わがままな恋心


 冬が過ぎると春になる。

 俺達の中学はクラス替えがない。ずっと同じクラスだ。

 マラソンが終わり、期末テストも終わり、正月が過ぎ、受験シーズンとなる。


 姉貴は無事に高校に受かり、毎日のように遊んでいる。


 俺は変わらない生活を心がけている。


 朝、図書室で本を読み、夜ジムに通って、土日はバイトをしている。

 教室の俺は一年の頃と同じように存在しないように扱われている。


 特段困ったことはない。

 体育の時間の時にペアと作るときは、同じように余った生徒が必ずいる。

 遠足や文化祭は淡々と仕事として処理をすれば後腐れなく生徒と接する事が出来た。


 時折喋りかけてくる生徒もいるが、事務的に対応する。それが一番穏やかに物事が進む。


 困っている人を見かけると必ず助けるようにしている。……なんてことはない、人としてモラルが大事だ。当たり前の事を当たり前のようにしているだけで、特別な事ではない。

 強がりなんて必要ない。人は一人では生きていけない。




 そして、季節はまた巡り、同じような行事を繰り返し、三年生となる。





「ふぅ……、今日はここまでにしよう。あとは小説でも読んで……」


 朝の図書室。最近は随分と人が多くなった。特に女子生徒の姿が多い。

 珍しく関口の姿も見えた。時折視線を感じるが気にしないようにしている。


 そろそろ場所を変えた方がいい。集中しているから気にならないけど、面倒事が起きても嫌だ。


 明日からは自分が在籍している漫画研究部の部室で過ごそう。部長から鍵を借りれば問題ないだろう。


 それにしても、あんなに嫌いだった勉強が好きなっている。習慣ってすごいと思う。無駄な勉強なんて存在しない。こんなに自由に勉強できる学生っていう存在はすごい事だと思う。


 といっても、俺は凡人だ。弛まぬ努力が必要だ。




 教室に入ると、修学旅行の話題で生徒たちは賑わっていた。

 修学旅行。

 正直、面倒な行事だ。三年の春に行う。

 京都に行く予定だから本当は楽しみだけど、修学旅行だとゆっくり出来なさそうだ。


 高校になってから一人で旅行に行けばいい。

 だから、今回の修学旅行は欠席する予定だ。担任にも報告、了承済みだ。


 いつも通り本を読んでHRまでのちょっとの時間を潰そうとした。



「草太、あんたまたボッチなんでしょ? あたしらの班に入れてあげるよ。ふふ、奈々子だっているんだからね!」


 顔を上げると関口と平塚が立っていた。他にも女子グループが集まっている。

 ……三年になってこんな事が多くなった。

 話しかけられたら言葉を返す。一応の礼儀だと思っている。それが路傍の石だとしても。

 そういえば関口はバカって言葉を使わなくなった。良い事だ。親しみを込めて言っていたのかも知れないが、汚い言葉はその人の格を下げてしまう。


「用事があって修学旅行は行かない。楽しんでくれ」


「えっ? マ、マジで……。じゃ、じゃあさ、お土産買ってきてあげるよ! あんた八つ橋好きでしょ?」


「お土産をもらうとお返しをしないといけないから逆に困る。とにかく楽しんでくれ」


「えへへ、草太君。せっかくだから行こうよ〜。きっと楽しいよ? 私ね、京都初めてなんだ〜」


 関口は最近落ち着いているから問題ないが、正直、平塚とは関わりたくない。会話の流れを全て自分主体に持っていく癖がある。他の女子との会話を聞いていてもマウント気質を感じる……。


 適当に返事をしていると、先生がやってくる。関口たちは諦めて帰ってくれた。





 それよりも今日の放課後、この学校で仕事がある……。それに集中しなければならない。

 うちの学校の体育館を使ってCM撮影だ。俺にとって初めてのCMだ。


 一年の頃、原宿でモデルになってからここまでコツコツ努力を重ねてきた。

 ボクシングはアマチュアの試合だけど顔に怪我をしないように細心の注意を払い、姉貴にも殴られないように立ち回ってここまで来れたんだ。


 俺はちょい役だ。共演者の情報もちゃんと覚えている。数回だけ面識がある女性アイドル。

 ……あまり目立たないようにしないとな。

 モデルの仕事はあくまでも中学生の時期限定で考えている。これ以外金を稼ぐ方法が思いつかなかった。高校になったら色々なバイトを経験したいと思っている。人生勉強だ。


「ねえねえ今日さ、何か職員室がざわついてない?」

「あー、だよね? 何かあるらしいよ」

「俺もそれ聞いたぞ! 体育館で撮影があるって!」


 ……後で事務所から学校へクレームを入れよう。守秘義務を守れない大人は最悪だ。




 そして、放課後。


「今日はすぐに帰宅しろ。聞いていると思うが部活も休みだ。残っている生徒は内申書に響くから覚悟しておけよ」


 HRの際に担任は生徒たちに圧をかける。

 生徒たちは浮足立っているように思えた。


「なあなあ柾、こっそり残ってみようぜ。なんかアイドル来るらしいわ」

「お、マジか。……もしかしたら運命の出会いってあるんじゃね?」

「柾ならあり得るわ。ちょっと適当に校舎回ろうぜ」


 HR中なのに騒がしい……。

 俺はこの後の段取りを頭の中で予習をす、る……?


 まて、まて、それはまずいだろ!? 

 心に中の声がここ最近で一番大きくなったような気がした――


 入口の扉から見知った顔がヒョコんと飛び出す。

 キョロキョロしてから俺を目が合う。そして、扉をガラガラっと開け放った。


「草たん〜〜!! 撮影の時間だよ! 迎えに来たよ!! といっ!」


 ハムスターのようにトコトコと素早く小走りで俺の方に向かってきた。

 この状況は人生50年(仮)の俺でも冷や汗が出る。


「草たん?」「草太?」「え、なんで?」「心音ちゃんだ……」


 そのままの勢いで俺の腕を掴んで離さない。教室の空気が固まってしまった。

 一応彼女はとても有名なアイドルだ。テレビにも出てて、俺のモデル業とは格が違う。


 彼女、清流心音せいりゅうここねとの出会いは渋谷の撮影所であった。

 初めは俺の事を見下していたが、彼女のストーカーを一緒に撃退して……、いや、この話はとても長くなる。

 今はそれよりもこの状況を……。


「あっ、そっか、草たんってこのクラスで無視されてるんだよね? ……はぁ……私、そういうの一番大嫌いなのよね」


「いや、無視されたおかげでのんびりとした学校生活が送れているからどうでもいい。違う、今はそんな話をしていない……」


「そっか、ならいっか。早く撮影行こ! 監督まってるよ。――わぁ、今日の草たんって大胆!」


 ……後処理は先生に任せよう。俺は清流の手を引っ張って教室を出た――




 *****



『中学ボクシング全国大会三位、三年山田草太君、ここに表彰します』


『全国学力テスト総合10以内、大変素晴らしい成績を収めた山田草太君をここに表彰します』


『手芸コンクール優勝――』


『美術コンクール――』


『中学料理コンテスト――』


 *****




 嵐のような撮影が終わり、修学旅行も終わり、夏が過ぎ、秋になり文化祭が終わり、クリスマスの時期となる。高校受験だ。


「そ、草太、心音ちゃんのサインもらえねえかな……?」

「あのさ、俺って実はお前の事すげえって思ってたんだよ」

「草太君、一緒に御飯食べよ!」


 クラスメイト以外から話しかけられる事が多くなった……。あの撮影の件があってからだ。

 なるべく当たり障りのない返事をして逃げる。それしか方法がなかった。

 自分の教室に逃げるのが最善策だ。あの教室のクラスメイトはたまにしか話しかけてこない。もうそういう雰囲気になっているんだ。


 学校へ行かない、という選択肢はなかった。反動というものの恐ろしさを知っている。毎日通っていれば人は飽きる。


 それに家よりも学校の方がマシだ。


 それに、みんな受験で忙しくなって、それどころではない。

 いつもどおりの時間に登校し、自分の席に座る。机の中をチェックすると見慣れない手紙があった。


 ふと視線を感じて顔を上げると、関口と平塚が顔をそらした。

 気にせず手紙の封を開ける。


『一年の頃、一人ぼっちだった漫研に入ってくれて嬉しかった。草太君はあんまり活動してくれなかったけど、週に一回は必ず来てくれて嬉しかった。その日が毎週楽しみだった。私は自分に自信が無くて、他人の目を気にするキモい私だけど……。こんな私にも普通に接してくれる草太君と一緒に部活できて良かったです。ずっと応援しています。それと、中学卒業しても――』


 ざっと目を通す。

 差出人は書いていない。だけど、それが誰かわかる。

 漫画研究部部長、白百合早苗しらゆりさなえ


 このクラスで数人のうちの一人、俺が無視された時、笑わず悲しそうな顔をしていた女の子。


 俺が漫画研究部に入ったのも――


『ね、ねえ、山田君、ま、漫画好き? あ、あ、あ、あのさ、漫研なら、漫画も読めるし、ほら、山田君絵もうまいし、その……、きょ、教室じゃないから、話、できる……よ』


 今でもはっきり覚えている。無視されて、頭がおかしくなった直後の俺と唯一普通に接してくれようとした女の子。

 あの時の白百合の足は震えていた。話しかけるのに勇気を出してくれたんだ。


 俺はその好意に甘えた。

 どんなに忙しくても週に一回漫研に通うようにしていた。


 この手紙の趣旨はいまいちわからないが、部長の心意気が伝わってくる素敵な手紙だ。

 添えてある俺の似顔絵もかなりの腕前だ。少し美化されすぎてないか? きっと夏コミで良い結果を出せたのだろう。……受験があるから冬は無理だろうが、来年の夏は手伝おう。


 手紙を少し読んでから机の上に置いて目を閉じる。

 ……なんだろう、とても嬉しい気持ちだ。こんな感覚は久しぶりだ。



 目を開けて手紙をしまおうとしたら、誰かの手が見えた――


「ふーん、草太君ってモテモテだね。……あのね、私も今日の放課後、ちょっと一緒に残ってほしいな。えへへ、大事な話があるんだ」


「平、塚?」


 平塚が手紙を盗った。

 何が行われたか理解出来なかった。


「えっと、この字は白百合さんだよね? へぇー、ちょっと地味でオタクって感じだよね? ねえねえ、これって迷惑じゃない? だって内容よくわからないし、草太君と釣り合わないし。ぷっ、ラブレターなのに名前書いてないじゃん」


「奈々子、ちょっとやめなさいって!」


 慌てた顔の関口が平塚を止めようとする。

 それでも平塚は手紙を返してくれなかった。


 教室で手紙を開けた俺のミスだ。だが、こんな事態になるなんて……。


「おっ、マジできめえな。ていうか、草太ってモデルだろ? 白百合とは合わねえだろ? それに草太って小学校の頃から奈々子ちゃんの事好きだったんだろ? なっ」


 風間柾が馴れ馴れしく声をかけてくる。

 まるで平塚の行動がこのクラスの呪縛を解いたかのように、一斉にみんな喋りだす。


「うわ……、草太可哀想」

「白百合はちょっとねえな」

「草太くんって心音ちゃんと付き合ってるんじゃなかったの?」

「草太! サインくれよ!」


 当の本人である白百合は……机に突っ伏していた。背中が上下している。あれは……泣いているんだ。嵐が過ぎ去るのを待っているんだ。


 このクラスで残りの学校生活を耐えるための準備をしているんだ。


「えっと、なになに……、ぶははっ、マジできめえって。草太はお前の違ってリア充だろ? なら俺達のグループに――」


 悪意は無い。無邪気なだけで人を傷つけると理解していない。

 本当に俺と話きっかけが欲しかったのかも知れない。お前がサッカーを本気でやっているのは知ってる。最後の試合に負けて泣いたのも知ってる。


 なぜ誰かを見下して、人とのつながりを持とうとするのだ? 

 それは……、悲しい事だよ……。


 多分、俺はモデルもボクシングも本気じゃなかった。己の肉体を精神を鍛えるための手段、お金を得るための手段としか思っていなかった。


 達成したら嬉しい。それ以上の感情は大きく動かなかった。


 違うんだ、人とのつながりが感情を動かすんだ。俺はボクシング仲間とそれを知った。心音から学んだ、部長たちとの穏やかな日々も感情を育んだんだ――


 努力というものは大切だ。経験が結果を導く。それだけじゃ人間は生きられない。課程の中で人とつながって関わって……、心も育まなければいけないんだ。


 その結果が他のクラスメイトからの挨拶であり、漫研での日々であり、この手紙であり、心音との友人関係だ。





 俺は立ち上がって風間の胸ぐらを掴んだ。


 怒気を抑えれない――いや、抑える必要はない。

 視線で殺してしまうほどの感情が溢れ出してくる。

 声が詰まって出ない。ただ、力を強く、強く、限界まで引き出して、胸ぐらを絞りあげた。


「草太……」


 妙に関口の声だけがはっきりと聞こえてくる。止めようとしたお前が悪いわけじゃない。


 暴力、停学、退学、先生から、親から、ジムのマスター、事務所から怒られる、そんなものはどうでも良かった。

 悪意に対して敵意で返すと禍根が残る。


 それでも――



 今、この瞬間、怒らなければ人間じゃない――怒らなければいけない時なんだ――



「風間……平塚……っ」


「や、やめ……」


「本当は自分でも理解しているんだろ? これがとてつもなく最悪な事だって……。人の痛みをわからない人間は……クズだ。本当は違うだろ? お前らは調子に乗りやすいが、悪人ではないはずだ。ちゃんと生きていればお前らなら輝けるはずだ。バカな事は金輪際やめろ。それに――」




 教室がどよめく。手を離すと風間は苦しそうに咳き込んだ。俺は手紙を取り返す。




「……この手紙をもらって嬉しくないわけがない!! こんなに心がこもってるんだ。もしもそれが本当にわからないなら……お前らは人間のクズだ」



 風間が咳き込みながらも怯えた目で何か考えている様子だった。

 平塚は焦燥に駆られたようにしゃべり倒す。


「お、おかしいよ! だって、草太君は私達の事無視するじゃん! せっかく気にかけてあげたり、話しかけてあげようとしてるのにさ! 私の事好きだったんでしょ? 今なら釣り合うから付き合ってあげてもいいと思ったのにさ……。暴力は幻滅だよ」


「……俺が無視していた? 俺が平塚の事が好きだった? 正直意味がわからない」


「だって、だって、関口や白百合ばっかり優しくしてさ、全然『私』と喋ってくれないし!」


 怒りはない。ただ、虚しさとわかり合え得ない悲しさだけが残る。

 だが、今はこの子と立ち向かわなければならない。ここがこの子の『分岐点』だ。トラウマは人の心に傷を残す。大人になってもそれは残るんだ。


「……奈々子……もう、やめようぜ。無視してた俺達が全部悪いんだ……」


「でも、でも、でも、でも!」


 風間が立ち上がって平塚を止めようとしていた。


 その時――白百合が平塚の前に立っていた。

 泣いているのに、目には強い意志の力を感じられた――




 *****




 白百合小百合。


 昔っからアニメが大好きだった。ゲームも好きで少女漫画も少年漫画も大好き。絶対に将来はクリエイターになりたいって思ってた。


『……なるほど、若いのに先を見ているな。流石部長だ。応援してるぞ』


『草太君……、おっさん臭いよ、その言い方。まっ、私に任せなさい! 草太君もいつか私レベルのイラストが書けるようになるよ!』


 週に一回しか来ない草太君。

 草太君は一年生の頃とは随分変わってしまった。だけど、根っこの部分は全然変わっていない。

 実は草太君の事が小学校の頃から気になっていた。


 漫画の話で盛り上がった事もあった。ゲームの話でも盛り上がった。


 どんどんすごくなっていく草太君を見て、私も頑張ろうと思えた。

 いつの間にか、草太君が来る日を楽しみにしている自分がいた。


 顔なんてどうでもいい。モデルや芸能人っぽい仕事をしているのもどうでもいい。


 この部室で、草太君と漫画やアニメの話や将来の夢を話しているのがすごく楽しかったんだ。大人びた草太君が子供みたいに戻る。

 すっごく魅力的なんだ。


 自分とは釣り合わないって百も承知。

 だけど、気持ちが抑えられなくて手紙を書いちゃった。



 教室がとんでもない事になっている。


 机に突っ伏して泣いている私は息が苦しくてどうしていいかわからない。

 私の手紙のせいで草太君がトラブルに巻き込まれてる。手紙を読まれるのはどうでもいい。草太君に迷惑をかけるのが嫌だ……。


 草太君の言葉が聞こえてきて――


「――この手紙をもらって嬉しくないわけがない! ――」


 ……言葉が勇気をくれる。

 変わらなきゃ駄目だ。

 私もこのままじゃ駄目なんだ……。


 お腹のそこから力が湧いてくる。

 釣り合わなかったら、釣り合うようになればいいんだ――


 顔をあげて涙を拭う。それでも涙は止まらない。足も震えている。

 元々ひどい顔だけど、もっとひどくなってるだろうね。


 ……アニメの女主人公みたいに強い女の子にはなれないけど――私になりに、もっと強く……。


 草太君に向かって意味不明な事を吐いている奈々子ちゃん。

 一度だけ漫画の話で盛り上がった事があった。自分とは違う存在だと思っていたのに、その時は普通の女の子に思えた。


 みんな間違えは起こすんだ。そのままじゃ駄目なんだ、すぐに、いますぐに、修正しないと――


 私も、強くなる。

 震える足を叩いて、ゆっくりと奈々子ちゃんの元へと歩く。


「白百合さん……?」


「平塚さん……、自分で無茶なこと言ってるのわかってるよね? だって、頭良いもんね。顔も綺麗だしクラスの人気者だし……、でもね、人の手紙を読みのは最低な事なんだよ。クラスのカーストとか関係ない、すっごく傷つくんだからね……」


「あ……、う、うん……で、でも……」


「ううん、違うの。もう起こった事は仕方ないから。……そういう時はね、謝って欲しいの。全部がゼロになるわけじゃないけど……、関係はぎくしゃくするけど……、それでも、何かが変わるから……」


 奈々子ちゃんは草太君をチラリと見た。

 草太君は何も言わずに頷く。


 そして、長い沈黙の後――小さな声で――


「白百合さん……ごめん、さない。草太君もごめん、私……」


 関口さんが泣き始めた奈々子ちゃんを教室の外に連れ出す。

 奈々子ちゃん、言い訳しなかった……。絶対すると思ってたのに……。


 クラスの空気は悪いまま。


 草太君がポツリとつぶやく。


「……恨みに変換されるか、もしくは浄化されるか。時間だけが正解を知っているだろう」


 ……えっと、やっぱりおじさん臭いよね?


 なんか、おかしくなってきちゃった。泣いてるのに笑っちゃった……。

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