最後の性戦 タツと愉快な家族達〜タクシーで家に帰りたい。帰りにうどん食って。
ー夫・ヒロの話ー
何でなんだ、何故上手くいかない。
俺が間男と関わりたいのは、常識から外れたサイコパスな彼らを肉体と精神の両面によるトレーニングで厚生させ、目が真っ直ぐな状態で『更生して頂いて!感謝しています!ありがとうございました!』って、真っ直ぐ前を見てるけど、俺と目を合わせない、何処か遠くを見たまま、直立不動で動かない。
そんな綺麗な間男にしたいだけなのに…俺の元カノを寝取ったネトは意味不明な煽りをしたと思ったらいきなり土下座、その他にも見つけてはタツがドリフみたいにして終わる。
やっと見つけたツカサはグニャグニャに曲がった鉄骨みたいでやりがいがあったのにサトルがへし折って粉々にした。
その勢いで龍博の女を寝取った奴までへし折った。俺の周りにはドリフみたいに馬鹿のオチか、再起不能にしか出来ないのか?
タツに昔、言ったんだ…相手を再起不能にしか出来ない俺は、お前みたいに闘った後に感謝しあえるような、そんな武術が出来る人になりたいって、お前は一緒に頑張ろうって言ってくれたな。
だから間男にも感謝を知って欲しくて…なのにお前ら、サトルもそうだが再起不能にしか…しねぇじゃねぇか…ウソつき…そんな事を倒れながら思った…
後日、タツに『それ、試合の話だから』と言われた…クソ…
ー散華の憧れー
物心つく時から知ってる、口には出さなかったけど…
サトルさんはヒーローで、いつも格好良かった。
名乗り口上もサトルさんのパクリだ。
何も気持ちは恋だけじゃない、私があの母親なのに女子力が高いのもサトルさんのおかげだ。
そのおかげで紆余曲折あったが愛する人、無太郎と一緒になれた。
しかも二人とも仕事で世話になっている。
皆…まぁ婆ちゃんがよく騒いでるけど、サトルオークって要は風○でしょ?私は無太郎に満足してもらいたいから嫌だけど、サトルさんは仕方無いと思う。
ヒーローは皆のモノだから。
以前ハイヤーで送っていた時に言っていた。
『散華ちゃん、俺というヒーローに憧れるのは良いけど、ヒーローと言うのは孤独だ。と言っても俺の場合、3回寝取られただけ、それで孤独になった。だから俺みたいになっちゃいけないよ?そもそもヒーローじゃねぇな、ただの孤独だ。強いて言うなら俺以外の人が孤独になるのは良くないな、当たり前だけど』
違うね、サトルさん。
サトルさんは孤独な人のヒーローなんだよ。
馴染めない人、突出した人、本当は寂しい人…そして罪を犯した人。
どんなになっても許さない、悪も正義も、何もかも許さない、許さないという行為は多分、神にしか出来ない事だ。
だって人は、何処かで許してしまっているから…
『そんなわけでぇええええ!婆ちゃん勝負だァ!』
何がそんな訳なのか?分かりきっている。
サトルさんに救われた、サトルさんへの恩義がある、そして、サトルさんみたいになって無太郎を守りたい。そう、娼館獣の人達は皆…
『やめなさい!おじいちゃんと孫はデッドスポット、そんな物語は無いわ!』
『いや、ある!若いから!』
『ハァああ!?おばあちゃんを馬鹿にするのはやめなさい!』
『サトルさんの前でおばあちゃんとか言ってる時点でどうなのかな?かな?』
『カアアアアアアアアアアアアアア!?!?』
正直、婆ちゃんにも勝った事が無い。
母さんより弱いからって、多分母さんとかおかしな人を除けば婆ちゃんが世界で一番強い。
でも、私には無太郎がいる。夫がいる。
もう、昔の様に、悪い奴に誑かされない。
無太郎のおかげで限界を超える、ヒーローになれる。
婆ちゃんを超えて、私は無太郎を守れるヒーローになる。
『散華必勝!無太郎と共に勝つ!』
『私は散華!またの名をバーストフォックス!無太郎の【門】と共に!いざ参るッ!』
―――――――――――――――――――――――
―そしてタツ―
ドンドンドンドン!ガシャーッッッ!ガンガラガッシャッ!
『我々人類皆、サトルオークの股の下ですわ!意味はおわかりになって!?』
『ひっひいいいい!!!』『たすけてええええ!!』
『フハハハ!サトルオークの股の下より下にひれ伏せ愚民共!』
興奮して威嚇しているサトルの女共と怯えるその他。
『お前は俺をNeverSayDai!ISay飼い慣らす!狂ってるならもう幸せな愛にNever嫉妬!汚ねぇなメイプルBullshit!』
「タクシー!」
そして空いてる手をラッパーみたいにシャカシャカさせながらカーディを串刺しにして前進するキレ散らかした、何も見えない聞こえない意味わからないのサトル馬鹿。
頭上で発光させたり周りに毒ガスみたいなの撒き散らしたり発砲したりとやりたい放題。
そして私は…
「ヘイッ!タァークシィッ!」
私は高らかに手を挙げタクシー運転手をしている散華に発信する、この馬鹿の運動会からの脱出を試みるしか生きる道はない。アプリでしか呼んだ事無いから止め方が分からん。
勿論、もう片手は逃げないように『離せっ!』と煩い人身御供専用アイドル・シャーの腕を掴んでいる。
とにかくこの建物の車寄せに付けて貰い、急いでる会社の社長の様に逃げ組むつもりだ。実際、社長だし。
散華は馬鹿だから、どこ行くにも大きいワンボックスの社用車で来ている、それは間違いない。
『無太郎、もっと…もっと唇の中を掻き回してん♥』
『ん…でも良いの?何か大変そうだけど…』
『良いの良いの、サトルさんと母さんいるから』
クソタクシー運転手は何を思ったか旦那とディープキスしている。
モロヘイヤ交通に入った時点でヤバいと思ったが…
「ヘイッ!タークシィャ゙ッ!ヘィイッ!聞けっ貴様!」
【パンッ!】
私は近くにある石を散華の尻に思いっきり投げつけながら、散華ドライバーにお前は空車だ、乗せろと私を認識させる…ドライバーは常に手揚げしている客を意識しなければならない。
『あふっ♥だからぁ…お尻はぁ…帰ってから♥はむはむ』
『いや…ん…何か石が…んむ…』
「クゥウソ!ヘァッッ!タアァァ゙クシッ!!アアォ゙ッ!ガッデぇ゙ム!」
『煩いタツァッ!何いってんのっ!?離してってっ!』
声がデカいのはお前だよシャー…
我が娘、タクシードライバー散華。
無太郎と言うボンヤリしたすぐ声が裏返るマㇲォ゙みたいな婿と言う名のお手伝いロボを手に入れたと思ったらすぐ、サトル軍に離反した。
挙げ句、散華はヒロの会社で事務してると思ったら急にタクシードライバーになるとか抜かし、本部長何とかになったサトルの専属ハイヤーになり月収が倍に…それズルだろ、もっと駅の周りぐるぐる回れよ、お巡りみたいに。
何が気に入らないってモロヘイヤ交通と言う地元の悪名高き(タツのみ)タクシー会社の所属だからだ。
お前はモヒカンで少女を救うタクシードライバーにでもなるつもりか?
モロヘイヤ交通…私がアプリで呼ぶと絶対来る。ヒロ曰く『他の所でブラックになってんじゃね?』とか言われたがそんな話じゃない。
秀ジイのいる整骨院行くのに、呼んだ現場に咥えタバコで登場、このご時世、フレッシュマンが接遇に必死になっているのにまるで昭和のゴロツキ…そして私の前に急ブレーキで止まり、自動ドアで私をドアパン…『いてぇよ馬鹿、ツバサ交通を見習えウンコ、早く病院に行け』と言うと『ヤベェ、馬鹿のデカいねぇちゃんじゃん、クセぇんだよな』とお返事を頂きました。
ドアサービスどころか人間としてサービスがなってない。
私は社長だから我慢して『私は社長だぞ?良いからいつもの病院回せ』と言うと数分後、着いたのが【犬山精神病院】…挙げ句、私がキレて『おい!テメェふざけんな!頭がおかしいのはお前【バン】ぐあ!?』と苦情の為再度乗ろうとしたらドアを閉め私を挟んだ。
そして危ないからやめろとか逆ギレ…挙げ句、モロヘイヤのHPには【これがカスハラだ!】とAVみたいに目にモザイクかけて、片足上げた大股開きで叫んでいる私を貼り出し例に使うという愚行を…
『完全に脱力している!あれは母さんの本気だ!私も本気出すよ婆ちゃん!』
散華が何か叫んだ、意識が飛んでいた。
タクシーと叫ぶ気力も失せてる。何でババアと絡んでんだ。
モロヘイヤのせいだ。散華は何言ってるんだ。確かに本気でサトルに引いている、お前は早く車を回せ。
前を見ると龍博の彼女?なのか知らんがミヨを突き刺しながら進んですぐ捨てた…マジで即死するオブジェクトみて〜だな、私は関わりたく無い。
『ざあああんげえええ!おじいいちゃんはだめええええええ!』
婆さんが獣化した、四つん這いにって周りに圧かけまくり周りの空気を真空状態にしている…あんな技知らんが?
娘にも教えて無い秘密の技を孫に出す、大人気無い、好々爺とは真逆のババア…救えない。
『無太郎を守る異なる世界の者達よ!今こそ私に力を!モード【無散華】発動!!』
ファンタジーだな、もう。
散華の周りに大量の爆破と火柱が上がり婆さんは片っ端から凍らせていく。その中で殴り合う二人…
周りもドン引きと言うか…
『散華!引きなさい!おじいちゃんと孫は駄目だと何度言ったら…!!』
『うおおお!?婆ちゃんつえぇぇ!?無太郎モードでも無理だ!ヤバヤバ!!あ!?サトルさん終わったよ!早く行ってあげて!』
『え!?』
サトルは意味不明な言いがかりをつけ、変身して誤魔化そうとした母ちゃんを突き刺した。
今度は母ちゃんを突き刺しながら進む。こちらへ。
チラッと見えたけど野球バットじゃん…あんなん絶対、嫌なんだが…大きければ良いと勘違いした中学生かな?女はそんな事、マジで思ってないから。
それ、NTRモノに出てくるセ○クス中毒女だけだから、それより多分、大半が顔か金かメンタル力強さか優しさを持った男が好きだから。NTRされたら原因ち○こじゃないから。
『おがぁっ!♥おびょびょおほっ♥うぎぎっ♥』
母の凄いアヘ顔…更には痙攣と言うかサトルの股間を軸に激しく動き回るモンスター・セツコ。
思い出せば、サトルと出会ってからぶっ壊れが加速したんだよな…
サトルも私の知らぬ間に、勝手に現場監督しながら母ちゃんのコールセンターで働いてな、母ちゃんが『今日、サトル君どうだった?』とか聞いてくるから『知らんよ、会ってない』って言ったら急にキレて『役立たずっ!』とか言うからムカついて気絶する威力でぶん殴ったりしたな…
挙げ句、セフォルニアだっけ?勝手にVTuberだか配信者になっててな、変な変身ヒロインの格好で『サトル君はサトルオークに操られていて、サトル君に愛する私がサトルオークにやられていると誤解されたらきっとサトル君はサトルオークに心を壊されてしまうわ、だからサトル君を…』みたいな滑舌の悪いプロレスラーみたいな話を延々とするから『いや、それサトルじゃん』って言ってら『役立たずっ!』って言うから正気に戻そうと気絶する威力でぶん殴ったりしたな…治らないし…当時は愛されてないし…
そもそもVTuberじゃねぇしな。本人がコスプレして惡そうな奴を見つけて殴る蹴る、門下生が変装してそれを殴る蹴る、ヒロから情報を貰いヤンキーの溜まり場に行って殴る蹴る、警察に金持ちのパトロンがバックで手を回してるから捕まらない、終わったらその足でサトルに他人を装って事故のフリしてエロい事しにいく、それを動画配信(生配信はセフォルニア目線、後から監視カメラ等)付いてる呼び名が【私人処刑系MeTuberセフォルニア】だからな。後半、サトルの顔思いっきり出てたし。
まぁ、喧嘩の強い半グレの喧嘩とエロの配信動画とやってる事が変わらない、いや、変態が自分勝手にいきなり突っ込んでくる分、余計タチがわる…
『タツァ!来るから!もう来るから!離してって!アアアアアアア!!!』
何が来るんだよ、貞子か?
と、思ったら婆さんは射程内に入っていた様で両手で肩掴もうとしてきたから避けた…ら、シャーが捕まった…
『まずは一発目えええ!!』『きゃひいいい♥♥』
『ギャァァァ!!私ですっ!シアです!セツコさん!私はし『オエエエエエエエエエ♥♥♥』
両肩を掴んでシアに壮絶な量のゲ■をかけた。
この時代、ゲ■チューなんてものが流行っているが、マジでキツイからな。アレ。
多分サトルが出したんだ、おしくら饅頭システムでゲ■出たな…
完全に目が死んだシャー…母親がすいません…
とりあえず触りたくないから母ちゃんの腹を思いっきり蹴り上げた。
『オブうううう!?タアアアツウウウウウ!!!』
何か下半身がモンスター(サトル)みたいになってる、ロープレのラスボスみたいな母ちゃんにターゲットにされた…と思ったら螳螂拳みたいな貫手みたいな動きで空気を凍らせながら打ってきたから全部足で弾いた、汚いから。
サトルの頭の上で『た、タカジョー…』とか言いながら隙を見て何かしようとしてるから足で弾きながら頭の上の奴に寸止めで何回も掌底をかます。
母ちゃんみたいに殺意モリモリできたら当てるけど何かビビってるしなぁ…
『あが♥おぐ♥ギイ♥ごあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!♥♥♥♥』
母ちゃんは私に蹴られながらサトルとヤると言う曲芸みたいな事をした結果、壊れた。
散華タクシーは…まだ車両にも向かってねぇ…動いてねぇ…クソ役立たずが…
『ま、まるで宗教画だ…神対神…この世界の戦いは何処に行くの…か?』
『母さんは世界と繋がっている…何処にでも裁きを下す拳を放つ…しかしサトルさんは世界そのもの…凄いな…ワクワクするぅ…』
なんか知らんおっさんと散華が解説みたいなのしたが、行くのは家だよ。家に帰りたいんだよ。タァクシッ!
サトルもスッキリしたんだろ?じゃあ帰れよ。
サトルの中二眼だっけ?ダボダボ血が流れてる…コイツ馬鹿だな、興奮したら治らないって言われてんのに○俗行ってりゃ世話無いよ…
ズル…
サトルの眼帯みたいなのが外れた。
コイツ…状況何も分かってねぇ…知ってるぞ!コイツの顔!どうして良いかわからない顔だ!
お前が責任取れよ!?私は知らんぞ!?
『ぐわははは!我が娘よ!』
何がおかしいんだよ…耳元で小さい声で言いやがった…
「状況が全然分からない…助けてくれ…上司命令だ、こちらには全部お前にせいにする覚悟もある」
出た…出たよ…いつも私が悪いみたいにしてるけど、コイツも大概…
「ふざけんな!卑怯だぞテメェエエエエエッッッ!!!」
と叫ばざる得ない。やってられない。小声でサトルが喋り続ける。そして私は叫ぶ…
『とりあえず全部置いて逃げたい…誰か車持ってるやついない?』
「ヘィイ!!タァクシッっ!ゲッッツ!」
私の行動に気付いたのかサトルが動いた。無太郎を手で呼ぶ…
『ボソ…こうなったのはカエデのせいだ、無太郎、カエデにこの場を何とかさせろ。お前ら俺の秘書だろうが?何とかしろ、あ、お前は来い、カエデに伝えろ、何とかしろって言え』
小声で話したかと思えば今度は急にでかい声を出した。散華に向かって…
『オーゲェ!ハイヤァー回せぇっ!』
『あ、はい!』
『俺とタツの間には誰にも立てんっ!付き添い無用!暫しまていっ!』
ハイヤーって言えば良かったんですか!?
サトルが歩き出すのに合わせて外へ向かう、睨み合いながら…そして全員の視界から私達二人が消えた時瞬間に…二人で散華の高級ワンボックス…アルファ○ドに向かって走った…散華の旦那、無太郎の声が聞こえる。
『この人達…本当にどうしょもねぇな…』
※とりあえず出してしまいました…
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