは、

 そのドロドロを私に対して『壁』にしているということですか?」

《ペチャクチャうるせぇんだよッ! オレに少しでも近づいてみろ、このドロガキどもを一匹ずつ痛めつけてやるぜぇ!?》

「そうですか」

 キリコは一歩だけ後ずさり、ゆっくりと刀を鞘のなかに仕舞い込むとその場にしゃがみ込んだ。道明寺テルは彼女が屈服したと思い込んだか、《そうそうッ! そうやってザコオンナは地べたを這いつくばってろよォ!?》と笑い飛ばした。

 だが、実際には違う。これは抜刀による居合斬りの構えだ。

 刹那。

 彼の視界から、萩原キリコの姿が音もなく消えた。

《あれッ!? どこ行った、あのクソアマッ!?》


 キリコはヘドロの児童たちという『壁』を無視し、一瞬のうちに移動した。道明寺テルの遥か背後で着地。刀剣は抜いている。誰の目にも追えないこのコンマ数秒のなかで、彼の身体を切り刻んでいたからだ。


《アァ!?》

 道明寺テルは首を後ろに回そうとして身体をひねった。だがその途端、全身から血が噴き出していく。キリコが『壁』を無視して瞬間移動の居合斬りをしたとき、与えた斬撃は五十以上。その全てが彼の身体を引き裂き、骨を砕き、脳髄を潰して、廊下の天井と壁と床に満遍なくブチ撒けさせていた。ビチャビチャビチャビチャビチャと、音を立てて鮮血と内臓がその場にカラフルな模様を形づくった。

 キリコはいつかの日と同じように、完全にキレていた。

「子どもを盾にしてんじゃねえェ! クソ野郎がッ!!」

《アアアア、アアアア――!》

 地獄の底から聞こえてくるような断末魔がキリコの耳を貫いた。それはこの世に囚われていた悪霊、道明寺テルの声であった。キリコは刀を鞘のなかにしまったあと、じわじわと瞼を開けた。そのときにはもう、この場所に幽霊はいなくなっていた。ただ返り血にまみれた彼女の手に、漆黒の日本刀が握られているままだった。

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