第13話 赤の国ニブルヘイムの問題

私はへなへなと魔力切れを起こしたアイシャを放置してニブルヘイムの王、アイザックにかけた。


話は少しそこにいるアイシャから少し聞いたけど、何か困ってるんですって?


そういうと今までぼーっとコチラを見ていたアイザック王は、ハッとした表情と咳払いをして話し始めた。


フィーニア様とお呼びしたほうがいいですか?どうやらあなたは師匠以上だと感じられます。


フィーニアでいいわよ、私はそんなに高位な存在ではないわ


いいえ、あなたの美しさはこの世のもの思えないものですからもし許してくださるならばフィーニア様とお呼びさせて下さい。



好きにするといいわ、それで何か困ってるでしょ?アイシャが気にかけていたわよ?


師匠がですか?信じられないです…。

実はこのニブルヘイム王国はモンスターとの戦いが多い国でその為、兵力はどの国にも劣らないものですが、一つだけ我々だけでは解決できない問題があります。それが”赤の竜ニブルヘイム”が目覚ました。ニブルヘイム自体、私達赤の国とは親密な関係ですが、最近様子がおかしくなって、攻撃をするようになってきました。

我が赤の国はニブルヘイムとの誓約があるため手が出せないのです。


なるほどね〜、それで始原の魔女であるアイシャに大人しくさせてもらいたいと言うことかしら?


いいえ、ニブルヘイムさまと市場では流石にいくら師匠でも敵いません。師匠にはその原因を見て欲しいと思ったんです。多種言語が話せる師匠なら、ニブルヘイム様と対話ができますので、それで助けを求めた次第です。


そうなのね、ちなみにニブルヘイムがおかしくなったのはいつからかしら?


ニブルヘイム様は基本的に鈍ってましたが、突然まぶしい光がニブルヘイム様の住処である、灼熱の大地に降り注いだあたりからおかしくなりました。


眩しい光?どいうこと?


余もあまり把握できず、聞いた話によると今まで見たことない光が降り注いだと報告を受けています。


なんとなく状況はわかったわ、いつまで寝てるのかしら?アイシャ?


まったく仕方ないわね、弟子の頼み師匠の私が助けないわけないじゃないの


でも〜アイザックあなたも来なさい

これはもしかしたらあなたのためでもあるかもしれないわね


え?余は国の王《いいから、来なさい!


さてフィー、灼熱の大地はとても過酷な場所よ、心して行かないとだからわかったわね


アイシャは真面目な顔で私に語りかけた。

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