多分、魔力なんだと思う。他に見える人知らないから検証出来ないけど
なきなき
第1話 俺とは
ある時、これは普通じゃないものであり誰に言っても狂言と言われるものであると理解した。
しかし、俺には何故そう思ったのか、何故それが普通の事だと判断できて親にも言わなかったのか疑問にも思わなかった。
その事に疑問を持ったのは些細なことだ。
親と一緒に買い物に行った。ただそれだけの事だ。
今日は300円までだったらお菓子を買ってもいいから自分で考えて計算してね?と言われ嬉々としてお菓子コーナーを物色しに行った。
この時は子供らしく消費税の所は分かんなかったと言って少し多めに買ってしまおうか…とか小賢しいことを考えていたと思う。
何にしようかなー。チョコのお菓子入れたいなー。ガムはスースーするのあるからちゃんと何味か確認しないと。
そしてお菓子コーナーに着き、どれにしようか悩みながら値札を見て違和感を感じた。
あれ?消費税上がってる?
その時に俺は違和感を感じた。
何で上がってる?こんな事ニュースで取上げられない訳ないのに...?
ん?ってか消費税ってなんだ?
それは知ってる??
いや、まず何でその事を知っていて疑問に思わない?昔から知っていたんだから普通だろう?
何故"消費税が上がった事実"その事が確定してるんだ?
何故事実だと確信をもてる??
何だ...何なんだ...
混乱が俺の中で渦巻いていると後ろからお母さんが来て「もう買う物決まった?」と言ってきた。
カートのカゴに野菜や肉を入れてあったのでもう大体買うものは揃ったのだろう。
少し顔がお青ざめていたのだろう。
「体調悪そうだけど大丈夫?計算難しかった?どれ買いたいか教えてくれたら一緒に考えてあげるから大丈夫だよ」と心配して頭を撫でてくれた。
混乱してるのが分かったのだろう。ほかの事だと言えないし、この勘違いは有難かった。
「このどうぶつのマーチ買ったらほか何を買えるのかわかんなくなっちゃって...」
と嘘をつき、ついでにこの小さいカッコの値段なに?と質問した。
「どうぶつのマーチねー。160円だからあと140円分買えるわよー。ん?小さいカッコ?これは普通の値段と消費税よ。って言っても難しいよねー?あーだから固まっていたのね。...ふふ。大丈夫よ。難しく考える必要ないんだから」
お母さん笑顔で安心させる為だろうか優しく言ってくれた。
この後は精神的に疲れたのだろう。買い物を済ませ車で家まで帰る途中に寝てしまっていた。
そして眠気と戦っている中で俺は確信していた。
俺...転生してない?
次の更新予定
2024年6月23日 20:00 毎週 日曜日 20:00
多分、魔力なんだと思う。他に見える人知らないから検証出来ないけど なきなき @motoki-nakinaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。多分、魔力なんだと思う。他に見える人知らないから検証出来ないけどの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます