ざまぁ①他人視点【タツ】〜オレの家がいきなり友達の元カノのざまぁ【物理】会場になったら【長い】
私は根多龍虎、皆からタツと呼ばれています。
ご存知の方はいるかも知れませんが、私はWEB小説が大好きで、NTRざまぁが大好きで、今の旦那は元カノを寝取られて、私がその女から今の旦那を寝取りました。でも、純愛です。
そんな私、実は異世界の皆様の声が聞こえます。
私の事を詳しく知りたい方は、NTR耐久狂がどうしたという、最近煙草吸うアダルト業界のボンクラ話に代表作の座を奪われたお話をご覧くださいませ。
さて、皆様はざまぁをご所望と私の脳内に響きます。
しかし、旦那が出しゃばったおかげで私はざまぁ出来ませんでした。
しかも旦那は『
だから私の当日解決のスピーディーざまぁにしろとあれ程言ったんです…それなら年内で終わったのに。
ともかくこれは…そんなサトルの逃亡から数日経ったある日の事でした。
――――――――――――――――――――――
「たぬきの金玉キンキンキン♪弾は効かないキンキンキン♪弾くぞ金弾キンキンキン♪」
年明けて少ししたある日、その日も私は、主婦として子供に子守唄を歌いながら洗濯物を仕舞う。
乳にしがみつく息子を連れて、庭に出る。
息子は甘えん坊で泣き虫、だが赤子の鳴き声はおばけが嫌がるという。
おばけは怖いからちょうど良い。
子育ては大変だ、嘘です。一族郎党含め、私が最初に子供を生んだので万全の体制で協力する。
つまり目茶苦茶…楽だ。
私は早くに生んだと思う。
とにかく、何事も早い方が良い、ざまぁも出産も、持たざる者は早く…
家では旦那がパソコンと電話で在宅の仕事をしている。
フランチャイズのオーナーのくせに耐久トレーニングするからクリスマスの忙しい時に一ヶ月有給を取ろうとしたのが本部にバレて自宅監禁だ。ウケる。
そんな事を考えながら庭の洗濯物を仕舞っていると…
「厶!?気配がする…忍びの者か?」
忍びな訳無い、出来る主婦は退屈な日常をクリエイトする…つもりが…
「うおおおお!?うおあ!?おばけえええ!!」
そこには悲壮感漂うヨレヨレのスーツを着た女のおばけがいた。
「ち、違います!あの…藤原さん?ですよね…そのサトルが…木山悟がこちらに…」
きゃま?サトル?コイツ!?ざまぁ途中下車したNTR女じゃねぇか!?確か名前がカ…何とか…
「あ、ごめんなさい!私、藤原さんと同じ学校だった木村楓です。覚えてませんか?あの、ちょっと聞きたくて…」
何で敬語なのか知らんが、この女はヒロの話だと、選択を誤り続けているから最早何もしなくても自動ざまぁが決定していたという。
つまり、既にざまぁ済みで奇麗な病院の近くの崖から落ちて死亡、お化けになっている可能性がある。
「び、ビロに相談しゅる…暫し待て…」
私は常に視界にお化けを入れながら後退りをして家に入る…
ちょうど仕事が終わったのか、茶を飲む旦那、つまり虫と幽霊に無敗ヒロに助けてもらう!
「ヒロ!ヒロッ!お化けが来た!NTRお化けが来た!助けて!ヒロが殺ったんだよ!?責任取らないと!」
「あぁちょうど仕事終わったから良いよ、て何?お化け?何言ってんだよお前、いつも理由のわからない事にビビって………ウワァ!?…………と、とりあえずどうぞ?」
ほら、ウワァって言った。てゆーか幽霊を家に入れた…
そして、向かい合う幽霊と、我々夫婦…
「ヒロ、幽霊だ…どうする。龍博はとりあえずベットに置いてきた」
「まず言うと、多分、幽霊じゃない。見ろ、タツ、足がある。そして木村さん、久しぶり…高校時代は話した事無いけど…それで…今日はどの様なご用向きで?」
ヒロが動いた、一度会ってるし、全部知ってるが無かった事にして様子見だ。
ヒロの戦略はどんな時でも耐久し・解析し・そして勝利だ。
周りから見ると耐久した後、勝手に勝利宣言している時があるが、そこが可愛い所でもある♥
「あの…藤原さんは話した事ありますよね?それにココにサトルが来ていたと、サトルから聞いたので…サトルが居なくなったのはご存知ですか?」
ヒロから私にターゲッティングが変わった、よせや。ヒロがやるって言ったんだからヒロにしろ。私に喋りかけるな…仕方ない。
「色々と記憶にございません」
昼に見た国会中継の真似をした。こういう所は見習うべきだと見ていて正解だった。
「私が…間違えて…結果的にサトルを裏切ったんです。謝らせても貰えなかった…サトルは自分を忘れて幸せになれって…もう一度話したい…好きなのはサトル『うおおおおいやぁ!!』『ウォッ!?』
ガタッ!ガタッ!
私は素早く立ち上がった。コイツが浮気したのは知ってる、半泣きで何か説明を開始し始めた。正直迷惑だ、私はざまぁ梯子を外されてから興味を失っている、未だにコメ欄のNTR耐久卿に返事もしていない、頭を使いたくない、聞きたくない。
素早く立ち上がって腕を組んだ…聞きたくないという意思表示だ。
しかし夫婦とは似てしまうもので、私が立ち上がった瞬間に、ビックリしたのかヒロも立ち上がってしまった。
さながら四次元◯法コンビの様に2人で並んで腕を組み、立つ。
………………待てよ?今なら…
「間男と寝ちゃう女の諸君!浮気に何かしら理由をつけているようだが最初からするなとしか言えない!何故ならNTR現場を見た人間からすればうるさい淫売としか思わないからな!」
良い事を言おうとしたが違った、そのまんま現状を言っただけだ。
とりあえず言ってみたものの、元も子もない事を言ってしまった。
カーディみたいなのが泣き出した…ヒロは私を見る。やめろ、私が悪いみたいにするな。
「ヤッホー!ヒロ!フランスから急遽帰国したアイカだよ!お土産買ってきたよー!」
厶?この声はアイカ?通称クソイカ。クソ以下のイカ臭いクソ、私の旦那、ヒロと高校時代に付き合いながらもう一人の幼馴染とズッコンしていて、最後は意味不明な言い訳をしてフラレたクセに寄りを戻そうとするNTR専門イカ…いや、待てよ?この女と通づる所があるのではないか?
良し、イカに任せよう、そうしよう。
2人で街の飲み屋でも行って間男談義で慰めあえ。
「アレ?誰もいないのかな?龍博と照虎ちゃーん!ママですよ〜♥」
何ふざけた事言ってんだ、その2人は私の子供だが?
「勝手に入りまちゅ…え?ハァ?何だおま…
ガシャアアアアアンッッッ
何か良く分からんが急にアイカが玄関の戸を破壊し回転しながら転がり込んで我が家にダイナミック訪問してきた。
何だかとても良くない状態だと言う事は理解した。
鼻が折れて無いようだけど鼻血と口から血を出し起き上がるクソイカ…
「イタタ…ペッ…普通、いきなり顔に肘打ちする?そもそも…吉田が…何でヒロの家に来る?」
クソイカ…ウチのリビングに平然と血を吐き捨てるな…
破壊された玄関からズカスガと入って来たのは、手に血のついたヨシデン…ネト(真田)の彼女…何でバンテージを手に巻きながら入ってくる?
「ここはテメェの来るところンがッッッ!?」
そして膝立ちで喋ってる途中のクソイカの顔に膝蹴りをした。
「私ぁ根多と藤原のダチだからよぉ…それより浮気して禊いでねぇオメーが平然とこの敷居を跨ぐのが我慢ならねぇ…今日こそ…はぁ!?カエデ!?『ヒッ!?』
ウチの敷居は家主以外の人の許可制になったらしい。
カーディーがビクッとなったのも束の間、ヨシデンがカーディーの間合いに一瞬で踏み込んだ……躊躇無く肩を掴む。
カコォッ
そして素早くカーディーの肩を外した…
「ギャアあああああああ!!!??」
痛みで崩れ落ちるカーディー…そりゃ痛いだろうな…そして首掴んで壁に追い詰めるヨシデン…
「おい、久しぶりだなこのクソ浮気女。サトルの痛みがわかったか?何回同じ事をやれば気が済むんだ?何で自己解決という言葉を分からない?お前がやろうとしてる事はコレだよ」
雑に肩をハメようとする、そんなの痛いですよ?
「アアあアァッッッ!?!イダアア!!」
「お前は別れる時、木山に痛みを与えたんだ、そのまんまやり直そうと思ったら上手くいかない、より大きな痛みを感じるのは当たり前だ。」
私はNTR再構築を脱臼で表す人を始めて見た。
脱臼と一緒にしてはいけない、脱臼はただの怪我だから。
何か拷問に近い事をやっているが…おや、鼻血出したクソイカが近付いて…
「カエデさぁ…ヒロに会いに来たって事はさぁ…戻ろうって思ってんだろぉ?麻酔して、痛み無しで戻ろうなんて甘い事…お!?」
グァッ!ブウウウン!グシャァッッッ!!!
「ア゙ガァッ!?」
私はこれでも旧姓阿修羅でして、古武術道場、阿修羅道場の師範なのでそれなりに武術に詳しいのですが…
今、アイカは藤原流・葛落としという、柔道における裏投げを背後からいきなりヨシデンに仕掛け、脳天から床に落とした。戸建ての家、我が家の床に…
そしてアイカは意識が朦朧としているヨシデンの頭を踏みつけまくる。
ちゃんと、投げ飛ばした後に、片腕を捻り上げ、固定しながら頭を上から下へ蹴りまくる。
「吉田ァッ!元クズの華の私をナメんじゃねぇぞ!この木偶の坊が!何年も前の事ガタガタ!何も関係無いお前が調子乗ってんじゃねぇ!」
ヒロがビックリしているが、アイカは元々こういう人ですよ?私には小学校の時からこんな感じですよ?
今、吉田ことヨシデンの頭を蹴りまくっているのが黒髪ロングのアイカ、過去には校内のミスコンで優勝して学校のアイドル気取りだったり、ピアノのコンテストで大賞取ったり、元からの身体能力は高めで、一応小学校の頃に藤原流護身術という私の母親の流派で良い所までいってたから世間的に見れば強いみたいな?
高校でヒロと付き合ったが意味わからない理由で同じ幼馴染のネトとエッチな事をしてた。
ヒロとはしていない、つまりNTRの女が悪い版。
叛徒と言うのはクソのアイカがいた半グレの集団の名前です。そこが潰れ逃げたと思ったら海外で貧困問題に取り組むマザー・テレサとか言われてんだから世の中不公平だよ、過去を晒されろ、ネット民仕事しろ。
今日は白のゴスロリの人みたいなヒラヒラの付いたシャツに変な毛皮のコート、何かビロビロのスカートを履いていて、お前は王女かみたいな格好で人間の頭を蹴りまくる。
そして片腕で必死に頭を守りながら目の色が戻ってきた吉田こと、ヨシデン。
真田ネトと同じ医者の家系で親と揉めまくり、高校時代はサッカーをやっていたが、実際は中学からやっているキックボクシングの影響とか何とか。
聞く限りネトと相思相愛だったそうだが(本人談)幼馴染に殉じたネトをずっと救いたかったそうだ。
夏ぐらいにネトを身体を張った説得(噂によるとよると殴り倒して犯した)して、結果ネトがヒロに謝りに来たらしい。
ネトはメンタルぶっ壊れて、もう耐えられなくなっただけだが、それを自分の為と勘違いしたヨシデン…同じくメンタルぶっ壊れていたヤク中のイカにネトの敵討ちという意味不明な喧嘩を売って引き分け…
ショートボブのキツい顔だが、今日はダウンベストにフリース、大きめのカーゴパンツを履いている。
冬ですしね。
そして痛いと泣き叫ぶ、我らが扱いの困るカーディ…確か木…何とか楓。
良く知らないがヨレヨレのスーツを着ている、仕事帰りなのかな?
「いい加減にしろッ!クソイカガぁぁッッッ!!!」
ヨシデンはクルンクルンと体を捻り立ち上がるとハイキックと見せて実はローキックというキックボクシング特有の蹴りでアイカを止める。
「「ふぅッふぅふぅふぅ…フ―――――――」」
「ラアアアアアッッッ!!」「スウウウウウウウ」
呼吸を整え2人…ヨシデンはキックボクシングの構えをとり大声をあげ打撃を、アイカは力士の立会みたいな構えになる…母ちゃんがよくやる藤原流・縛虎の構え、別名尻突き出しセッ◯スアピールポーズだ。
「死ねやアイカあああ!!」「フンッフンッフッ……………………フッ!」
グシャッ
ギャァギャァ騒ぎながら殴る蹴るするヨシデンの攻撃を何発か喰らいながら捌くアイカ…打ち下ろす肘に合わせて勢い良くヨシデンを縦回転させてパイルドライバーみたいに落とした。
藤原流・藤棚簾と言う捌き投げから素早く関節をキメる。後ろに回り立たせながら、片腕は上から後ろへ、もう片方は下から後ろに、まるで腕を卍の様に決めながらチョークを締める。
虎絞殺という絞め技だが…それ、秘伝の殺人技だから、外でしちゃ駄目だよ。
私、師範代何だから…私の前でするなよ…
「クッカカッア゙ッッッガッッッ」
ヨシデンの顔があっという間に紫に、両肩も外れそう。
「吉田ぁ!?テメェ、ネトと出来たらしいなぁ!?あんときネトと私がヤッてた時期に無理矢理犯した時からか!?私の後で楽しんで頂いているようで!?(笑)」
凄まじい悪役ムーブ、物語だったらこの後死ぬの確定な発言丸出しクソイカ…ヒロもトラウマ刺激されドン引きだ。
そんな時に馬鹿が空気読めず入ってきた…
「おーいレオナ?先に入ったのかな?え!?」
前はイカ、後はヨシデンの犯人、ネト君の登場である。
アイカは何を思ったか、足でヨシデンが腰で履いているズボンを無理矢理下ろした。
おや?ストッキングが無いタイプのガーターベルトの付いた穴の開いた大人パンツが出てきた、今晩はお楽しみの予定でしたか?
「ほらよ!?ネトが見てるぞオラァ!高校の時を思い出すなぁ!?ネトを無理矢理犯してよ?出したからOK貰ったとかほざいてよ!?『やっと付き合えたんだ♥私が守ってあげるんだ♥でもアレは刺激が強すぎるから一週間に一回ぐらいにしようかな?』とか、クラスでほざいてたなぁ!?この性欲獣が!それ付き合ってるって言わないんだよバーカ!おらぁ!漏らせや!犯した時みたいに漏らせや!」
「おい!アイカ!?お前やめろって!」
ネトが止めに入る、頼む、早く止めてくれ…
「ギ…グゥ゙…ネ…ト…止めな…いで…私…まけ…な…い…から…ガ!?」
ギリギリギリギリ…ギュ~
「アハハぁ!?叛徒時代にいたよ、こういう奴!何が守るだ!プライドばっかりで実力がねぇ!口ばっかりで何も出来ねぇ!自分の事ばっかりで何も出来ねぇ!だから私はあああ!!オメェは自分が気持ち良いばっかりでネトの事何か考えちゃいねぇ!実力がねぇくせに正義を正論を振りかざすクソ!それがテメェだよ!おらぁぁ!漏らせええええ!」
お前もな、そしてネトも気持ち良いしか言ってなかったしな。
ちょろろろろ〜
泡を吹きながら腰をガクガクさせ色々漏らすヨシデン…セクシーな下着が…
そして我が家のリビングで…フローリングが死んだ…お前らが勝手に揉める分には良いがフローリングで濡らすのは、いや、破壊はやめてほしい。
「違う!レオナとは気持ち良かった!気持ち良かったんだ!レオナは気持ち良い!!」
ネト、今のでお前に昔惚れられてたのは、私にとって本当に黒歴史確定だ。そりゃ無いだろう。
ここに来て気持ち良さを…
「んがアアアアアアアアあ!!!」
ゴイーン!「ぐぁっ!」
ヨシデンがオーバーヘッドキックみたいなのをアイカの頭に当てた…揺らぐアイカ…でも離さない。
「ネトォ゙!アホが!!馬鹿な事言ってんじゃねぇッ!これで終わりだヨシダアアアアアアア!」
アイカは目がおかしな方向を向いている、立ったまま、腕関節をキメてる状態でそのまま体重を落とす、落ちる時に尾てい骨を膝で破壊する…虎絞殺・下と言う連携だ。
空いている足での足技を、腰を入れて打たせない事で完全に殺す事により虎絞殺が完成しますが、秘伝なのでそれも駄目ですよ。
「オッゴッゴプ…オッ…」
両肩、首、絡めた右足で右股関節の破壊しようとするアイカ…いよいよ身体がおかしな形になったヨシデン…しかし…
「ネ…ト…ヌガアアアアアアアアア!!!」
「ヨシ!?テメッがっぁッ!?」
ゴキャ!ゴリゴリ!ゴキ!…スパァーン!!!
「おごぉおおおッッッ!?」
何という事でしょう?ヨシデンが両肩外しながらもう一回アイカの顔面にオーバーヘッドキックをしました。
完全に間接技が解けた状態で直撃したアイカは転がりながら壁に激突…ウチの壁に…
「ラアエアアアア゙ッッッ!!!」
ゴキゴキっと両肩を無理矢理はめたヨシデン、私と違い医者の大学に行っているとは言え武術家ではないヨシデンはなかなか無理矢理ハメてる感じするが…
「どんなぁ!理由があろうがぁ!私は絶対に浮気は許さんっ!ヤッてやる!やってやらぁぁあ!カエデエエェェっ!!」
フラフラしながら泣き叫ぶカーディに近付いて…
ゴッゴッゴッゴッゴッズンッ!ズン!
「ゆるひてぉ!やめへぇ!ごみぇ!やめ!」
ゴスっ!ゴスッ!ゴッ!ゴッ!
「痛いぃ!やべ…で………………………」
ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ
ヨシデンは気絶しているカーディの首を掴み、顔と腹を殴る…ただ、全く腰の入って無い拳なので多分全然痛くない。
怖くて気絶したんだろうな。
カーディを滅多殴りである。しかしまぁ……要は弱パンチである。気の済むまでやらすか…
カーディは気絶したまま漏らしてるし…
「馬鹿はよぉ!死んでもッ!治らな!いイイ!?」
ヒュン………ゴイ―ン!
んで、その殴ってるヨシデンを後ろからまたアイカがバックドロップしてブリッジ失敗、2人共頭打って気絶した…バカみてぇだ。
ウチはカオスアリーナじゃないんだ…外でやってくれ、頼むから。
「ただいま〜照虎ちゃん良い子でしたよ〜って何これ…何で女が3人気絶?楽しい事してたの?」
「よく帰ってきた居候の陰険変態眼鏡!バカ二人の後処理を頼む!」
そしてカーディの家はヒロが知っているのでしょうがないから届ける事にした。
肩もキレイにはめてやった。私ぐらいになれば無かった事にするぐらいキレイにはめる事が可能だ。
顔も派手に見えるが二、三日で治るだろう。私基準だが。
とにかくこいつを還す、家にでも天にでも…
カーディをおぶってヒロに、コイツの家を案内してもらっている時にヒロが言った。
「まぁ…何もしなくても、木村さんはどうやってもこれから辛い目に合うんだけどな…既にサトルも行っちゃったし。しかしまぁ、サトルの為に…ねぇ…」
「何、ヒロ?その含みのあるタメは?」
「いやぁ…タツだったらどうする?俺の為に身体を売らなきゃいけなくなったら?いや、ちょっと違うな…何かを手に入れる為に身体を売る手段を取るかっ感じか?」
「いや?売らないが?その前に土下座して回るな。誰かの手を無償で借りる!それが一番!身体を売るのはヒロが嫌がるからな、オレも嫌だ。でも、どうせその前に見捨てろとか殺せって言うでしょ?ヒロは…」
「あぁ…また、極端な…でも、まぁそうな。他にいくらでも手段はあるんだから…やっぱり言い訳なのかもな、浮気の」
私の知らん話をいきなりするなよヒロ…そうなこんな話をしながらカーディを家の中に放り込んで私達は帰った。
――――――――――――――――――――――
「そこからが私の冒険の始まりな訳だが…」
「今の話って…この家で起きた、ただの喧嘩の話じゃん…当時の楓に何があったか全然分からないんだけど?」
「おーい、藤原さんよ?私はアイカに負けてないんだけど?」
タツが2年前、俺が居なくなった日から何があったのか教えてくれているつもりなのかも知れないが、大事な話は無かった。
ただ、吉田さんと葛アイカさんとの殴り合いに巻き込まれて楓が殴られたって話だけ…
「まぁいいや、帰りにちょっと見てくるよ…唐揚げごちそうさん!」
「え?行くの!?木山、本気!?アレを見て!?」
吉田さんが俺にギョッとした。タツが何か音声を発した。
「馬鹿!オレがそこから酷い目にあった話!ルドラ突っ込まれたカーディ乗せた間男の車にしがみついて東京の町並みまで入ったらビルに激突して、何故かオレが警察に間男NTRの濡れ衣を着せられた話が…」「いや、もう何言ってんのか分からんから良い。飯ご馳走様。それより明日、現場ちゃんと来いよ〜」
「このクソゼネコン!話聞け!離せヒロ!」
「まぁタツ、落ち着け。じゃあな、また飯食いに来いよ。しかし…タツはいつからそんなにサトルと仲良くなったんだよ(笑)」
手を振りながらヒロの家を出て…夜道、月を見ながら歩く。
結局…楓が何か酷い目にあったってのは本当のようで、あの動画も現実で、かと言ってどうにもならないのも事実で、例えばって言われても分かんねぇだろうし…そんな事を思いながらアパートに向かう。
昔、住んでいた懐かしのアパートへ。
おじさん…楓の親父さんとは仕事を紹介してもらう時に会ったりしたが…正直楓の事は何も聞いてないし、聞かなかった。
ただ、一言。
「その…2年前は色々と申し訳なかった…何かで償えれば良いが…」
と、頭を下げられた。
正直、仕事を貰ってる時点でおじさんには良くしてもらってると思うし、俺自身は親に子の罪は関係無いと思う人なのでどうも思っていない。
ただ、その話をそんな顔でするぐらいならと思うぐらい顔が曇っていたな…
それに少し木村建設絡みの仕事したら分かった。
コネがズルいと考える人もいるが、このクソみたいな景気で…木村建設だけかも知れないが、親族のコネで入ると、紹介した側も本人も高い実力、人間性や結果を強いられる。
昔だったらボンクラでも良かったらしいけど今はね。
薄々感じていたが…楓のお母さんは優しくてのんびりした人だった。言い方変えると世間知らず、常識から外れた人。
楓は母親に似ていた、感覚で生きている人だ。おじさんと違って賢く…違うな…世間体や論理的、倫理的に生きていない。
だから奥さんと楓は会社と関わらせなかった。
昔から血族で繋いで来た会社…その道筋に出てきた問題児、それが多分…楓。
楓の弟、
その時には時雨は、楓が何をやったか詳しく知らんが会社で未だに噂になるぐらいだ、楓の件で影響を受けるだろうなぁ。
まぁ、大変だな…と思ったらアパートに着いた。
懐かしいな…アパートの2階…この階段を登りながら、昔は幼馴染との恋と未来への夢を謳歌した。
そして現実を知り、嘔吐した。
「ダジャレ言えるくらいには吹っ切れたんだな(笑)」
ガチャッ
ドア開けっ放しかい(笑)
今、俺は元恋人ではなく、幼馴染ではなく、昔から知ってる知り合いとして来ている。
そして一言、言いたい事がある。
何となく決めている、本当に簡単な一言…
「もしもし〜カエデさん、いますか〜?」
反応が無いので中に入る、勝手に…何か部屋から変な音が聞こえるが今日っているんだっけ?
何も考えて無かったな。
「おい、カエデ!いんのか?いんなら返事しろ」
玄関で靴を脱ぐが、懐かしいな。
最初に来た時のゴミ屋敷に戻っている…結局こうなるのな(笑)
ゴミを掻き分けながら奥の閉まっている襖の前まで行く…すると…
『今…そこに…いるのは…もしかして…神様…いらしたんですか?聞いて下さいますか?…私の…懺悔を…』
「あぁ、はい…なんすか?」
うわぁ、話にならなそう…
※お待たせしました!お待たせし過ぎたかもしれませんが待ってないかもしれません𓃠(汗)
近況ノートに言い訳書く予定です。とりあえず3本、終わらせるんや…
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