真のヒロインがこの有様なら、旧ヒロインが追放される事は無い
雪虎さん、タツの母親…最初はヒロと仕事帰りにちょっと飲む約束してたから家に行った時に、たまたま居た。
それが初めての出会いだった。
最初は綺麗…というよりかは幼い感じでヒロと言うよりかはタツに似てるので、タツの妹かと思った。
まぁ、タツは顔は良いと思う。ただ、俺は一ミリも興味の無い中性的な顔だ。
それよりも少女に近い…散華ちゃんが大きくなったらこうなるのかなと思ったり…とにかく可愛い子だと思った。
『あれこの子は?』
『あぁ
何で気付かないのかなぁ、俺は…あれは後悔している。
ちょうどカエデと別れて海外行って、人との距離感がバグってる時だったな。
子供が欲しかったけど自分には無理だと思ってたから、散華ちゃんとかにもそうだけど子供が可愛くて仕方が無かった。
『あら、こんにちは。ヒロの友達?』
『こんにちは!始めまして!いきなりなんですが、ちょっとハグしていい?いや、スゲェ可愛いから』
そして距離感が…海外では結構OKだったし…一応聞いたし…俺彼女いねえし子供なら彼氏いねぇだろ的な?…いや、言い訳だ…だって凄い人懐っこい笑顔向けるから…
『ん?良いですよ?どうぞ…え!?』
俺は抱きしめた時に気付いた。
これはまた言い訳だが、雪虎さんは胸が無いし、幼いしワンピースだった。
実は椅子に座っているのに気づかなかった。
130センチぐらいの成人女性なんているわけ無いと思っていたから。
『あ~やっぱり可愛いし温かいわ!あぁ…子供欲しかったなぁ…あぁ子供欲し…い…え?…』
まず抱き心地が大人だった。
胸はほぼないがちゃんとくびれていて肉付きもある。ちょっと固いけど。
そして椅子から立ち上がるとまぁ俺が170半ばぐらい何だが頭一個分ぐらい…160ちょっとある女性を、普通に抱きしめていた。
やべぇと思ったが時すでに遅し。何故か俺の膝に股から乗っかる様に密着し、抱きしめ返されていた。
『くっ…♥んふう♥しゅご♥おと…こ…にほ…ひ♥』
それから1分位経って離れる時には丁寧に…
『すいません、ありがとうございます。こんな自分の我儘聞いて貰って本当に、本当にありがとうございます』
と、頭を90度に下げ、仕事場で心からの感謝と謝罪の気持ちを表す時と同じ対応をした。
離れる時に『あっ………』と手を伸ばしたのが忘れられない。
その後『いえいえ、ごゆっくり』と笑っていたが、ふと小さい声で『終わっちゃった…』と言っていた声が耳から離れない。
その後に聞いた、雪虎さんの話。
タツとセツコさんの母娘は犬猿…そして揉める時は龍と虎が揉めるぐらい滅茶苦茶になるらしい。
決して仲は悪くないのだが、致命的に考え方が合わない…話しを聞く限り、別れた旦那さんに原因があるっぽい。
タツノリさんって言うのか?お見合いで出会った、良い家柄の遊び人の旦那。
顔は良いが若い時からナンパ、風俗、キャバ、博打、飲む打つ買うと、大人の遊びは何でもござれ、まさに昭和のギャンブラーの様な人だらしい。
友達だったら面白いだろうな、結婚とか、絶対するべきではないタイプ。
つまり、残念ながらお見合いガチャが外れた様だ。
セツコさんは自分も藤原家という名家だが、直系ではなく実は養子だ。
問題ばかり起こし、コミュニケーションが苦手な上に、更に言えば養子だった事もあってお互い厄介払いでの結婚だった。
後、タツが嘘だと言っていた寧々子ちゃんの話だから眉唾だけど、13歳ぐらいまで北極圏からロシアのあたり転々としていて?北側の報道されない内戦地域をウロウロ?北方領土の辺りで全裸で魚を食ってる所を藤原家が回収して養子にしたとか?…
で、2年程常識を教えたが覚えが悪く、暴れると手がつけられ無いから、武術で有名な阿修羅家とお見合いさせて何とかしようとして失敗したとか。
あの母娘は未だに社会情勢を変える力…要はその気になれば証拠無く人を消せる実力があるから腫れ物扱いらしい。
それはタツも同じ様に見られてるらしいけど…
まぁしないわな、本人と関われば分かる。
一回、タツに聞いたんだな。
『お前、その気になったらバレないで人殺せるんだろ?凄えな』
『何故、知らない人を殺すんですか?お前、病院行け、精神疾患を患っていますよ?』
『お前、その気になったら一国の軍隊に勝てるんだろ?凄いじゃん、勝ってこいよ』
『町の道場一、貞淑な女が何故軍隊と戦う?そういう噂で人を追い込むのが風評被害、お前の事はデジタル警察にチクる』
『この間の東京湾、あれ本物の隕石落下で全部食い止めたんだろ?英雄じゃん、ドヤれよ』
『VRゲームの話を現実に持ち込む馬鹿共がいるが、そうやってノセて、どや顔したら笑うつもりなんだろ?本当に性格が悪い奴が多い、ミエリーと一緒、斬るんじゃなかったのか?』
てなもんで、まぁ本人も無理って言ってるし不必要な力はかえって要らんわな。
話が戻るが何でそんな人がコールセンターで契約社員の管理者やってんだと思ったが、前の旦那さんがクズ過ぎて、しかも子供もいるしで、なんやかんやでズレた社会性は身につけたらしい…
それを言ったらタツも同じだしな。何かヒロのおかげで社会復帰したらしいし…いや、アイツは元ヤクザが母体の建設会社の社長たから違うな。
とか思ってたらコールセンターに着いた。
商業ビルの一角にあるセンター、退院してから数日しか経ってないのに俺はめでたくリーダーになった。と言うか今までリーダーがいなかった。
SVの下、つまりセツコさんの直属の部下である。夕方から5時間しか出ないが(笑)
朝勤務と夕方勤務が入れ替わり、少ない人数しかいない。
「皆さんおはようございまーす!」
「アハハ、木山君、もう夕方だよ(笑)おはよう!」
「頭は今起きました(笑)美味しい店見つけたんでクッキー買ってきました、休憩所に置いたんで食って下さい」
おばちゃん達をクソみたいな言っても言わなくて良いレベルの冗談を言って和ます、貢物を用意する、にこやかな笑顔、これも現場を転がすテクニックだ。
「セツコさん!おはよーございまーす!」
「あっ!あぁ…サトル君…おはよう…」
そしてもう夕方だけど、おはようございますと言う俺のクソ挨拶に反応が無い…明らかに入った時から気付いていたのに、今気付いたかのような反応…そして想い詰まった悲壮感丸出しの顔…つまり…
「セツコさん、疲れてますねぇ、じゃあ俺やる事やっちゃうんで後で指示下さいね〜」
「あ、うんうん、大丈夫大丈夫、じゃあ今日はクライアントにメール送ってみようか」
「分かりました、頑張ります!」
………………………
仕事も終わり皆が帰っていく…さぁここからだ。
「なんかあったんですか?」
「さ、サトル君に言う事じゃ無いんだけど…ほら…うぅ…ひぐっ」
泣き出した…まぁ何となく察しがつく。
セツコさんが指差す画面の先、個人メッセージの表示。
『クビにしたいならハッキリ言えばいいじゃないですか?気に入らないなら遠回しに言わないで…(以下、長文)』
出たよ、おばちゃんの管理職殺し。
おばちゃんを30人集めると一人は混入する平和を愛さぬ革命家みたいな人がいる。
ちょっと注意すると【
俺はこれを処理…と言うか無効化するのが仕事だと思っている。
前のコールセンターでもそればっかりだ。
人をまとめるだけ、だけど居ないと崩壊する。
でも、そんな仕事、人と関わるのが結構好きだから楽しんでやっている。
昔、正社員の声がかかった時に言われた。
正社員は経営の話だ、だから本社に異動しろと。
つまりそんな現場単位に向き合うのではなく、数字を管理する仕事をしろと。それは嫌だと断った。
だからカエデにちゃんとしないのかな?って思われたのも事実だ…
今は本業が、一応親父会社の正社員で、木村建設への出向職員、仕事はしてねぇけど…でも、立場はちゃんとしてると思うが…とにかくセツコさんだ。
「セツコさんは頑張ってますよ、俺が何とかしますから、ね」
「さ、サトル君、うん、ありがとう…いつもごめんね」
何とかするってもな、要は若い?そこまで若くはねぇが、革命家みてぇなおばちゃんは大概、男への免疫力が無い。そのおばちゃんとの折衝や指導を全部俺がする。この際、俺の全力の人当たりの良さと、思っても無いのに口から出る優しさと、リスペクト100%(嘘)の事を全力で言う。
更におばちゃんにセツコさんも頑張ってますけどね、みたいな常識的な話をしつつ、革命家の気持ちも分かるみたいな事を言う。
セツコさんに、指導は平和なおばちゃんだけにさせて、革命家とは仕事の話はさせず雑談だけさせる。するとまぁ普通に話す様になる。
要は革命家のセツコさんへの革命理由が『仕事の事でお前にだけは言われたくねぇ』だけだからだ。
だから俺が間に入って一丁あがり、それだけ、それだけだ。
何でそんな事をが分かるかと言うと、それで入院する前は回ってたから。
俺はパートでたまにやってる程度だったのに、居なくなった途端にコレだ。
セツコさんに教えてた奴も良くなかった。
聞いた話によると初老近いおっさん、セクハラしつつ俺は管理をパワー(ハラスメント)でやってきたみたいな指導をセツコさんにした様だ。
その指導、セツコさんがパートにやるとただのパワハラ、男の時は怖かったからしなかったが、つまり女性がやると革命家は革命を起こす。
「…………ねぇサトル君?聞いてる?」
「ん?なんですか?」
「いや、お礼にご飯だけでもどうかなーって。今日ヒロ君、家にいるからご飯作らなくても大丈夫だし?」
ちなみに何か4世帯住宅みたいになってる根多家の料理はヒロか、ヒロの母親が担当している。
つまりこの人に炊事の権限が無いのは知っているからご飯作る必要は無いと思うけどまぁいいや。
「良いですよ、ちょっと行きたい店があるから一緒に行きませんか?」
「え!?え、あ!うん!楽しみだな♥」
知り合いの店…ヒロから紹介して貰った大きなクラブのある建物に入ってる小さなbar。
オーナーとマスターがヒロとタツに助けられたってんで、ヒロの紹介だとテーブル代がタダになる。
メイプルちゃんの時は未成年?だから使わなかったけどもうセツコさん、もう大人だしな。
クラブの方は比較的新しい若者向けの音楽が流れているが、ここのマスターは古い音楽を好む為、年齢層が高めの店だ。
「ふわぁ!?サトル君、お洒落な店知ってるねぇ?あ、この曲聴いたことある、懐かしいなぁ」
「ヒロの知り合いの店ですよ、良い曲を選曲するんで良く来てます。それに秘密は守ってくれるんで。一緒に食事なんてするとタツがうるさいでしょ?」
「へぇ~…あ、でも仕事の時に龍虎の話は駄目だよ?公私混同…家での話は二人と時は駄目、約束でしょ?」
少し頬をふくらまして不満を口にする…そんな約束したっけ?
「あ!忘れてる〜?もう!今日は奢って貰っちゃおうかな!」
「ハハハ、ごめんごめん!まぁまぁ座って座って(笑)すいません、今日は夕飯だからいつものやつ、2つ」
さて、偉そうに普段言わない「いつものやつ2つ」をかます、この店の名物のハンバーガーが来る前に一つ確認、何故こんなトレンディドラマみたいな事をしているかと言うと…俺なりのメンヘラ検定…後は事実確認だ。
どうやらタツいわく、セツコさんはAV出てるらしい。
まぁ出てたら巨乳フェチじゃない限りDownloadするだろうな、だって顔は良いもの。
ちげぇ、俺のせいでそんな如何わしい事になってるとは思ってないが確認したいのは確かで…
「…だからね、私も違うと思うんだけど、でもやっぱり…」
「セツコさんの苦しみ、分かりますよ、うんうん」
何か話しているが生産性と答えのない謎の問答が女子は好きだ、だから俺がやる事は一択!
『俺は何でも理解出来る、分かリますよ』
と言う、何の答えにもなっていない返事一択だ。
普通であれば『ナめてんのか?お前』となる所だがメンヘラは違う。
―彼は分かってくれている…彼なら…私の全てを―
と言う、謎の思考誘導される、恐ろしいな…
そしてセツコさんは…
「サトル君って私の事、何でも知ってるよね…嬉しいな♥」
…つまりメンヘラだ。
さぁ来た、ここからだ。
俺は本来、一刻も早く後ろ向きに逃げなければいけない。メンヘラだからだ。
タツはこういう時に凄いと思う。あいつはどんな手を使ってでも逃げる。
寧々子ちゃんに聞かれた、どうやってタツを倒しているのか?と。
簡単だ。囲いを作って狭める、するとシャケみたいに飛び上がってそのまま去っていく。
そもそも俺は一度も倒してない、現場で50メートル近い高さから段差を転ぶみたいにフッと落ちる様な奴を倒せる訳無い。
だから、勝利宣言を背中に浴びせる…『逃げるな』…と…それだけ…
「ね!ねぇ…サトル君ってさ、どうしてそんなに優しいの?」
「アハハ、優しいですか?そんな事無いと思いますけど」
「そう?だっていつも助けてくれるしさ、今日だって…私…勘違いしちゃいそうだよ…」
上目遣いで見てくる…やべぇ…
「私、本気に…くっちゅん!あうあ…」
「空調効いてますね、はい、どうぞ?」
「あ、あ!?ありがと…あ♥んうぅん♥スンスン」
肩の出ているセーターを着ているセツコさんに、俺の上着をかけてあげる…この人…タツ人脈でモデルさんとかからお古貰ってるからやたら良い服着てるんだよな…てゆーか何とかグダグダになったが顔がやべぇい。
メスの顔だ、オラのジャケット羽織りつつ匂いを嗅いでるこの女はメスの顔してるだよ…と田舎風に言ってみる。
「じゃあそろそろ行きましょうか?マスター、付けといてくれ!タツに!」
「え?マジで!?」「嘘、今度払うから」
「ほら行こう、セツコさん…!?」「うん…」
無言で恋人繋ぎしてきた…これは…
思い出して見れば…いつもそう。
この人は食事に行こう、飲みに行こうと言って、トレンディドラマばりの誘惑(寸止め)を繰り返す。
恋愛偏差値の低い俺でも分かる。この人は、下手だ。
何となく、タツは突っ込んでくる牛みたいな愛情表現をしているが元はそういう生き物なんだろうな、母娘だし。
でも反面教師というか、親のプライドなのか、こうはなっちゃいけないと言う気持ちが、わけのわからない近付いたらいけない空気を晒しだす。
おばちゃん達から聞いた、若い男が入るといつもこう。
明らかにトラップ感のある誘惑、バツイチ、これ手を出したら俺のせいになるぞ感丸出しの行動。
そして若い男子が辞める、それを責められる…を繰り返し孤立する…メンヘラが加速…頭が…弱い…タツだ…
タツのAVデビューの話は多分勘違いだろうけど、マジで速攻、風俗沼とかに落ちそうだな…
「本当に…色々あっただろうけど…悪い男に引っかからなくて良かったですね」
俺は軽い気持ちで、尚且つ一線を引くように笑いながら言った…言ったのに…何でそんな思い詰めた顔を?
「うお!?」ぐいいいい!バタン!!
「ハァハァ…ん(ゴクリ)ほ、ほんき!本気だもん!あの人達(おばちゃん)から何聞いたか知らないけど!本気で好きになったの!本当だよ!エッチングだってしてない!信じてよ!」
俺はびっくりした、何故なら通りすがりにあった電話ボックスにねじ込まれたからだ。
タツは良く、高校時代にロッカーにヒロを押し込めるという狂った行動で話題になったが…母親になると公衆電話か、繁華街の。
外から丸見えですが?
後、エッチしてないは無いだろう。タツ生んだんだから(笑)
何故か公衆電話を使い凄まじい速度で何処かに電話し始めた。
ガチャん!タタタタン、タタタタン…プルル〜プルルル〜
『はい、根多ですが?』
『輝夜(ヒロの母親)さん!?今日は私帰りませ【ガチャーン】
俺は電話を止めた。巻き込み事故は良くない、共犯者を増やすのは良くない。
ヒロの母ちゃんはタツが褒める通り、人の良い母ちゃんだ。こんなクソみたいなトレンディドラマに…
「セツコさん、今日は違うわ、落ち着いブフッ!?」
「今日とか♥んはぁ…明日とかじゃなんん♥チュバ…今なのぉ♥私の…」
俺に密着し唇を奪い壁に押し当て拘束する。
そして俺の大きめのジャケットを肩から羽織っているが、上手い事、外に見えないように、俺にしか見えない様にプリーツスカートをたくし上げた。
「ね?♥お願い♥彼女にして欲しいなんて思わないから?重い事言わないよ?♥」
そういう問題じゃない、まずここは電話ボックス、ホテルじゃない。
施工完了セレモニーでやらかした俺が言う事ではないが、こんな企画モノみたいなのは望んでいないし、電話ボックスのガラスはマジックミラーじゃない。
こんな時に見えてはいけない者がいた。
いけない、お前だけはいけない…例えば…
カエデだったら…見つかってもどうでも良い。
秘書としてチョロチョロしてるがアイツとは終わったから。
しかし別の意味でコイツだけは…外の声が聞こえる…
『なぁタツ!頼むよ!一万で良いから!な?稼いでんだろ?社長だし!』
『うるせーし、親父は黙ってろし、今良い所だし?ふーん(笑)関係無い…ねぇ?』
ギャル男みてぇなおっさんと女、女が親父と言っていた。ヤバいのが繋がる、混ぜるな危険が…
女がニチャアッと笑った…先日、あれだけ俺は関係無いと言った矢先…俺はコイツと友達だ。
しかし、良くコイツと付き合ってるだ、お似合いだなんて言われてたが…それは勘違い…
友人でありながら圧倒的な敵、弱みを一切見せてはいけない悪。それがタ…『こんばんわぁ?公衆一番、テレクラ二番、三時の何?それは文明開化?』
キィー…
「お願い♥すきなのぉ!♥始めて!こんなの始めてなのぉ!♥サトルくぅん♥お願いぃ!♥」
グィィグィィィ
公衆電話を開けながらクソみたいなクイズを出すタツ…
セツコさんは脳が吹っ飛んでるのか、お願いしながらゴリ押すスタイルで気付いていない…上から見ると、膝下までのブーツまでストッキングとパンツが下がっていて、水滴が飛び散っている…娘が真横にいるのに…
「ウオアアアアアアアアアッッッ!!!」
俺は雄叫びをあげながらセツコさんのストッキングを上げ、その勢いで相撲の様にセツコさんを持ち上げ、転がるように電話ボックスが出た。
「にげににゃいねぇ♥しゅうきゅぅ♥レロレロレロレロ」
倒れた拍子に四つん這いで俺にのしかかりディープキスを続けるセツコさん…後ろには…
「お義母さん?母、藤原雪虎がやりました、えぇ、電話ボックスで、親父の前で、今風に言うとNTRmini、えぇ、間違いありません」
「セツコ…セツコなのか!?セツコが男と…」
元旦那、娘、俺が間男!?そんな状況で何が始まるのか…ろくなもんじゃない事は確かだ。
※ろくな展開じゃないですね、何処かで区切るかも知れせんぬ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます