第6話それぞれの試練


武器工場に着いたパンプをふくめた

ホワイトスカート一向

だが、武器工場は劣悪な環境で人手もなく

酷い有様だった。

「おぉ!あんたらかボスの友人ってのは

ここでは兵士達の使う武器を大量生産したり

他にも依頼された物をたくさん作ってるんだ

工具、材料、場所だったな求めてるのは

全部あわせて一週間で22万だな」

工場長らしき男がいきなり出てきていきなり

な話をする。

「金かかんのかよ!しかも高い!しかも

なんだこの工場、油やへんな汚れだらけで

死体も落ちてる!」

ブルースは落ち着かない様子だ。

「まぁ金は仕方ないとしてもこんな酷い場所の

場所代は払いたくないな」

シナモンも嫌な顔をしている

「値段は変えない、それにレッドスカートの

武器工場はここだけだぞ」

工場長は払いたくないシナモン達を威圧した。

「あ、あの、いいですか?」

パンプが前に出る

「なんだ」工場長がパンプを見下ろす

「僕がここで働きますのでそれで払うというのは駄目ですか?」

パンプの申し出に工場長は困った顔をする

「働くったってお前に何ができる」

パンプは工場の近くにあった鉄屑に向かった。

そしてプラモデルを作るかの様に

戦闘で全然使えそうな銃を作り上げた。

工場長は唖然としている。

「凄いな!あんなゴミでこんなしっかりした

小銃を…分かった、お前をここで働かせて

やる。

22万分しっかり働けよ!」

工場長が使わせてくれる場所、工具、材料を

準備してくれていた。

「んじゃ、やる事おわったら俺の元へ来い」

工場長は部屋から出て行った。

それからパンプは一人一人の要求を聞いて

紙に書いていった。

「え〜と、シナモンさんが血液量増加と再生の

スピードをあげたい。

ブルースさんは魔力消費量を少なくしかつ

量の底上げと。

んで、カルツさんは何も無しと。

一人一人考えますのでまた明日ですね

あとカルツさん、ちょっときてください」

パンプはカルツを連れて行ってしまった。

「もう子供とは言えないなアレは

立派な戦士だよ」

ブルースがパンプを見直したようだ

シナモンも頷いた。

数分後カルツとパンプが戻ってきた。

「はい、カルツさんの事を少し検査しましたが

足が取れていたので移動能力が少し衰えいます。

ここをなんとした方がいいですね」

カルツは自分でも気づかなかった事を

パンプが気づいて、少し尊敬したようだ。

「ありがとうパンプ…それじゃあ明日また来る

頑張ってくれよ」

パンプはお辞儀をしシナモン達は帰って行った。


次の日、パンプとの約束の為、シナモン達は

また工場へ向かった。

工場に着いた三人は驚愕した。

あれだけ汚かった工場がありえないほどに

綺麗になって、最近建ったような新築感が

あった。

「あれ?場所まちがえた?」

全員がそう思っていた。

「あぁ〜ホワイトスカートの皆さん!

驚きましたかこれ!パンプ君がきてから

こんなに発展しましたよ〜

本当に連れてきてくれてありがとうございます!」

工場長が頭を下げる

工場長は汚いままだった。

三人は工場内へ進む。

工場内はカボチャロボットがほとんどを埋め尽くされて人が見えなかった。

カボチャロボットはとんでもない手捌きで

武器を量産していく。

その中に最も手際よく働いているカボチャが

いた、パンプだ。

「パンプー!来たぞー!」

パンプはこちらに気づいて向かってくる。

「来てくれましたか、じゃあちょっと来てください。

鉄汚れの酷いパンプが三人を誘導する

そして昨日の部屋に着いた。

部屋の中には武器や装備はなく、紙が置いて

あった。

「武器なんですけど、つくろうにも少し

必要な物がありまして…

まずシナモンさんは血液の増加と再生の

短時間化ですが、血液をこの様にポンプから

体へ直接輸血する物を思いつきました」

パンプが紙を見せる。

紙にはシナモンの背中にくっつくような形で

血液の入ったポンプが大量のチューブを

体に埋め込んでいる。

「必要な物って?」

パンプが紙に書かれたポンプを指差す

「このポンプは作れますがこんなに大量の

血液は手に入りません

なので、シナモンさんに収集してもらいたい

生物がいまして…

レッドスカート本拠地から西に離れたところに「血の池」というものがあると工場長から

聞きまして、そこは「血湧きのヌシ」と

呼ばれる血を吐き続ける生物がいるそうです

多分教団の失敗生物兵器で廃棄され野生化

した何かだとは思いますがこの生物がいれば

ポンプは完成するので捕らえてきてください

それと再生の事ですが、これは体の機能

なので自分で鍛えてもらうしかありません

なのでシナモンさんには血湧きのヌシと

一人で戦ってもらって、力をつけてください」

なるほど、とシナモンはパンプの書いた紙を

見つめる。

「んで、次にブルースさんですね

魔力消費の軽量化と魔力の底上げ、

これは兵器というより消耗品になってしまう

のですが、

「聖母」と呼ばれる生物の細胞に臓器を

活性化させて行動能力を底上げするという

力がある事がわかりました。

ブルースさんには聖母の死体を何体か

持ってきてもらいたいです」

ブルースはあからさまに嫌そうな顔をした

「マジか…またあそこに行かなかんのか」

カルツが肩を叩く。

「しっかりしろよ!お前は強いんだから」

ブルースが首を振る。

「聖母達は「慈悲」の心しか持ってないから

殺意とか持ってないんだよ

相性悪すぎる」

パンプがカルツの前に移動する。

「そしてカルツさん、あなたはブルースさんに

同行してもらいます。

死体を運ぶには自分で動いてもらうに越した事はありません。

カルツさんの装備は皆さんの材料が全て揃ったら一斉に作るつもりです。

なので、準備が出来次第、個別で行ってもらいます」

パンプは説明を終えると仕事に戻って行った。

「なんかアイツ、一晩で雰囲気変わったな

なんか、冷たい秘書みたいな感じになった」

ブルースが腕を組み子供の成長見る様に

笑う。

「まぁ、仕事が続いて疲れているんだろう

それより、俺一人の戦闘か…

一人の戦闘はあまり慣れないからな

でも、再生は自分の力で上げないといけないのは俺も薄々分かってた」

シナモンは紙を取りポンプの設計や

何がどうやって自分に取り付くのかを調べた

パンプの考えではポンプの中に血湧きのヌシを入れて無制限に血を湧き出すのが目的と

書いてある。

そして、紙に書かれたシナモンの全体図

シナモンの大砲にこんなメモが書いてある。

(要改造)と。

「改造って俺の大砲をどうする気なんだか…」

シナモンは不安とパワーアップの期待で

心がいっぱいだった。

「それじゃあ、俺は行く。

お前らも頑張れよ」

シナモンは血の池へ向かった。

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