第2話【村八分】

セブン「おいおい...マジかよ」

ケガが治ったから久々に外に出てみたら、周りのやつらが俺のことを避けていくんだが...ってかそりゃそうか。今まで力でこの村を支配していた俺が急に弱体化なんてしたらこうなるよな。

そんなことを考えているとチンピラ軍団が目の前に現れてきやがった。

チンピラA「あれ?お前は俺にボコボコにされたやつじゃねえか!」

チンピラB「兄貴ィ!こいつが例の雑魚ですか!お前は消えるべきだったんだよバァーカ!」

チンピラC「当たり前だろ!村八分にされて当然だってのww」

なるほどな。俺は村八分にされてるのか。別に今までやってきたことは許されることではないと自覚はしているがそれ以前に...

セブン「お前ら...うぜえんだよ。一回首の骨折れとけ」

俺はむかつきすぎてついその言葉を発した。それに怒り狂うチンピラどもが襲い掛かってくる。

チンピラC「舐めた態度とってんじゃねえ!お前は俺らの手中に収められてんだろうが!」

チンピラA「前のようにボコボコにしてやるよ!ガハハw」

チンピラB「兄貴たちがいれば俺なんかよy」

ゴキッ!!!

セブン「生憎と力は失ってても技術は失ってないようでな」

俺はチンピラの背後に一瞬で回り込み、頚椎をポキッと折ってやった。

え?なんで気づかれずに背後に回り込めるかって?別に自然の力と共鳴すればそれぐらいできるだろ。

チンピラC「俺の弟分に何してくれやがる!殺すぞ!」

なんかチンピラがアホみたいに突進してきたけどこの身体に慣れた俺にはそんなものは通用しない。

セブン「受け流して...チョップ!」

ボキッ!!

チンピラC「カ...カハッ...」

チンピラA「バ...バカな...ありえない」

最後のチンピラがうろたえているが俺にそんな態度をとってきておいて逃げることなんか許すわけがない。

セブン「さらば」

チンピラA「ま...待て!取引を!」

セブン「するわけねえだろバカ」

俺はそのチンピラにそう吐き捨てて喉仏に手刀をぶち込んでやった。

チンピラA「オ...オエ...!」

前回は力が抜けた身体に慣れてなかったから負けたけど今回は負けないって。

だってこいつら弱いもん...

セブン「はぁ...ほんとに弱いよ...もっと強いのがいないのかな」

そんなことをつぶやくと声が聞こえてきた。

ーあ!また喧嘩してたの!ダメ!ー

セブン「...もう用済みなんだろ?お前だって俺のことを村八分に...」

少女「しないよ!そんなことしてもかわいそうなんだもん!だって君はまだ3歳だよ!?」

セブン「信用できないよ。ここの村民の言ってることは」

少女「いいから早く帰ってきて!喧嘩はだめだよ!」

俺はその少女に結局無理やり家に戻されるのだった。

え?いやなら殺せばいい?ダメだろ。普通に暮らす奴らに攻撃するなんて。

次回に続く!

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