閑話〜ざまぁ②他人事の視点【タツ】他人の恋愛って、本当に馬鹿みたいで口出したくなるし、間男は光らない。

 思い出してみる。

 サトルというサドルみたいな踏まれる為に生まれた様な男が、女を寝取られた。

 私はカーディ…木村楓?の話を人づてに聞いていた。


 コイツ、マジ馬鹿だな。


 どこの世界に、将来を考えた付き合いの男女で、体を売って稼いでくる事を良しとする奴がいるのだろうか?

 それ良しとするのはホストか、ヤクザか、ヒモか、もしくはノクターンの世界だけだろ?

 日本に何パーセント、その三種の人種がいると思う?殆どいませんよ。

 誰かに洗脳でもされてる疑いすらある。


 馬鹿だなぁと思いながらぼんやりしてたら、今度はウチに出入りして管を巻いていたサトルが海外へ高跳びした。 

 アイツも極端な事するよな…そんなこと考えながらぼんやりと毎日を、月は東に、日は西に、はにはに、タイトル詐欺、ではない。




 いつもの様に何か起きているようだが、私には関係無い。

 と、同じ毎日を過ごしていると、良く分からない性感が爆上がりする薬ばかり作ってる定満千代という別名クソスライム先輩から電話だ。


「お前…まだルドラ持ってる?あれ、次の薬事法改正に引っかかるから回収してんだ、返してくれ」


「あげたよ、彷徨う下痢便ジャーイエローに…」


「いやいや、人にあげてんじゃねーよ…アレ、お前用だからな?一般人に使ったら普通に壊れるぞ?早く回収して来い」


 何でそんな訳の分からない物を作って私に使おうとした?しかしアイツは…


―結局、使わなかったよ…好きになっちまったら憎むのは無理だ…もう…何もかも忘れてぇ―


 格好良い事言ってる風だがな…そのルドラはどうしたか聞くと…


―思い出の品は全部置いたか捨ててきた、ルドラ?…間違えて手紙と一緒に忘れてきちまった…―


 ルドラごと忘れてんじゃねーよ。


 まぁどうでも良いやと思ってた頃に、私のダーリン、ヒロが興奮して話しかけてきた。


「今ネコから教えて貰ったんだけど、間男が郊外の森の中でかなり発光してるらしい…俺も手を出していいと思うか?なぁタツ、そんなに光ってて…捕まえたらどういう感じなんだろうな?ナニやったらドゥなってどんなんなっちまうんだろうな?なぁ?」


「いや、ヒロ…全然意味わからないが…夏の山のファンタジー?」


 猫から山にいる光る何かを教えてもらうヒロ

、完全にファンタジーの話だな。


 私の旦那、ヒロは優しくて格好良い、心から愛しているが、こういう所は正直、引く。


 そう、間男が好き…ではなく何やっても良い相手が大好物なのだ…ありとあらゆる手段を使って壊す、潰す、貶す…それも調子に乗ってれば乗ってるほど良い…小学生の時は世界を平らにするとか言ってたな、本人は認めないけど、黒歴史を。


 ヒロの好きな幼馴染…私は強い肉体、アイカはゾンビの様な精神力、裏でコソコソ卑怯な事をするネト、そんな幼馴染がヒロは大好き…だから頭がおかし「良し、もう我慢できない!行こう、タツ!イクエ…」


 えぇ?やだなぁ…コーンフレークのゴリラ以下の我慢…それがヒロだ。


……………そして車に乗せられる事30分。


 前で運転する真田寧々子ことネコ、助手席に吉川幾重こと変態メガネイクエ、後ろにヒロと私。


 本当にたまーになる、荒くれ状態…何かメガネイクエが洗脳してるらしいけど、こういう時のヒロは私にとても甘えてくる。

 今も私に肩を回しながらセクハラ密着してくる。


「なぁタツ…間男楽しみだな…チュッ♥あぁたのしみだ…おや、タツってエッチな身体してるなぁ♥楽しみが沢山、人生薔薇色♥あぁタツゥ゙タツゥ゙♥」


「フフフ♥ヒロさん♥本当に間男好きですね♥おやめになって下さい♥恥ずかしいですよ♥負け犬も聞いてるし(笑)♥」


「なぁ頼むよ、今度こそ譲ってくれ♥タツ、愛してる♥」


「えぇ良いですよ♥間男を好きにしてください…その後…ネ?♥」


「ギリギリギリ…ワ…ダジニモ…」

「フンッバカバカしい!」


 私はヒロが攻めの姿勢だと受け、つまり貞淑な妻?つまり敬語になる。


 まるで新婚旅行でパリのエッフェル塔を観に行くかの如く、間男に会いに行く…何故だろうな。しかし新婦かの様なヒロの甘えっぷり、助手席の負け犬が歯軋りし、運転席の負け猫はウンコ宣言、ウケる(笑)


 余りの余裕とネコの自己主張によりウンコしたくなってきた。

 余裕の令嬢口調で下僕に指示を出す。


「フフフ、本当に可愛いヒロさんったら♥…ウンコネコさん、ちょっと車を停めて頂戴♥お花を摘みたくなって来ましたわ♥」


「はぁ?野糞?フンッ汚らしい!」


 ネコの遠吠えを聞きながら、車が止まる。

 ウエットティッシュを持ちながら出て、林の良きポジションを探す。


「安全確認ヨシ!」


 勢い良くウンコを出す…と、同時に何故か車も出た。


 令嬢がウンコしてる間に山中に置いて行くとはどういう罰ゲーム?


「タツ!間男の光がピークに達しているらしい、これ以上は発光すると爆発するから先に行く!後で迎えに来るからクソして待ってろ!」


 さっきまでの♥マークだらけの態度とは考えられない程、間男のご執心の様で…


 しょうがないからスマホゲームでもしよう。

 昔はな、こういう時は夜で怖いし幽霊は怖いし虫は怖いで大変だったけどね。

 虫除けタイツとスマホ、あぁ良い時代になったわ。


 それから30分程…やる事無くなったな…レイドバトルがあれば良いけど今日は無いし。

 後、腹が減ってきた…


 今、私がやっているのは【鈴蘭まみれの騎士】という小説発信の同人ゲームだ。

 先日の鈴蘭◯剣というゲームが出ると聞いてとうとうコンシューマーかと思ったら偽物だった…


 と、どうでも良い事を考えながら空腹を誤魔化していると、山の上から凄まじい勢いで車が降りてくる…もう帰りたいからヒッチハイク…出来るかな…しかし私も社会人になって7年…それぐらいは…


 とりあえず車道に出てコケシを印籠の様に見せる。

 NTR耐久卿の力なら車ぐらい…


「このコケシが目に入らぬっ!?【ドゴオオオオオンッッッ】


 思いっきり轢かれた。

 だが、ただでは死なぬというか、帰りたいからな!人里に。

 転がる様にバンパー、ボンネット、フロントガラスと車に沿って回転し、途中頭を打ったがまぁ良しとしながら天井に張り付く。

 

 車の天井に張り付いて人里まで降りよう。

 

 …ある程度走ると街に入ったは良いが、速度を落とさないし信号を無視する。

 まるで運転が主じゃないゲームの車運転シーンのような滅茶苦茶な走り。

 人を轢いてもOKなゲームじゃなくて、ここはリアルですが…


 とりあえずハンドリングがひど過ぎるから窓ガラスを叩き割って私が運転してあげよう。


 ガシャーン!


「ヒィッ!?」「キィイ!?」「うわぉ!?」


 絶叫はともかくハンドルに伸ばす手をペタペタ触られてたし、何か顔っぽかった…気持ち悪い…


「うーん、痛くは無いが…びっくりしたし…スピード速すぎて怖いな」


 とりあえず止まって頂こう。

 フロントガラスを殴り割り、コケシペンケース…つまりコケシを侵入させ、バックミラーの辺りこけしを見せつける。

 車内の皆に伝えたい。


「こんばんわ、止まれい、止まれい、落ち着かれい」


 ここで何か起きると全部私のせいになる、だから止まれと言った矢先に後、数メートルでビルの角。


 だから言ったんだよ、止まれって。私は悪くないって。


 ドギヤァアアアアアアアアッッ!!!


 一つ一つ考えていく、まず衝撃で私の身体が前に飛ぶ。

 道場一の肉体を持つワタシはこの程度はノー・プロブレム。ただし、車内はプロブレムだらけだ。

 前に飛びながら車内を見る、運転手は何か風船のヤツ(エアバック)出てるしシートベルト締めてるからOK。

 助手席の奴…ベルトも、風船も駄目じゃん…私は身体がビルの壁に激突すると同時にスイミングのターンの要領で反転させ着地、突っ込んでくる勢いを活かし、フロントガラスの助手席側をぶち破る。


 案の定、女?が飛び出てきたので掴みながら勢いを殺し抱き抱え、上方に飛び着地…が…何…この女ヤク中?触ると何となく人の状態が分かるが、筋肉切れまくり骨ズレまくり…何これ?


 というか…これサトルウンコの女じゃねーか?

 確かカーディみたいな女だ。

 って事は…隣は間男か?何で私の方にくんの?

 嫌だなぁ…しかもヒロから電話だ…


「もしもし!メシモシッ!?タツ!そっちに間男行ってないか!?なぁ嘘だと言ってくれ!間男行って無いよな!?」


 相当…テンパってらっしゃる。


「これ…サトルのおんなと一緒に居たから…多分…この気絶してんの…間男かなー…分かんないけど「タツ!!何でだ!?何でいつも俺のモノを横取りするんだ!?そんなに俺から全てを奪うつもりか!?タツウウウウ!!タツゥゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ッッッ!!!【プッ】


 ヒロはこうなると駄目だ、意味の分からない私への嫉妬モードに入った。

 こうなるとヒロに激強で私に激甘のお義母さんに間に入ってもらわないと収集がつかない。 


 そして電話している間に警官がいっぱい集まっていた。田舎だから暇なのか…10人以上いるな…そしてカーディは…


「ァ゙…ゥ゙ゥ゙…ブゾ…バラ…ザ…」


 顎が斜めって外れとる、馬顔みたいになって身体はグニャグニャ…人間辞めとるやんけ…


「まず、話を聞いて下さいませんか?国家の守護神たる警察の皆さん。これは冤罪というやつです。あれですよ?冤罪が、発覚してから媚を売ってももうおそ『動くなぁっ!』


 こうやって冤罪が発生して、後から皆が冤罪が発覚した時にあの時は嘘なのぉとか騒いで、私は感情が死んだみたいな物語が出来るんだな?

 いや、ヒロのせいでそのチャンスは全部失ったが…


 そう言えば昔の、給食費盗んだ疑惑をかけられたなぁ…小学校4年の時か。

 当時、いや、今もだけど内気だったからな。

 必死に小声で『お、オレ…ちが…オレ…』とか言ってたらヒロか違うクラスからやってきた『タツの実力ならそんなチンケな事しない。タツなら(シュミレーションでは)簡単な所で現金輸送車、いや、末端価格五億以上の覚醒剤の取引に突っ込んでブツ強奪する、いや、強奪した(ヒロのシュミレーションでは)』とか言うから空気歪んでたら無くした奴のお母さんが持ってきたんだよ。でも、その噂が高校まで残ったな…覚醒剤泥棒って…


「待て、そいつは藤原龍虎だ。そんなもん意味無い。解放してやれ。それより何で?何やってるんだ?」


 昔の事を思い出してたら、回収指示出した感度クソスライム先輩の姉がいた。確か医者なんだよな…金持ちは良いな、職業が…


「これはこれは、千代スライムの姉さん。貴女の妹にルドラ回収して来い言われて立ってたらいきなり車に轢かれてコレですが?なんでぇはオレの台詞ですが?」

 

「相変わらず意味が分からないなぁ。とりあえず来たのが私で良かったな、その抱えてる女はルドラの症状が出ているから使ったんじゃないか?犯罪者だか何だか知らんが私に預ければ対処はするけど…知り合いか?」


 つまり、この患者はルドラの疾患の患者だ、オレが治し方を知っている、俺に任せろ…と?


『感感俺俺みたいな?…知り合い?ん―…多分?』


 カーディは知り合いって程じゃないな。遊んだ事無いし。


『なんだそりゃ?まぁ目の前で妹の不始末があるなら出来れば対処したいんだが?』


 よし、終わり。


『じゃあそれでいこう。オレは帰る。飯が呼んでいる』


 腹が減ったわ…飯食いながらお義母さんにヒロの事をチクろう。

 まさかカーディがその後、私にあんなにウザ絡みしてくるとは思わなかったなぁ…



〜少し前、ヒロを見るネコこと真田寧々子〜


「あ、間男が逃げるわ…間男というか、この先にいる集団ね。うーん、クソ雑魚だけど…」


 今喋ったのは吉川幾重…別名、洗脳女王アマテラス…この女とは何度もやり合っては勝ってきたが…正直いつも勝った気はしなかった。

 何かワザと負けてヒロさんに折檻されるのを楽しんでいる感じだからだ。

 とはいえ、ヒロさんにいつもぴったりくっついている、世界で五本指に入る強さの化け物。

 こんな半グレなんて半端な悪人相手なんぞ足元にも及ばない本物の悪だ。


「じゃあ…そっち行きますか?回り道して道塞いで…ウンコしてる奴は置いといて」


「ネコ!イ〜〜〜〜〜〜〜〜〜考えだ!」


「…はい…わかりました…ねぇアマテラス…アンタ…ヒロさんに何かしたでしょ?」


「何か我慢してたから欲望を解放しただけです。それが何か?」


 何だよそれ…とにかくウンコケシことタツを置いて車を出した。


 何か木村楓さんだっけ?

 お兄ちゃんの友達の木山悟さんが付き合っていたけど別れたとか話に聞いていたので何となく諜報データベース漁ってたら名前あったから状況教えたらこんなんなった…。


 

 羊毛司、木村さんはその愛人らしい?

 その羊毛の学生時代からの友人達。暴力団から無職、サラリーマンから公務員…集まって悪い事する、要は半グレって感じね。


 しかし羊毛ねぇ…木村さんには悪いけど…ちょっと調べりゃコイツがマズイ奴なんてすぐ分かりそうなもんだけどな…馬鹿なんだろうな。

 あんな売れてる芸能人やどこぞの社長みたいな羽振りの良い生活ってのは普通に働いてたら出来ないからね。

 まず普通の月給生活じゃ無理でしょ、それしてるって時点で気付きそうなもんだけど。


「ヒロさん、もうそろそろ集団と遭遇するポイント着きまーすって…」

 

 ガソリン臭!?ヒロさん何やってるの!?

 

「車横にしてくれ、少し前にガソリンの火でラインを作る」


 いや、確かにここは山道じゃなくて燃える物はないけども?立入禁止だから人も来ないけれど?

 何やるつもりなんですかね?私は確かにまぁ武装してますし…防弾防刃のネコスーツ着てるから安全だけどこの人、生身でしょ?


「あの…私とアマテラスだけで鎮圧出来ますが…と言うか私だけでも…多分、相手は小銃ぐらいは持ってますし危ないからヒロさんは…「ネェコッ!?お前も俺から奪う気か!?俺がタツ相手にひたすら鍛え上げた肉体、感覚、精神…そしてこの魂!昨日、照虎(娘)に言われたんだ!『おとうさん、おかあさんにだけつよきのかていない、いきりおやじ』となぁ!?分かるか!?俺は『ハハハ』って言ったが実際は後頭部の血管キレていた!切れていたんですよ!貴女!分かりますか!?」


 いや、知らないけど…興奮すると敬語になるタイプだ…


「それに銃対策は中学の時に存分にやった。なぁイクエぇ!?お前が少し前まで隠していたあの件だよ!?なぁイクエぇぇぇ゙ぇ゙ぇ゙!?」


「キュキュキュ!?そょの件は不問と!?」


 ヒロさんが中学の時に、今私が所属している日本一の裏組織、不知火と対立していた組織…棺の国にいたアマテラスと言う化け物とその一団、その決戦場所にタツコケシとヒロさんはいたらしく、一度やり合っているらしい。

 ヒロさんがアマテラスを殺しかけた所で、周りにいるアマテラスの部下が、今度はヒロさんを殺しかけた所をウンコケシが全員トラウマが出来る程ボコボコにしたそうだけど…


「まぁ良い…雑談は後だ…ネコ…相手は…間男達は何人だ!?」


「え?間男達?とにかく、えーっと…8人です!」


 古くてゴツいベンツを車線を横断する様に停めて、さらにその前でガソリンでラインを作り火を付けた。

 ヒロさんは白い着物に着替え始めた。


「な、何やってるですか?」


「死に装束!死して屍、拾う者無し!ふっふっふっふっふっふっ…」

 

 いや、死なれたら全面的に私が悪くなるから本当にやめて欲しい…

 ヒロさんは「ふっ」っと言いながら筋肉が膨張しては収縮を繰り返す…噂によるとヒロさんは絶対に0、5秒以上気絶しないらしいけど、他にも絶対なんかあるよね…この人。

 とにかく怖いんだよ、この人。目がバキバキで血管とか切れまくってる、死に装束が血だらけに…誰かが血の気が多すぎて心臓のポンプの意味無いとか言ってたし…てか、ウンコケシ、ヒロさんがこうなると全力で逃げるもんなぁ…そりゃ子供に見せられんわ…あ、車来た。

 

 キキキキキキキキキキキイイイィィィィィィッッッッ!!!


「なんだてめぇ!俺は蜂谷組のもんだけどよ!テメぁ道開けろや!?あぁ!?え?」


「カアァッ!名乗り口上良しっ!俺は根多組組長、根多龍虎の伴侶、根多博之ッ!好きな言葉は『死合』!さぁ!間男含め、全員地獄の果てまで殺しあお…え?」


 全員出てきて土下座してきた…あー…これは…


「よ、よせよ…お前ら…向こう見ずな…光る間男じゃないのかよ…やめてくれよ…」


「根多組の方と知らず、すいませんでした!」


 そりゃそうだ、ヒロさんは自分の学生時代の非道を何も分かっていない。

 卒業してからもアマテラスがヒロさんの名前を語ってやった悪逆無道の行為を知らな過ぎる。


「光が見えない…暗闇しか…何故だ!?間男は?なぁ?女の…間男は?光る間男は!?なぁ?おい?」


 私も大概、光る間男って何だ?とは思ってたけど…


「光る?ま、間男?女?あぁ…羊毛なら逆側から逃げましたが…伊豆に向かってるので逃げれない様に止めましょうか?」


「逆…にいる…玉…がいる…ぎゃ…タツだ!タツがいる方だ!ギッ…ガッ…アッ!?」


 膝から落ちた…何でそんな絶望的な顔をしているのだろう?


「や、やられた…タツ…またタツだ!譲ると言っておきながら…メインディッシュを…クソオっ!クソオオオオオオッッ!!!…………た、タツに電話…電話しなきゃ…」


 ウンコケシに…奥さんに電話し始めた…必死だな…


「早く出ろよ…早く…頼む!お願いだがらぁ…あ!もしもし!メシモシッ!?タツ!そっちに間男行ってないか!?なぁ嘘だと言ってくれ!間男行って無いよな!?」


 血の涙が出ている…もう帰りたいわ…

 

「タツ!!何でだ!?何でいつも俺のモノを横取りするんだ!?そんなに俺から全てを奪うつもりか!?タツウウウウ!!タツゥゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ッッッ!!!アッ!?切れた…く、ぬう…ぅっ…」


 ドサッ


 そりゃ切るだろう…そしてヒロさんは気絶した。

 多分、その、間男とやら。

 警察に捕まったな…あーあ、知ーらないっと。


「じゃあ帰りましょう…アンタ達は出頭しなさい。しなかったら…分かってるわね?」


「はい…」


 失神したヒロさんを車に投げ入れた。

 こうして光る間男事件は終わった…筈なのにヒロさんが羊毛…いや、光る間男のストーカー化するとはこの時は思わなかったな…まぁどうでも良いけど。



※次回からちゃんと続きます。

⇛電話のくだりがイカれてました、イカれてる人の話ですが改稿します(泣)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る