　あんまりじっくり凝視してなかったから知らなかったんすけど、ヘアカットモデルって「その年齢層」よりも若い傾向にあるらしいです。

　つまり「二十代後半」みたいなテーマを謳った特集やモデルの写真は「十代や若者」の雰囲気が溢れる顔ぶれや髪型がたくさん。

　三十代、というカテゴリの場合は「いや、これ二十代では？」くらいの、まだみずみずしいというか派手な髪型や色を取り扱いがち。

　四十代、のページでようやく「これは三十代〜中年の雰囲気かな？」という内容の髪型などが登場してくるらしいです。総じて、若作りを意識してる模様。

　らしいです、と伝聞系になったのは「妹の認識」だからです。上記の内容、妹が五月に語っていた話でした。そんな妹は……幾つだっけかな歳、アラサーさしかかるくらいか？　歳がかなり離れているので思い出せぬ、まあ二十代なんすよね、妹。

　二十代ながらも「若さ&フレッシュ、よりは年相応の落ち着きある髪型」を意識しはじめたようで。なので、上記の理論から妹もまた「実年齢より上」のヘアカットモデルを参考にするそうな。なんか、そういうスタンスをとってるらしい、妹は。

＊

　前置き長くなってしまったけれども、そういう背景や予備知識を知らないまま妹から突然「メンズ○○　四十代　で検索しろ」とお達しが来まして。

　さすがにそれには異議不服を申し立てる。

「まだ四十代じゃないんだが？」

　妹、言葉のナイフを刺してくる。

『兄お前あれか？　自分が若いつもりでいるのか？　お？　お？』

　これにはもうね、何も、言い返せないよね。

　なんか、妹はその後まるで殴った直後に優しくなるＤＶ彼氏の如く即座に「ごめん言い過ぎたわ」とフォローを入れてくれたものの、それって「(事実ではあるけど)言い過ぎたな事実陳列罪ごめんち」みたいな話なので、まぁ、うん。

　そんなわけで、その一件やら別件が楔のように打ち込まれ「おっさんなんよな」だったり「勘違いしたらアカンよな」「きしょいおっさんになりたくないなぁ」と怯えつつ、人様に不快感を与えたくねえ！　と精一杯頑張りながら生きてます。

　でもトモフジテツアカウントでは、若いテンションで、在り、たい！

　とは言え、大人としての分別や線引き、落ち着きも大切だろうし、難しいすね人生。

　妹にボコボコにされた件は二〇二四年の八月十六日に投稿された近況ノートに画像添付します。

　話の発端としては、妹が「耳から下や頭部下半分の髪を刈ると快適」と言っていた話から。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい