第3話【ライバル】

セブン「正直この村にいたところで...だよなぁ」

セブンはそう言って村の周りを歩き回る。すると突然鈍い音が鳴り響いた。するとそこには衝撃的な光景が広がっていた。

ーオラァ!弱いなお前!オラッ!ー

なんと金髪の少女がチンピラ5人を圧倒し、気絶させていたのだ。

セブン「あいつ...俺と同い年っぽいな。話しかけてみるか」

セブンがそう言ってその少女に話しかけに行こうとすると、突然その少女はセブンに突撃してきた!

「おい!何見てんだ!私の喧嘩を見てたってことだよなぁ!?」

そう言って殴りかかってくる少女の拳を受け流し、セブンはやむを得ず少女の首に軽く手刀を当てようとする。しかし

「オラァ!手加減すんなぁ!」

なんとその少女は無理な体勢からセブンの攻撃を避けたのだ。そして少女はセブンの目に向かって指を突き出す。

「お前は二度と私の喧嘩を見るな!」

セブン「名を言え。そんな目突きは通じない」

セブンはそう言って軽々とその攻撃を避ける。

「私?私の名はアリウスだ!この村の天才少女だよ!オラァ!」

アリウスはそう言ってセブンに蹴りを入れようとする。

セブン「名を言ってくれたお礼だ。一発喰らってやるよ...!」

アリウス「破ァ!!!」ドカッ‼︎

セブン「うっ!?」

セブン(なんて蹴りだよ!?間に腕を入れなきゃ内臓が破裂するぞ!?)

セブンはそのまま吹き飛ぶ。しかし

アリウス「私は足腰がチートなんだ!」

そのままアリウスは吹き飛ばされるセブンより速く跳び、セブンの鳩尾に頭突きをかましたのだ。

セブン「痛ってぇ!お前ウマなのかよ!!」

セブンは次こそはと本気で拳をアリウスに振り下ろす。その拳は綺麗にアリウスの首を捉え、互いに大怪我を負うという状態になった。

セブン「おかしいよな。3歳児同士がこんな喧嘩してんの」

アリウス「お前私が3歳だっての知ってんのかよ!きっしょ!」

セブン「黙っとけ!」

アリウス「まあいい。お前は私のライバルだ。強いやつは好きなんだ」

そう言ってアリウスは去ろうとする。そのアリウスにセブンは言う。

セブン「アリウス。俺の名はセブンだ。これからもよろしくな!」

アリウス「セブンか!覚えたぞ!よろしくな!」

そうして2人は走り去っていくのであった...



少女「もう!またここを抜け出して喧嘩をしてきたの!?貴方はケガの治りは早いけど、無理をしちゃダメなんだよ!」

セブン「ごめんって、アリウスって知ってるか?あいつと喧嘩してきたんだ」

その言葉を聞いて少女の顔は青ざめる。

少女「え...あのアリウスと...?貴方、おかしいよ!あの子と戦って生きてた人はいないんだよ!どうして!?」

セブン「え?普通に互角の戦いをしてきたよ?」

セブンは少女の言うことに意味がわからなかったが、アリウスの本性を聞いて、驚愕することになる...

次回に続く!

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