第11話 失われた友情

うわさは徐々に収まっていった。


三日もたつとその話題に飽きたのか

もう誰も気にしなくなり

いつもの日常に戻った。


でもハズミと雪村は変わらなかった。



昼休み、中庭にいるハズミを見かけた。


ちょうどひろが

渡り廊下を通りがかったときだった。


ハズミはひとり

花壇のブロックに腰をかけていた。


その傍らには、お弁当箱がある。


いつもの巾着袋にしまってあるので

もう食べ終わったのだろう。


ひろの手にも、いま食べ終わったばかりの

お弁当箱があった。


お昼になると、ハズミは黙って行ってしまうので

ひろはお弁当を手に、屋上へ行っていた。


たまに 知っている子がいて

一緒に食べることもあったが

大抵はひとりで済ました。


そうしてハズミを待つことが

いまできる唯一のことだと思ったからだ。


ひとりでいるハズミを見ていると

胸の奥からホロホロと

抑えた心があふれてくる。


わたし…ホントは、ひとりはつらい。


ひとりでいるのは…耐えられない。


ハズミは腰をかけたまま

なにも植わってない土を眺めている。


短い 雑草が寂しげに生えている。


ここに心ののぞける双眼鏡があったなら

寂しいハズミが見えるかな。


すると、なぜか…見ていた花壇に、

チューリップの並ぶイメージが

浮かんできた。


赤、白、黄いろ…と、色があふれる。


そういえば…

前にあそこに咲いてたっけ。


新入生のころや、

二年生になったころ、

見かけた気がする。


そっか…

ならば今年も咲くんだろう。


今は球根があるのかな。土の中に。

あと数ヶ月したら、芽が出てくるはず…。


ずっと先だったはずの未来が

もう近くまで来ているのだと…


急にひろは

隙をつかれた気分になった。


あと数ヶ月したら、今のクラスは解散し、

新しいクラスに変わるのだ。


三年生になったわたしは

なにを感じて、どんな毎日を送ってるんだろう。

そこに誰といるんだろう。


想像する自分の未来に、

ハズミと雪村はいない気がして

ひろはつらくなって頭をさげた。


もう行こう…図書室でも行こうと

そこを離れる。


向かうひろの早足はやあしは、

やがて並足なみあしになり、遅足おそあしに変わって

そして止まった。


その場に立ち尽くす。


足先はジンと冷え、外は寒いよ、

早く図書室に行こうよ、と言っている。


しかし主人は行く先を変え

もと来た道へ戻っていった。



時はまだ、

動いていなかった。


ハズミはさっき見たままに

花壇にひとりいた。


ひろは胸にひとつ、息をいれると

ハズミのいる中庭へ降りていった。


「ハズミ」


名前を呼ぶ。


ハズミは夢から覚めたように

顔をあげた。


そして目の前に立っているひろを見、

気まずそうに、またうつむいた。


ひろは胸にもうひとつ、息を入れると

ハズミに言った。


「あのねっ…」


そのとき…、キャアキャア、

にぎやかな声が割り込んできて


生徒がふたり、そばの渡り廊下を

はしゃぎながら通り過ぎていった。


ふたりが去り

あたりにまた静けさが戻ると


彼女たちのふりまいていった明るさや

仲の良さがまぶしすぎて


さっきまではなかった悲しみが

落し物のようにその場に残った。


「わたし…自分が思っていたより

意地わるで、ひどいヤツだった」


ひろは言った。


ふたりの間を、風がふわりとそよでいった。


ハズミはうつむいたまま

土ばかり見ている。


サッカーの大きな呼び声が

後ろのグラウンドから聞こえてくる。


ハズミのゆるくうねったポニーテールが

風にのってゆれている。


ひろはきいた。


「わたしのこと、きらいになった?」


イエスなのか、ノーなのか

ハズミはなにも答えなかった。


「でもね、雪村のことは、

隠してたんじゃないよ?」


これだけは言っておきたい。

友情に背くようなことはしてない。誓って。


ハズミは、まだ黙っている。


ひろは、なんだか今の言葉が、

誠実でないような

ごまかしのような気がしてきた。


「えっと…ゴメン…ちがう」


すぐに言い直す。


「隠してたけど…裏切ったんじゃない。

別なわけがあって…それで言えなかったの」


しかし、後ろめたさがまた残った。


嘘はついてない。

でも建前のように感じる。


もっともっと正直になろうと

ひろは自分自身を叱咤した。


「でもねっ…実際、

雪村とはなんの関係もないんだ!

わたし…雪村なんて好きじゃないし」


本当だ、それも。でも正しく、ない…。

ずるい言い方、してるとおもう。


ひろはグッと目をとじた。


「…それで?」


ハズミがやっと口をきいた。


「ひろは…どうするの? 雪村のこと…」


うつむいたまま、静かにたずねる。


あれ以来、口をきくのは初めてで

ひろは自分の声を

どこかに置き忘れたみたいになって

喉をこくんと動かした。


「う、うん…」


『どうする』の 質問に、なんと答えよう。


しかしその問題は

今となっては、どうしようもないことだった。


がらんどうの空間を眺めるみたいに

ひろは言った。


「たぶん、このままじゃないかな…もう」


謝罪も受け入れず、冷たく去った雪村をおもう。


雪村はもう、許さないだろう。


「そう…」


ハズミの言葉が

木の葉みたいに、ふわりと落ちた。


沈黙の番人がふたたびびやってきて

ふたりの間に腰をおろした。


石のように黙るハズミの

静かな体が

制服の胸のリボンあたりを

上下させている。


その膨らみ、

しぼむ運動を

ひろは見つめた。


石みたいにジッとしていても、

そうやって、体の内部では、

一呼吸、 一呼吸…、

命の装置を動かしているのだ。


「雪村のこと、言えなかったのはね…」


ことの始まりから、ひろは話していった。


「実はわたしのこと、

1年生の頃から好きだったって

偶然きいたからで…」


ハズミの胸のリボンのあたりが、

ふいに止まる。


そのわずかに見せた強い反応に

ひろはこんがらがっていた糸の結び目を

ようやく引き当てたような

希望と手応えを感じた。


「…席替えの日なの!

あの日わたし、約束どおり席とりに

朝早く行ったのよ?」


遅れて行った不名誉も

ここでついでに挽回する。


しかしハズミは

そんなことは忘れてしまったのか

あるいはストーリーの一部として聞き流したのか

そこは何の反応も示さなかった。


まあ、些末さまつなことだ。

こだわるまい。


大事なことは他にある。


「だけど先に、雪村と鈴木と石井がいて…」


秘密は自由な羽を得て

心はどんどん軽くなった。


瓶の栓が抜けたみたいに、

ひろはしゃべった。


しゃべりながら…

本当のところ自分はどこかで

こういう機会を

望んでいたんじゃないかと思った。


「なんか三人で盛りあがっているし、

はいりづらいな〜って思っていたら

好きなヒトの話でねっ…しかも

わたしの名前が出たもんだから

こりゃヤバい!…ってなって」


話すと、ここは笑い話である。


「あとは、ほとぼりが冷めるまで

ずっとトイレにこもってたの!

で、戻ったら…

となりの席に雪村いるしっ…」


しかしハズミは、

クスリともしなかった。


確かに今は、はしゃぐときではないか。


ひろはシリアスな方向に舵を戻した。


「本当はね…

ハズミには言いたかったんだ。

でも、人の秘密をばらすのは

ダメだって、おもって…。


そもそもわたしが知っちゃ

いけない話だったし…」


ハズミは口を挟まなかった。


まずは相手の言い分を、

聞こうということか。


「あの、バスケの日ね…」


話はやがて『あの日』にはいる。


瓶の口が詰まったみたいに

ひろの口が重くなる。


「雪村が、わたしのいないとこで

笑っているのを聞いて…

許せないっておもった」


あのときそばで体操服をひっぱった

ハズミの手をおもう。


「だって、わたしだったら好きな子のこと

みんなの中で笑い者にしたりしない。

そんなの、できるわけない。そうでしょ?」


胸の奥から押しよせる波が

ひろを『あの日』に連れていく。


「わたしを好きなくせに、

あんなふうに笑って、それで平気な顔してるのは

ずるいっておもった。だからっ…」


ひろは、乱暴な海からあがるように、

息をついた。


それでも『わたしを好きなくせに』と

言ったのは、

半分は当てずっぽうだった。


あの盗み聞きが

真実かどうなのか…。


間違いだった可能性も、

ないとは言い切れない。


でも雪村のあの顔を見て

確信を得たのだ。


だから最後の推量をぶつけてやったのだ。


『あなたが私を見てたから』と。


そしてそれも、あそらく当たった。


だから雪村は、反論しなかったのだと思う。


「卑怯だったって、今はおもう…自分でも」


両のこぶしを

ひろはにぎった。


結果、わたしは勝ちをおさめたが

自分をおとしめてしまったと言える。


「雪村には、もう話しかけるなって

言われちゃった…。そりゃそうか」


最後はわらって、告白を終えた。


言うべきことは、すべて言った。


ひろは息をつき、ハズミの言葉を待った。


雪村は…

わたしをどう思ったろう。


『古田ひろ』という人間の、

正体を見たりと、幻滅しただろうか。


こんな女、好きになる価値もないと

想いも消してしまっただろうか。


周りで見ていた者たちも

ふたりの人間を、どう見ただろう。


雪村をひどいと思うだろうか。


わたしをひどいと思うだろうか。


でもハズミだけは…、


ずっと友でいた、ハズミだけは…


わたしを見放さないでほしい。


それでも、味方でいてほしい…。


しかし、待てども

ハズミはなにも答えなかった。


ひろの告白が終わっても

ハズミは何の立場も示さなかった。


それどころか、

ますます岩のように黙りこくっている。


一体これは、どうしたことか。


ひろはわからず、まゆをひそめた。


自分としては全てを打ち明けたのだから

次はハズミの思いを聞けるはずだった。


そうでなければ、次に進みようがない。


なにを思って、無視するに至ったのか、

ハズミの言い分を聞きたい。


そうでなければ…


わたしも、ハズミを許せない。


「アタシ…」


ぎこちない声が、ハズミの口からやっと出た。


「購買で、千円札おとしたときサ…、

雪村がパン持ってきて…そのとき、

アレ?っておもったんだ。

ふたりの様子見てて…。

予感というか…もしかしたらって」


ハズミにフランクカレーパンを

ひろにコロッケパンを渡した

過ぎし日がよみがえる。


怒ってひろに袋の中を見せたこと。


お釣りではなく、自分の手を差し出すひろに

雪村があわてて手を引っ込めたこと。


そうか…。

ハズミはあのとき気づいてたんだ。


ハズミのため息が

ひろの胸にふわりと落ちる。


「でも、そっか…はじめから雪村は

ひろのこと好きだったんだな。

そっか…となりの席のことも」


ハズミのしゃべる答え合わせを

改めて耳で聞くうちに、


ひろはだんだん自分が

薄情だった気がした。


誰かから、秘密を打ち明けられたとしよう。

それはその人が

相手を信頼しているという、あかしである。


元木のことを

ハズミがひろに話すとき

胸がドキドキするような嬉しさがあった。


内緒にしていることを

こっそり教えてもらえるというのは

特別な思いがするから。


ハズミと秘密を共有しなかったことが

今になって胸に痛い。


正しいと思って信じたことは

独りよがりの正義感だったんじゃないの?


そもそも親友に話して

なにが悪いというのだ?


そうしていれば…今みたいに

心が離れてしまうことも

なかったんじゃないの?


「いやぁ、なんか得だな〜、ひろは。

うらやましい」


思わぬ言葉に、

ひろは「え?」とまゆをひそめた。


ハズミは、うつむく頭を重そうにひねり

どこか乱暴な調子でひろに言った。


「だって恋なんてさ、

自分の思いが強ければ

手に入るってもんでもないでしょ?


相手が他の人を選ぶなら

それで、ジ・エンド…お終いってわけよ。


ひろなんて何もしなくてもさ

向こうから来るんだもんね…

雪村みたいなやつが。


やっぱ 得だよ…想われる方が。

あ、これ、モテない女のやっかみだから。

気にしないで」


「でも、わたしは…!」


びっくりして異議を唱えた。


ハズミは、わかってない!

だからそんなふうに言えるのだ。


想われようがそんなこと…

今となっては、なんの意味もない。


いっそ、ハズミのいう恋などなければ

今でも雪村とは友だちとして

たまたま仲良くなったクラスメイトとして

普通でいられたかもしれないのに。


さっき言いかけやめた言葉を

ハズミがひろの代わりに言った。


「ああ、雪村のこと好きじゃない?

あー…もしかしてあの心理テスト

雪村のことだった?」


あの盗み聞きのことを、ハズミに言いたくて、

『なんとも想ってない人から

告白されたらどうする?』ときいたのだった。


今の今まで忘れてた。


「あれは! ウン…。

あのとき、ホントは相談しようとして…」


聞かれて答えると

じつに言い訳がましく聞こえる。


「けどねっ、話しているうち

心理テストみたいになっちゃって…」


先に自分から伝えていれば

こんなまずい思いせずにすんだろう。


「………ごめん」


でもあの心理テストは

成り行きでそうなってしまったのだ。

わるくない取らないでほしいと

ひろは祈った。


そして、さっきから

気になっていることがあった。


こうして話しながらも

ハズミはまだ下を向いたまま

相手の顔を一切見ないことだった。


その姿は、バスケの翌日

背中で答えたあのときと似ている。


話し合えば、

きっと大丈夫と思っていたのに…。


なにかが、おかしいと、ひろはあせった。


正解の道はどこにあるのか、

迷い子みたいにオロオロ探す。


わたし…本当はハズミに慰めてほしかった。


振られたわたしに…同情してほしかった。


ハズミの励ましと、明るい笑顔が、

必要だった。


「ハズミ…どうして顔あげないの?」


胸の中に占めてる問いを

まっすぐハズミにぶつけてみた。


ハズミは黙っていた。


顔もあげなかった。


重く、苦しい、ときが流れる。


ひろは、相手が言いにくいことを

先にまわってきいてみた。


「わたしの顔…、見るのもイヤ? 」


ハズミは答えなかった。


そうすることが、自分を守る

唯一の手段みたいに。


腰をついてるハズミの手が

花壇のブロックを強くつかみ

指先が白くなったり赤くなったりしている。


ピリピリしたものが

ハズミの全身をまとっている。


乗りかかった船が

これまでの川を抜け、

危険な流域に入り込んだみたいだ。


「ゴメン…ひろ」


うつろなハズミの声がした。


ハズミの頭は、さらに深く、さがっていった。


「アタシ…たぶん…友だち… もう、無理…」


ポロリ、ポロリ、落とす言葉が、

途中で詰まり、そこで途切れた。


と…ハズミは腰あげ、

ここから去ろうとした。


ひろはあわててハズミの腕をつかんだ。


「待ってよ」


ハズミは背を向けたまま

ひろに引っ張られるような形で止まった。


「待ってよ。ウソでしょ?

わたしたちって、こんなもんだったの? 」


信じられず、ハズミに問うた。


雪村とはダメでも…ハズミはちがう!

ちがうはずだ…! !


ちがう理由を必死に考えた。


戻れるはずだと、ハズミの腕を

しっかとにぎった。


「そう、みたい ……」


詫びるみたいな、ハズミ声が

向ける背中から聞こえてきた。


どうすればいいか、わからないまま

ひろは、掴んでいる手に、ただ力をこめた。


ハズミは「痛い」とも「放して」 とも

いわなかった。


こんな簡単にダメになったりしない…!


するわけがない…!


ひろはこの手を、ぜったい放すまいとおもった。


だって…だって………!

昔からずっと、友だちなんだから…!!


風がふわりと通っていった。


グラウンドのにぎやかな声が

やけに大きく聞こえる。


ボールを蹴る音。


地面をかけぬける大勢の足。


鳥のさえずり。


外を通る、自動車のエンジン音。


自分の呼吸。


ドクドク鳴る心臓の音。


遠い頭上を、

飛行機がひくくうなって、


消え て い っ   た    。



ひろは手をゆるめ、

ハズミを放した。


ハズミは腕をおさえると

そのまま駆けていった。



   🟤   🔵



初めてうそをついて、学校休んだ。


「頭が痛い」と、布団から出なかった。 


両親が仕事に行っても

ひろは起きなかった。


もう起きる気力が、ないように思えた。


もし、このまま死んだら…、

ハズミは泣くだろうか。

雪村は後悔するだろうか。


横たわるひろの体に、

ハズミがすがりついている。


参列したクラスメイトが泣いている。


雪村が、おずおずと棺に近づく。


そして動かなくなった、ひろの手をとり、

「本当は好きだったんだ…」と

許しを乞うた。


目が覚めて、夢だったのだと気がついた。



   🟤   🔵



三日休んで、久しぶりに学校へ行った。


ゆりがはじめに声をかけてくれた。


何人かも声をかけてくれた。


しかしハズミは、なにも言わなかった。


ひろももう、なにも言わなかった。



言った言葉は、もとには戻らない。


やってしまったことは

なかったことにはできない。


ひろは、ちっとも頭に入ってこない

授業をあきらめると

窓の外に目をやった。


空はあっけらかんと晴れている。


三年生になればクラスも変わり

新しい友だちと過ごすだろう。


今のつらさも、日々のなかで

そのうち忘れていくはずだ。


やがて卒業がきて、高校が離れれば

それで本当のお別れになる。


空にぽっかり、大きな雲が

クジラみたいに浮かんでる。


雪村の場合…、

高校は北海道ってことも

もしかして…もしかしたら…、

あるのかな?


そうなれば、会いに行かないかぎり

偶然の再会なんてないだろう。


年月が過ぎて

連絡先が分からなくなってしまえば

それっきり、今生のお別れだ。


空の作った白いクジラは

わからぬくらいのさりげなさで

じりじり形を変えていく。


変化していく細部を見てたら

いつの間にか尾っぽの方が

窓の向こうに切れていた。


待つことなどしてくれない

大きな時の流れに乗って

クジラはそのうち、見えなくなった。



❄️ ⛄ ❄️ ⛄ ❄️ ⛄ ❄️ ⛄ ❄️ 

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