生まれたら既に最強だった

セブン君

第一章~復讐〜

第一節〜旅立ち〜

第1話【つまんねぇの】

これは...王...いや神をも凌ぐ実力者だ!!すぐに追放を!

そんな声が城内に響き渡る。

俺、セブンは生まれた瞬間から最強だった。

何にでもすぐに対応できるしできないことなんかない。そんな俺は今、この国から追放される。

セブン「あーうー」

俺はまだ赤ん坊だから喋ることができない。だから追放するなと言うことができない。赤ん坊の俺を他の世界に追放するって情がなさすぎるだろ。

王「おお。これが突然変異種α型か。この種はかなりレアだ。本来なら残してるがあまりにも強すぎる。すぐに追放を」

そうして俺は謎の機械に乗せられ、ワープさせられてしまった。

セブン「あーうー」

シュュュゥン




セブン「あー!マジで面白くない!みんな弱い!」

この世界に来て気づけば3年が経っていた。しかし俺の周りには強いやつが全くいない。いや、正確には俺が強すぎて周りの奴らが勝手に吹き飛ばされていく。

正直言って俺にはスリルがなかった。だから

セブン「そうだ!自分で力を封印しよう!そうすれば面白くなるかもしれない!」

そうしておれは紫の封印玉を出す。最後に俺はこう吐き捨てる。

セブン「こんなの無敵じゃん。つまんね」

パリーン

そして封印玉が割れるとその玉は再構築され、俺の力を封印していく。

セブン「待って!?ちょっとやばい!」

俺は流石に焦った。だって自分から力がごっそり抜けていく感覚に襲われ、違和感を感じていたからだ。そして

ヒュォォォォォ...



俺は力を完全に失った。そして封印玉が俺の手元に帰ってくる。それを割れば力は帰ってくる。しかし今の俺にあれだけの力が帰ってきても耐えられるのだろうか。

なんか無理な気がしたから無能力者として生きていくしかないか。そのときチンピラが俺のところにやってきた。

チンピラ「お前、前はよくもやってくれたな!今度こそぶっ潰す!!」

セブン「お前じゃ無理だって。帰れ帰れ」

そう言ってチンピラを挑発するとチンピラは俺のことを殴ってきた。

...殴る?なんで?前まで触れる以前に倒せてたのに?

その時自覚した。本当に俺の力は封印されているんだって。俺はそのまま殴られて飛ばされた衝撃によって気を失った。




ー数時間後ー

俺は意識を取り戻し、目を開ける。するとそこには1人の少女がいた。

少女「あれ?目を覚ましてるよ!ママー!」

少女はそう言って別の部屋に行く。するとそこからその少女の母親らしき人が現れた。

母親「大丈夫だった?あなた、村の真ん中で倒れてて大変だったのよ」

セブン「そ、そうなんだ...」

俺はそこで思い出す。チンピラに俺はボコされたんだ。流石に力を封印しすぎてこんなザマだ。悔しいな普通に。

少女「あなたしばらくここで休憩していったよ。外で喧嘩売られるの怖いの!」

セブン「う...うん。わかった」

俺は少しの間だけここに泊めてもらうことにした。今の状態で気軽に外になんて出れたもんじゃない。

はぁ〜明日はどうしようかな〜

次回に続く!

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